- 投稿日: 2026/06/29
- 更新日: 2026/06/29
流せるおしりふきでトイレが詰まる原因と5つの対処法
「トイレに流せる」と書いてあるおしりふきを使ったのに、トイレが詰まってしまった——そんな経験をお持ちではないでしょうか。流せるおしりふきは便利な製品ですが、使い方によってはトイレつまりを引き起こすことがあります。
結論からお伝えすると、流せるおしりふきのつまりは、多くの場合は自分で解消できます。ただし、正しい方法を知らないと状況を悪化させるリスクもあるため、原因と対処法をセットで理解しておくことが大切です。
この記事では、流せるおしりふきがつまる3つの原因から、放置してよいケースの見極め方、ラバーカップ・お湯・ペットボトルを使った5つの対処法、業者に依頼すべき判断基準、そして今後つまらせないための正しい使い方まで詳しく解説します。
目次
流せるおしりふきでもトイレが詰まる3つの原因
- 一度に大量のおしりふきを流した
- 排水管内の汚れや尿石にひっかかった
- トイレの水量が少ない(節水型・小洗浄での使用)
一度に大量のおしりふきを流した
流せるおしりふきの素材は、トイレットペーパーと異なり水に完全には溶けません。水と触れることで繊維がほぐれていく仕組みですが、溶けきるまでにはある程度の時間がかかります。1〜2枚ずつ流す分には問題ないケースが多いものの、一度に複数枚まとめて流すと繊維が排水管の内部で塊になり、つまりの原因になります。赤ちゃんのおむつ替えや介護の場面で枚数を多く使ったあと、まとめて流してしまうケースが特に多いです。
排水管内の汚れや尿石にひっかかった
排水管の内壁には、日常的な使用で糞便・尿石・ぬめりが少しずつ蓄積しています。本来なら流れ切るはずのおしりふきも、この汚れや段差に繊維が引っかかると、そこを起点にどんどん絡まって固まっていきます。古い住宅や長期間メンテナンスをしていないトイレでは、特にこのパターンが起きやすいです。また、排水管の勾配が緩い場合(施工不良・地盤沈下など)も、水の流れが弱くおしりふきが滞留しやすくなります。
トイレの水量が少ない
現在の節水型トイレは「大」洗浄でも1回あたり3.8〜6Lの水量しか流れません。1990年代以前のトイレ(13〜20L)と比べると、おしりふきを押し流す力が大幅に低下しています。さらに「小」洗浄でおしりふきを流すと、水量はさらに不足し、繊維が排水口の手前や管の途中で止まりやすくなります。おしりふきを流す際は必ず「大」洗浄を使うことが鉄則です。
まず確認|放置で自然に直る?見極め方
流せるおしりふきのつまりは、半日〜1日放置すると自然に解消することがあります。ただし、水位が下がらない・溢れそうな状態では放置は危険。状況を見て次の対処法へ進みましょう。
放置でよいケース
流せるおしりふきは水分を含むことで繊維がほぐれていくため、便器内の水に長時間さらされることで自然に溶けて流れ出ることがあります。目安は半日〜1日程度です。次の条件に当てはまる場合は、ひとまず放置して様子を見るのも選択肢のひとつです。
- 水位はやや高いが溢れる気配はない
- 流せるおしりふきを数枚流したのが原因とわかっている
- ゴボゴボ音など深刻な症状が出ていない
放置してはいけないケース
一方、次のような状態では放置すると汚水が溢れるリスクがあります。この場合はすぐに止水栓を閉めて、対処法を試してください。集合住宅で階下への漏水事故に発展するケースもあるため、早めの行動が重要です。
- 便器の水位が排水口の直前まで上がっている
- 水を流すたびに水位が上がる
- ゴボゴボと異音がする
- 半日放置しても水位が全く変わらない
流せるおしりふきのつまり対処法5選
- 手で直接取り除く(排水口の近くにある場合)
- ぬるま湯を流してほぐす
- ラバーカップ(スッポン)を使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
- ペットボトル・ビニール袋で代用する
手で直接取り除く
おしりふきが排水口の近くに見えている場合は、手で直接取り除くのが最も確実です。おしりふきの繊維は水を含むと引っ張ると千切れやすくなるため、ゴム手袋を着用し、慎重につまんでゆっくりと引き上げてください。腕への汚水の付着が気になる方は、長めのゴム手袋の上にビニール袋をかぶせると衛生的に作業できます。取り除いたあとは、バケツに汲んだ水を少量ずつ流して詰まりが解消したか確認しましょう。
ぬるま湯を流してほぐす
流せるおしりふきは水よりお湯の方がほぐれやすい性質を持っています。40〜60℃のぬるま湯を用意し、便器に対して腰の高さ程度の位置からゆっくり注いでください。その後30分〜1時間放置し、繊維がほぐれてから少しずつ水を流して確認します。注意点として、60℃を超える熱湯は便器(陶器)の急激な温度変化でひび割れる危険があるため絶対に使わないでください。
ラバーカップ(スッポン)を使う
最もよく知られたつまり解消アイテムで、ホームセンターや100円ショップでも購入できます。正しい使い方は「押す」ではなく「引く」ことで詰まりを引き上げるイメージです。手順は以下の通りです。
- 便器内の水位が高い場合は、バケツや灯油ポンプで水を汲み出して水位を下げる
- 床に新聞紙やビニールシートを敷いてゴム手袋を着用する
- ラバーカップの先端を排水口にしっかり密着させ、完全に水に浸かった状態にする
- ゆっくり押し込んだ後、勢いよく引く。この「押し込みゆっくり、引くときは素早く」の動作を数回繰り返す
- 水位が下がったら少量の水を流して確認する
洋式トイレには「洋式用(突起あり)」、和式トイレには「和式用(突起なし)」を使用してください。間違えると密着しにくく効果が得られません。
真空式パイプクリーナーを使う
ラバーカップより強い圧力をかけられる道具で、ポンプ式になっているためより強い吸引力でつまりを引き出せます。使い方はラバーカップと同じく排水口に密着させて押し引きします。ラバーカップで解消しなかった場合の次の手段として試してみてください。価格は1,500〜3,000円程度で、ホームセンターで購入できます。
ペットボトル・ビニール袋で代用する
ラバーカップが手元にない場合は、ペットボトルやビニール袋で同様の効果を得られることがあります。ペットボトルの場合は、下側をカッターで切り取り、ゴム手袋をした手で排水口の奥まで押し込み、口を指で塞いだ状態で押し引きを繰り返します。ビニール袋の場合は、腕にかぶせて肩まで上げてから手を排水口に差し込み、おしりふきの塊を探してゆっくりと引き抜く方法です。いずれの道具も手が大きすぎて排水口から抜けなくなる危険があるため、無理に押し込まないことを意識してください。
やってはいけないNG対処法
- 何度もレバーを引いて水を流し続けるのはNG
- 熱湯(60℃超)を流すのはNG
- ラバーカップを勢いよく押し込むのはNG
何度も水を流し続けるのはNG
排水口近くでおしりふきが引っかかっている状態で何度も水を流すと、詰まりの塊が排水管の奥へどんどん押し込まれていきます。奥に入り込んだ詰まりは便器側から対処できなくなり、便器脱着や排水管洗浄が必要になるケースもあります。また、水位が高い状態でさらに水を流すと汚水が便器から溢れ、床の水浸しや集合住宅での階下漏水につながります。詰まりに気づいたらまずレバーを引かず、止水栓を閉めてから対処法を選んでください。
熱湯や強力な薬剤を使うのはNG
便器は陶器でできているため、60℃を超える熱湯を急に注ぐと熱膨張によりひび割れる危険があります。また、市販のパイプクリーナー(塩素系洗浄剤)はおしりふきの繊維を溶かす効果は薄く、成分によっては便器や配管にダメージを与えることもあります。薬剤を使う場合は成分を確認した上で、少量から試すようにしましょう。
業者を呼ぶべき判断基準と費用の目安
自力で試しても解消しない場合は、無理に続けると状況が悪化します。費用は軽度の場合8,000〜2万円程度が目安で、対処が早いほどトータルコストを抑えられます。
プロへの依頼を検討するタイミング
以下の状況になったら自力での対処を中断し、水道修理業者への相談をおすすめします。
- ラバーカップや真空式パイプクリーナーを試しても1時間以上解消しない
- 複数枚のおしりふきを一度に流してしまい、排水管の奥に詰まった可能性がある
- 水位が全く下がらず、汚水が溢れそうになっている
- つまりが長期間続いており、根本的な配管洗浄が必要な可能性がある
費用の目安
修理費用はつまりの程度・原因・作業内容によって異なります。軽度のつまりで薬剤・高圧ポンプ作業が中心であれば8,000〜2万円程度が多いですが、便器脱着が必要な重度のケースでは3〜5万円以上になることもあります。初期対応が遅れるほど作業が大掛かりになりやすいため、自力での解消に限界を感じたら早めに相談することでコストを抑えられます。見積もり後の作業開始前に金額と内容を必ず確認しましょう。
| つまりの程度 | 主な作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 軽度(薬剤・ポンプ) | 薬剤投入 + 高圧ポンプ作業 | 8,000〜20,000円前後 |
| 中度(排水管洗浄) | 高圧水流による排水管洗浄 | 17,000〜24,000円前後 |
| 重度(便器脱着) | 便器取り外し + 直接除去 | 30,000〜50,000円以上 |
※費用は業者・作業内容・地域によって異なります。必ず現地見積もりを取った上で作業を依頼してください。
引用元:生活水道センター トイレ詰まりで便器脱着が必要なケースと費用相場
今後つまらせないための正しい使い方
- 1〜2枚ずつ小分けにして、1回ずつ流す
- 必ずレバーの「大」で流す
- パッケージに「トイレに流せる」の記載があるものだけ使う
1〜2枚ずつ小分けにして1回ずつ流す
おしりふきは大量の水流でまとめて流すと繊維がほぐれやすいですが、複数枚を一度に流すと水量が追いつかず塊になりやすいです。メーカーも「1〜2枚ずつ流す」ことを推奨しています。おむつ替えなどで複数枚使用した場合は、1枚ずつ別々に流す習慣をつけましょう。
必ずレバーの「大」で流す
節水のために「小」洗浄を使いがちですが、おしりふきを流す際は必ず「大」洗浄を選択してください。「大」と「小」では流れる水量に大きな差があり、「小」では繊維を完全に押し流す力が不足します。節水型トイレをお使いの場合はとくにこの点を意識してください。
流せると明記されたものだけ使う
「流せるおしりふき」と一般の「おしりふき(ウェットティッシュ)」は見た目が似ていますが、素材がまったく異なります。パッケージに「トイレに流せる」「水解性シート使用」などの記載がないものはトイレに流さないでください。また、流せると記載があっても、節水型トイレや古い配管の場合は、万全を期すならゴミ箱に捨てる方が安心です。詳しくはウェットティッシュがトイレつまりの原因かも?原因と解消法もご参考ください。
Q
流せるおしりふきが詰まった場合、放置すれば自然に直りますか?
A
Q
流せるおしりふきが詰まった時にラバーカップを使っても大丈夫ですか?
A
Q
流せないおしりふきを誤って流してしまった場合はどうすればよいですか?
A
Q
おしりふきのつまり修理を業者に頼むとどのくらいかかりますか?
A
Q
節水型トイレで流せるおしりふきを使う際の注意点は?
A









