更新日
  • 投稿日: 2026/07/31
  • 更新日: 2026/07/31

和式トイレのメリット5選|デメリットや洋式化の判断基準も解説

「自宅や実家のトイレが和式のままだけど、このまま使い続けても大丈夫だろうか」「和式トイレにも何かメリットはあるのだろうか」と気になっていませんか。

結論から言うと、和式トイレには掃除のしやすさや衛生面、詰まりにくさなど、洋式トイレにはない実用的なメリットがいくつもあります。一方で膝や腰への負担といったデメリットもあるため、両方を踏まえて使い続けるか判断することが大切です。

この記事では、和式トイレの構造的な特徴から具体的なメリット・デメリット、そのまま使うべきか洋式へリフォームすべきかの判断基準、詰まりなどのトラブル対処法まで順番に解説します。

和式トイレとは?洋式との構造の違い

結論

和式トイレは便器にしゃがみ込んで用を足すタイプの便器で、便座に座る洋式トイレとは構造が根本的に異なります。パーツ数が少なくシンプルな構造のため、現在も学校や公共施設、古い住宅の一部で使われ続けています。

しゃがんで用を足す独特の構造

和式トイレは、便器を跨いでしゃがみ込む姿勢で使用します。便座やタンクのフタといった洋式トイレ特有のパーツがなく、床に埋め込まれた陶器部分と排水路のみのシンプルな構造です。温水洗浄便座のように可動する部品がないため、故障箇所そのものが少ないという特徴もあります。

今も和式トイレが残っている理由

現在、新築住宅で和式トイレが採用されるケースはごくわずかで、出荷される便器全体に占める割合も1%未満まで減少しています。それでも古い住宅や集合住宅、災害時の仮設トイレなどでは今も現役です。設備の入れ替えに費用がかかることに加え、和式トイレならではの利点が一定数支持されていることも理由のひとつです。

和式トイレのメリット5選

ポイント
  • 掃除の手間が少ないシンプルな構造
  • 便座に触れないため衛生面で安心感がある
  • 排水管が太く水量も多いため詰まりに強い
  • しゃがむ姿勢が排便をスムーズにする
  • 設置・購入費用を洋式より抑えられる

掃除の手間が少ないシンプルな構造

和式トイレは便座の裏側やフタの内側、温水洗浄便座のノズル周辺のような、汚れが溜まりやすく拭き取りにくいパーツがありません。陶器部分に水を流してブラシで磨けば基本の清掃は完了するため、掃除にかかる手間を減らしたい方には向いています。特に複数のトイレを管理する施設では、構造のシンプルさが清掃負担の軽減に直結します。

便座に触れないため衛生面で安心

和式トイレは肌が便座に触れないため、共用トイレの便座に座ることに抵抗がある方でも使いやすいというメリットがあります。ただし、便座に触れないだけで感染症を完全に防げるわけではありません。ドアノブや洗浄レバーなど共用部分には触れるため、使用後の手洗いは引き続き心がけましょう。

排水管が太く水量も多いため詰まりに強い

和式トイレは洋式に比べて一度に流す水量が多く、水勢もあります。さらに排水管そのものが太い構造のため、便やトイレットペーパーを一度に大量に流しても詰まりにくいのが特徴です。また、しゃがんだ姿勢で排泄物を目視しやすいことから、ハンカチやボールペンなどの異物を誤って流したことにも気付きやすく、拾い上げやすい点もメリットといえます。

しゃがむ姿勢が排便をスムーズにする

和式トイレでは便器を跨いで背筋を伸ばし、膝を深く曲げた姿勢を取ります。この姿勢は座った状態よりも直腸と肛門の角度が広がり、いきみやすくなることが複数の研究で報告されています。日常的に和式トイレを使い慣れている方や、洋式トイレでは上手く力めないと感じる方にとってはメリットになり得るポイントです。

設置・購入費用を洋式より抑えられる

和式トイレは温水洗浄便座やタンク内の複雑な機構を持たないシンプルな構造のため、便器そのものの価格が洋式トイレより安価です。新設や交換にかかる初期費用を抑えたい場合には、コスト面でのメリットになります。

和式トイレのデメリットも知っておこう

注意

和式トイレにはメリットだけでなく、体への負担や使いにくさといったデメリットもあります。メリットと合わせて確認し、使い続けるかどうかの判断材料にしましょう。

膝や腰への負担がかかりやすい

しゃがみ込む姿勢は膝や腰に負担がかかりやすく、高齢の方や関節に持病がある方にとっては大きなデメリットになります。立ち上がる際にふらついて転倒するリスクもあるため、家族の年齢構成によっては注意が必要です。

高齢者や子どもには使いにくい場合がある

和式トイレはお尻から便器までの空間が開いた形状のため、水や汚れが飛び散りやすく、周囲の床や壁が不衛生になりやすい傾向があります。また、洋式トイレしか使ったことがない子どもにとっては使い方自体が難しく、学校などで排泄を我慢してしまうケースも指摘されています。

メリットを踏まえた和式トイレの選び方

この節のまとめ
  • 家族全員が問題なく使えているなら、そのまま使い続けても差し支えない
  • 高齢者や小さな子どもが同居している場合は、洋式化を検討する目安になる

そのまま使い続けても問題ないケース

掃除のしやすさや詰まりにくさといったメリットを重視しており、家族全員が違和感なく使えている場合は、無理に洋式へ変更する必要はありません。使用頻度が低い予備のトイレとして残しておくのも一つの選択です。

洋式トイレへのリフォームを検討すべきケース

高齢の家族や小さな子どもが同居している、膝や腰に負担を感じている、といった場合はデメリットの影響が大きくなりやすいため、洋式トイレへのリフォームを検討したいタイミングです。便器交換にかかる費用の目安は便器交換の費用相場で詳しく解説しています。条件によってはリフォーム補助金を活用できる場合もあるため、あわせて確認しておくと安心です。

和式トイレの詰まり・水漏れで困ったときは

結論

詰まりにくいメリットがある和式トイレでも、経年劣化や使い方によってはトラブルが起こります。軽度なら自分で対処できますが、改善しない場合は無理をせず専門業者に相談しましょう。

自分でできる応急処置

軽度な詰まりであれば、和式トイレ専用のラバーカップ(お椀型)を使って対処できる場合があります。水位を確認しながらゆっくり押し引きし、無理な力を加えないことがポイントです。異物が原因の詰まりは、無理に流そうとすると便器の奥に押し込んでしまい悪化することがあるため注意しましょう。

改善しない場合はプロの水道業者に相談

ラバーカップで解消しない、水位が上昇し続ける、水漏れを伴っているといった場合は、無理をせず水道業者に相談してください。和式トイレは排水路の構造が洋式と異なるため、原因の見極めには専門知識が必要です。和式トイレの詰まり解消法と洋式との違いもあわせてご覧ください。

Q

和式トイレは体に良いのですか?

A

しゃがむ姿勢は直腸と肛門の角度が広がり、いきみやすくなると報告する研究があります。ただし規模の限られた研究も多く、すべての人に同じ効果があるとは限りません。

Q

和式トイレと洋式トイレはどちらがいいですか?

A

掃除のしやすさや詰まりにくさを重視するなら和式、体への負担の少なさや使いやすさを重視するなら洋式が向いています。同居する家族の年齢や体調に合わせて判断するとよいでしょう。

Q

和式トイレの方がいいと言われる理由は何ですか?

A

パーツが少なく掃除の手間が少ないこと、排水管が太く詰まりにくいこと、しゃがむ姿勢で排便しやすいことなどが主な理由です。

Q

和式トイレはなぜなくならないのですか?

A

設備の入れ替えに費用や工事期間がかかること、災害時や公共施設での使用に慣れておく意味があることなどが理由として挙げられます。現在の出荷比率は全体の1%未満まで減少しています。

監修者

監修者 濱本孝一

濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役

資格

  • 管工事施工管理技士 第136353号
  • 給水装置主任技術者
  • 排水設備工事責任技術者
  • ガス消費機器設置工事監督者
  • ガス機器設置スペシャリスト
  • 2級ガソリン自動車整備士
  • 2級ディーゼル自動車整備士
  • 美容師
  • 管理美容師

趣味

  • ピアノ

※代表ご挨拶ページはこちらから確認できます。

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