「水を流した訳ではないのにトイレからチョロチョロと音がする...。」
こんな事態に遭遇したことはありませんか?
「少しくらいいいか」と放置する方も多いようですが、絶えず水漏れしつづけると水道代が高くなってしまうケースもよくあります。
また、トイレの外に水漏れしている場合は床が水浸しになり、最悪の場合床が腐ってしまうこともあります。
もちろん、メーカーや水道屋に修理・交換を依頼するのも一つの手です。
しかし、その前にちょっと待ってください。実はトイレの水漏れはご自身の手で修理・交換できることも多いのです。
そこで今回、なぜ水漏れしてしまうのか、そして水漏れの解決方法をご紹介します。
原因を特定すればご自身でも修理できる場合もあるので、必ず放置せずに対処しましょう。
トイレの水の流れが止まらない大本はトイレタンクにあることはほど間違いありません。
トイレタンクの内側をチェックしたことがある人は案外少ないのではないでしょうか。
私も小学生の頃に先生から節水の授業で水を入れたペットボトルをトイレのタンク内に入れると水道代の節約ができると教えてもらって、家のトイレタンク内で実験をした時以来、大人になるまでトイレタンク内を見ることはありませんでした。
改めてタンク内を覗くと、多くのパーツが組まれています。これらのパーツの一つ一つが劣化や適正な動きをしていないと水道が止まらない原因となりやすいです。
また、先ほど伝えた節水のためのペットボトルをトイレタンク内に入れたことが原因で水漏れの原因となっている場合もあるのです。ペットボトルがトイレタンク内の各パーツの動きを邪魔してしまっていることがよくあります。
節水のためのペットボトルが水漏れの原因で毎月の水道料金が上がっていた、なんとことはかなり恥ずかしいです。
それではここから、水漏れを防ぐ手順を見ていきましょう。
トイレの水漏れを止める際には、まずはなぜ水漏れしているのかを特定する必要があります。
次の順序でどこに問題があるのか確認していきましょう。
水漏れしている原因を特定する為にも、まずは止水栓を止めましょう。
止水栓とは、タンクなどの後方部分の壁や床などから、トイレに向かって伸びている配管に備え付けられている部品です。水道管からの水を一時的に止める役割を果たします。
止水栓を閉めることで、一時的に水漏れを止めることができるので、これ以上の拡大を防ぎつつ冷静に対処することができます。
止水栓の閉め忘れで落ち着いて作業ができずに、余計に状況が悪化してしまう場合もありますので、閉め忘れないように注意しましょう。
※止水栓が付いてない場合の対処法はメーターの元栓を止めてください。
止水栓を閉めて水漏れが止まったことを確認したら、次にどこから水漏れしているかを確認します。
水漏れは、主に便器内に水漏れしているか、トイレ本体など別の場所から水漏れしているかのどちらかであることがほとんどです。
トイレ本体から水漏れしている場合は一目瞭然ですが、便器内に水漏れしている場合はタンク内のいずれかの部品が故障している可能性があります。
トイレの外ではなく、便器内にチョロチョロと水漏れしている場合は、タンク内の部品が故障している可能性があります。そこで確認のため、トイレタンクの蓋を開けてください。
タンクの蓋は意外と重みがあるので、落とさないように気をつけてください。運が悪ければ足の指に落とせば、ヒビが入る恐れだってあります。水漏れ防止作業どころではなくなります。
タンクを覗いたことのある方は少ないと思いますが、実は中には様々な部品が取り付けられています。
まず、水の中に一本の管が立っているはずです。これを「サイフォン管(オーバーフロー管)」と言います。
サイフォン管はタンクに給水された水がオーバーフロー(水位が上がって水が溢れ出すこと)するのを防ぐ役割を持っています。
このサイフォン管を目安にタンク内の水位を確認してください。
タンク内の水位は、サイフォン管の先端から2〜3cm下に水面がある状態が標準水位となっています。
それよりも水位が高い、もしくは低い場合にはタンク内の部品に異常が発生している場合が多いです。
では考えられる水漏れの原因について見ていきましょう。
水漏れの原因として考えられることは複数あります。
トイレの仕組みを理解し、なぜ水漏れしているのか、そしてどうすれば止められるのかをそれぞれ解説していきます。
水位が高い場合に考えられる一つ目の原因は「浮き玉」の劣化です。
浮き玉はボールタップと繋がっている部品で、タンク内に溜まっている水にぷかぷかと浮かんでいます。
ボールタップは水位によって上下する浮き玉の位置によって調整しています。
つまり、浮き玉に問題がある場合、ボールタップへ上手く水位の高さが伝わりません。その結果、水位が上がりすぎてしまい、水漏れの原因になってしまいます。
浮き玉のよくある故障として、経年劣化により割れたり、ひびが入ったりすることが挙げられます。
浮き玉の中は空洞になっているのですが、そこに浸水してしまうと水に浮かばなくなってしまいます。見た目では分からないこともあるので、浮き玉の中から水の音がしないかを確認してみてください。
またボールタップと浮き玉を繋ぐアームが折れたり曲がったりして、水位調整が出来ていないケースもあります。
浮き玉やアームが故障していなくとも、タンク内の他の部品に引っかかってしまい、浮き玉が沈んでいることもあるので、この場合は引っ掛かりを解消すれば、水漏れが止まります。
浮き球は水の上に浮いて自由に動いているのが正しい状態です。そうでない場合は何かに引っかかっているかもしれませんので、手でいいので直しておきましょう。
もう一つの原因は、水位が低い場合、「ゴムフロート」に異常が起きていることが考えられます。
ゴムフロートとは「フロート弁」「フロートゴム玉」とも呼ばれる、タンクの一番底にある黒いゴム栓のことです。水を流すためのレバーの先に繋がれており、水を流したり止めたりする役割を持っています。
このゴムフロートは経年劣化により、穴が開いたり歪んでしまったりしてしまうことがあります。すると隙間ができてしまって、水を止める役割を果たせずに、便器内へチョロチョロと水漏れをしてしまう原因にもなります。
また、そもそもゴムフロートが排水口にしっかり嵌っていないともちろん水を止めることはできません。
何らかの理由で排水口からズレたり、異物が挟まっていたりすることもあるので、まずゴムフロートがきちんと嵌っているかどうかを確認してみてください。
ゴミの掃除や水垢を取り除いて見てください。
水位が高い場合に考えられる水漏れもう一つの原因は「ボールタップ」の不良です。
ボールタップとはトイレタンク内の水位を調整する給水設備になります。「定水位弁」「フロート弁」などとも呼ばれます。
タンクを開くと、水の中に浮き玉が浮いているはずです。その根元部分がボールタップになります。
トイレのレバーを引くと、このボールタップの弁が開き、タンク内の水が便器に流れます。すると溜まっていた水の水位が下がり、一定のところまで来ると弁を閉じて、再びタンクに水が溜まる、というのがボールタップの仕組みです。
ちなみに手洗いの水を出す・止める動作もボールタップを通して行われています。
ボールタップに問題があると、この水位調整が上手くいかずにタンク内の水量が増えて、便器内に水が流れるなど、水漏れの原因になってしまいます。
反対に、水量が少なくなってしまっていて、他の部品に影響を与えている場合も考えられます。
また、ボールタップには水位調整を行うつまみがあり、このつまみの調整が上手くいっておらず、水位が高くなりすぎる場合もあります。
この場合はつまみを反時計回りに回すと解決するので試してみてください。
ボールタップの不調は他の二つに比べてわかりづらいですが、よく観察すると、うまく動いていないことに気づけます。
水位が低い場合に考えられる原因の二つ目は、ゴムフロートとトイレのレバーを繋ぐチェーンに問題が発生しているケースです。
上記のゴムフロートはチェーンによってレバーと繋がれています。このレバーを回すとチェーンが引き上げられて、ゴムフロートが持ち上がり、排水口が開く仕組みになっています。
しかし、このチェーンが何かの拍子に絡まってしまうと、ゴムフロートが上手く動かなくなることもあるのです。その結果、ゴムフロートと排水口の間に隙間が出来てしまい、水が漏れる原因となります。
また、チェーン自体が経年劣化を起こしている場合も考えられます。
チェーンにも寿命があり、使い続けていると錆が発生し、切れてしまうことがあります。
チェーンが切れるとレバーを回しても空回りし、水が流れなかったり、逆に排水口が閉まらずにチョロチョロと水が漏れてしまったりすることになるでしょう。
水位が低いときはチェーンがどういう状態になっているか確認しましょう。
前述の通り、サイフォン管はトイレタンク内の水が溜まりすぎた時に水位をコントロールする部品です。
このサイフォン管が故障すると、調整が効かなくなり、水漏れの原因になります。
サイフォン管は強度があまり強くないため、稀に折れてしまったり、穴が開いてしまったりするケースがあります。
サイフォン管は水位が上がりすぎた場合、強制的に水を排出する仕組みになっているので、折れてしまうと水を逃がすことができません。そのため、水が漏れてしまうのです。
水位が低く、水が漏れている場合はサイフォン管も注意して確認してください
トイレのタイプによっては、タンクの上に手洗い場が設けられていることもありますが、その手洗い場からチョロチョロと水漏れすることもあります。
この場合、いくつか原因が考えられるので、まず具体的に手洗い場のどこから水漏れしているのかを特定しましょう。
考えられるのが、「蛇口」「排水パイプ」「給水管や止水栓」からの水漏れです。
それぞれナットがゆるまっているか、パッキンの経年劣化が考えられます。
水漏れの原因の中で最も厄介なのが、トイレ本体からの水漏れです。
トイレ本体からの水漏れは、「排水管のソケット・パッキンの劣化」か「トイレ本体のひび割れ」が考えられます。
配管接続部から水漏れしている場合はソケット・パッキンの交換で解決することがあります。
一方、トイレ本体に何らかの要因により強い衝撃が加わり、便器自体にひびが入るなどの損傷を起こしている場合は、トイレ自体を交換する必要があります。
放置しているとどんどん新しいひび割れが出来てしまい、収拾がつかなくなることもあるでしょう。
トイレ自体の修理・交換はかなり困難なため、メーカーや水道業者に相談することをお勧めします。
「トイレに入ったら床が濡れていた」という場合は、トイレ本体が割れていないかどうかを確認してください。
もし、配管接続部やトイレ本体に異常がないのにも関わらず床が濡れているというときは、水漏れではなく温度差による結露の可能性が高いです。
結露は温度差によって発生するので、換気扇を回す、トイレの扉をしばらく開けておくことなどで解決します。
ここから、それぞれの原因に対する解決方法を解説していきます。
これまでのパーツ異があった場合、水廻り業者を呼びたくなってしまいます。ですが、素人の方でも簡単にホームセンターで各パーツを揃えることができ、取り替えるやり方も決して難しくありませんので、挑戦してみてください。
もっとも、ご自身で修理・交換によって解決することが比較的しやすいのですが、ご自身の手で作業することが困難だと判断した場合には、無理をせずに専門業者に依頼してください。
浮き玉が経年劣化により、割れたり穴が開いている場合は浮き玉のみの交換も可能です。
浮き玉を交換する場合は以下のものを用意してください。
まずは交換作業を行いやすいようにタンク内の水を抜きます。
止水栓がしっかりと閉まっていることを確認したら、トイレのレバーを回し、溜まっている水を全て抜いてください。
水を全て抜き終わったら、浮き玉をボールタップから取り外します。
ボールタップと浮き玉を繋いでいるナットをモンキーレンチで緩めてください。すると浮き玉が外れるはずです。
アームと浮き玉がネジで留められている場合は、このネジもドライヤーで外しましょう。
古い浮き玉を取り外せたら、新しい浮き玉を取り付けます。
②とは逆の手順で、アームと浮き玉をネジで締め直し、ナットもモンキーレンチで締めます。
新しい浮き玉に取り替えた後は、正常に動作するか確認します。
止水栓を開き、タンクに水を貯めます。浮き玉が正常に動作している場合は、水に浮き玉が浮いてきて一定の水位で給水が止まるはずです。
水位がサイフォン管の2~3cm下より高かったり、低かったりするときはボールタップにあるリングで調整してください。
問題がなければ、これで浮き玉の交換は完了です。
ゴムフロートが経年劣化により正常に作動していないと、水が漏れっぱなしになります。
まず、本当に劣化で水漏れが発生しているのかどうかを確認してください。稀に何かの拍子に排水口からずれていたり、ゴミなどが挟まっている場合があります。
この場合は排水口に嵌めなおす、またはゴミを取り除くことで水漏れが止まります。
しっかり排水口に嵌っているのに、なお水漏れが止まらない時はゴムフロートが経年劣化で割れていることを疑ってください。
見た目では分かりづらいですが、ゴムに触れた時に黒いものが手に付けば、そのゴムフロートは劣化しています。
その際はゴムフロートを新しいものに交換しましょう。
ゴムフロートはホームセンターやネットショッピング、メーカー注文などで購入することができます。
購入の際は故障したゴムフロートと同じ品番のものを購入するようにしてしてください。古くて同じ品番を用意できない場合は、様々な型に対応できる万能タイプのものを購入しましょう。
新しいゴムフロートを用意出来たら、交換作業に入っていきます。
まず止水栓を閉じて、トイレのレバーを回し、タンク内の水を全て抜きます。
しっかり止水栓が閉じていれば、新たに給水されることはありません。
水が全て抜けたら、トイレレバーとゴムフロートを繋いでいるチェーンを外します。
その後、サイフォン管の接続も外してください。
チェーンから古いゴムフロートが外せたら、逆の手順で新しいゴムフロートを取り付けます。
この際、外したサイフォン管の水垢を落として、パッキンを嵌めなおしましょう。
新しいゴムフロートを取り付けれたら、チェーンの長さを調整します。
このチェーンはレバーとゴムフロートを連動させており、チェーンが長いほど流れる水の量は少なくなり、逆に短いほど多くなります。
ご家庭の状況に合わせて調整してください。
チェーンを調整した後、止水栓を開き、タンクに水を貯めます。新しいゴムフロートがしっかり嵌っていれば水漏れは起きないはずです。
その後、一度レバーを回して水を流してみてください。チェーンの長さで流水の量が変わるので、ここで確認しましょう。
問題がなければ、ゴムフロートの交換は終了になります。
ボールタップが経年劣化により、上手く働かないことで水位調整に問題がある場合は、ボールタップを丸ごと新品のものに交換する必要があります。
ボールタップの交換に必要なものは以下になります。
ボールタップはホームセンターやメーカーの公式サイトなどで購入可能です。
トイレによって必要なボールタップの型が違う場合があるので、可能であればメーカーの純正品に交換するのが一番安心です。
しかし、トイレが古い場合にはすでにメーカーが製造を中止しているケースが多いので、その際は様々な機種に対応できるものなど、使用しているトイレの形式に合うものを探すようにしましょう。
新しいボールタップを用意出来たら、いよいよ交換に取り掛かっていきます。
トイレタンクの中に水が溜まったままだと作業が行いにくいので、まずは水を全て抜いてしまいます。
止水栓を閉めた状態でトイレのレバーを引くと、溜まった水は流れていきますが、新たに水が入ってくることはありません。
タンクの水が全て抜けたことを確認したら、故障したボールタップを取り外していきます。
ボールタップは給水管とタンク、それぞれとナットで固定されています。このナットを二つともモンキーレンチで外しましょう。
それぞれ外せたら、ボールタップを横に引き抜いてみてください。ボールタップを取り外せるようになるはずです。
取り外したボールタップは必要ありませんので、処分してしまって構いません。
故障したボールタップを取り外せたら、新しいボールタップを取り付けます。
まず、新しいボールタップの接続部分に、パッキンを入れます。その後、古いボールタップが差し込まれていた穴に、タンク側から給水管側へ再度差し込んでください。
よくパッキンを入れ忘れてしまうことがありますが、パッキンが入っていないと新たな水漏れの原因になってしまいますので、注意が必要です。
ボールタップを差し込んだら、ナットでボールタップをモンキーレンチで固定します。この際、タンクの外側からナットをはめるようにしてください。
ナットも緩みがあると、これまた水漏れしてしまう危険がありますので、しっかり閉めるようにしましょう。
給水管とタンクが繋がったら、動作確認を行います。閉めていた止水栓を開いてください。
徐々に水が溜まってきて、ボールタップに問題がなければ一定の水位で給水が止まるはずです。
このとき、ナットの繋ぎ目などから水が漏れていないかどうかを確認してください。
給水が止まった後、サイフォン管に注目しましょう。サイフォン管の先端から2~3cm下で水位が安定している状態が正常です。
水位が高かったり、低かったりする場合は、ボールタップに付いているリングで調整します。
水位が調整できれば交換は終了です。
トイレのレバーとゴムフロートを繋ぐチェーンに問題が発生しているケースもあります。
チェーンが絡まったり、切れていたりすると、ゴムフロートに問題が無くても、うまく排水口の嵌らず、水漏れの原因になってしまいます。
タンクの中に節水用のペットボトルやトイレタンクの洗浄剤を入れていると、チェーンの劣化に繋がってしまいますので、おすすめ出来ません。
チェーンがペットボトルなどに絡まっている場合は、解いてあげましょう。その後、ゴムフロートが排水口にきちんと嵌るかどうかを確認してください。
しっかり嵌っていて、水漏れも止まっていれば問題ありません。
チェーンが錆などによって切れてしまっている場合は、チェーンの交換が必要になります。
チェーンを交換する場合は以下のものを用意してください。
まず止水栓を閉じて、トイレのレバーを回し、タンク内の水を全て抜きます。
しっかり止水栓が閉じていれば、新たに給水されることはありません。
水を全て抜ききったら、切れたチェーンを外してしまいます。トイレレバーとゴムフロートに繋がっているチェーンをそれぞれ外しましょう。簡単に外れます。
古いチェーンが外れたら、新しいものに取り替えます。まずゴムフロートの方から繋ぎ、しっかり繋がっていることを確認します。その後、トイレレバーの方も繋ぎ直します。
チェーンを新しいものに交換出来たら、次にチェーンの長さを調整します。チェーンは若干たわみが出来るくらいに調整しましょう。トイレレバーを回した際に、少し回すくらいでは流水しない程度です。
リング状のチェーンなら玉2〜3個分、玉鎖なら玉4個分が目安になります。
チェーンの長さの調整が終わったら、止水栓を開けてタンクに水を貯めます。チェーンに問題が無く、繋がっているゴムフロートがしっかりと嵌っていれば、水漏れはしないはずです。
その後、トイレレバーを回し、水が正常に流れれば交換は成功になります。
サイフォン管は何らかの異常でタンク内に水が溜まりすぎた際、余分な水を便器内に排水する役割を持っています。
このサイフォン管が折れたり、穴が開いたりしてしまうと、そこからタンクの水が流れてしまい、水漏れの原因になります。
またタンク内の水が減り続けるので「水が足りていない」と感知し、絶えず給水されているのに、流すための水が貯まらない、なんて事にも繋がりかねません。
サイフォン管が壊れてしまった場合、新しいものと交換しましょう。
交換には以下のものが必要になります。
まず、思いがけない水漏れを防止するために、タンク内の水を空にします。
止水栓を閉めて、レバーを回してください。
サイフォン管を交換するには、一度トイレタンクを取り外す必要があります。
まず、タンクと繋がっている給水管の接続を外すため、モンキーレンチを用いてナットを緩めます。
給水管の接続が外せたら、次にタンクとトイレ本体を外していきましょう。タンクの裏底部分に左右1つずつのナットがあるため、こちらも外します。
外せたら、タンクが持ち上げられるようになっているはずです。タンクは重いので、持ち運びには注意してください。また陶器で出来ているため、落としたり壁にぶつけたりすると割れる危険性があります。気をつけて取り外してください。
タンクを取り外せたら、次に壊れたサイフォン管を交換します。
サイフォン管はタンクの裏底にあるナットで固定されています。このナットは通常のモンキーレンチで外すには大きすぎることが多いです。
そこで「ウォーターポンププライヤー」という主に水道管工事で使われる工具を用いてください。
壊れたサイフォン管を外せたら、そこに新しいものを差し込みます。その後、ナットを再度締め直します。
新しいサイフォン管に交換できたら、タンクを再度取り付けてください。外した時と逆の手順で、タンクの裏底と給水管のナットを締めます。この際に、あまりにも強く締めすぎるとタンクが割れてしまう可能性があるので、注意してください。
タンクを取り付けれたら、止水栓を開いて動作を確認します。
水漏れがしていないかどうか、またタンク内の水位が正常に保たれているかどうかを確認できれば、交換は完了です。
手洗い場から水漏れしている場合は、パッキンに問題があることが多いです。
まずどこから水漏れしているのかを特定し、新しいパッキンに交換します。
蛇口から水漏れしている場合は、「蛇口の先端」「水道ハンドル」「蛇口パイプの根元」のいずれかのパッキンが劣化していることが多いです。
それぞれ確認し、水漏れしている箇所を特定できたら、パッキンを新しいものに取り替えてみてください。
排水パイプは手洗い場の下にあります。3つほどの部品で接続されていますが、そのいずれかからの水漏れを発見した場合、ナットを締め直してみてください。
それでも水漏れが止まらない場合は、ナットが経年劣化しています。新しいパッキンに交換しましょう。
トイレは止水栓と給水管で繋がっており、ここから給水されています。このどちらかに異常がある場合、水漏れを引き起こします。
それぞれはナットで接続されているので、モンキーレンチを用いてナットがゆるんでいないか確認してください。
緩んでいないのにも関わらず水漏れしている時は、こちらもパッキンの劣化が原因であることが多いです。パッキンを新しいものに取り替えてみてください。
トイレ本体がひび割れを起こしており、そこから水漏れしている場合は、ご自身で修理することを諦めて専門業者に相談しましょう。
ひび割れではなく、配水管に問題がある場合は、ソケット・パッキンに交換を行います。
交換にあたって、以下のものを用意してください。
止水栓を閉めた後、レバーを回しトイレタンク内の水を全て抜いてしまいます。
タンク内の水を抜き終わったら、次に便器に溜まっている水を抜きます。
タンクとは違い、便器に溜まっている水はレバーを回しても排水されません。
そこでまずコップなどを使用し、可能な限り水をすくい取ります。コップではこれ以上すくえない、というところまで来たら、雑巾に残りの水を吸わせてください。
便器内の水も全て抜き終えたら、トイレタンクとトイレ本体を取り外していきます。
まず、トイレタンクと給水管との接続を外します。ナットで止まっているため、モンキーレンチでナットを外していきます。
給水管と外せたら、トイレ本体とタンクを繋げているナットも外しましょう。タンクの裏底部分に左右1つずつのナットがあるため、こちらを緩めます。
ナットを全て外すとタンクを持ち上げることが出来るはずです。
タンクが外せたら、次にトイレ本体を取り外します。
本体の下の方に固定しているネジがあるので、全てドライバーで外してください。全てのネジを外し終えると、トイレ本体を動かせるようになります。
この時、ネジが残ったまま動かそうとすると、トイレの損傷に繋がりますので注意してください。
トイレ本体も取り外せたら、ようやく排水管に辿り着きます。
排水管に付いている劣化したソケット・パッキンを新しいものと交換しましょう。
その後、先ほどと逆の手順でトイレ本体・トイレタンクをそれぞれ再度取り付けていきます。トイレ本体やタンクは陶器で出来ている為、割ってしまわないように気を抜かず作業してください。
元の状態に戻せたら、交換は完了です。何度か水を流し、水漏れしていないかを確認してください。
最後に全てのトイレに備わっているわけではないのですが、ウォシュレットが水漏れの原因となっている場合があります。
ウォシュレットから水が漏れていたら、本体の故障や本体の水抜き栓、吸水フィルター、本体と給水管の接続部分から漏れ出ている可能性があります。
本体が故障しているなら、残念ながら本体自体の交換が必要です。
しかし、水抜き栓や給水フィルターなどのパーツ部分であれば、交換すると水漏れが直ります。
ウォシュレットの配水は給水管からされています。
この給水管との接続部分から水が漏れていれば、中にあるパッキンが劣化している事が多いです。
中のパッキンや給水管のホース自体を交換すると、水漏れを解消できます。
給水フィルターが原因であれば、給水フィルター自体を交換すれば、水漏れを解消できます。
ウォシュレットの水漏れは給水管から給水フィルターへ水が送られ、ウォシュレットのノズルやタンク内に配水がされます。
給水フィルターに水漏れ防止のパッキンがあるのですが、このパッキンが劣化していれば水漏れが発生します。
タンク内蔵型のウォシュレットであれば、水抜き栓が使用されてされています。
こちらもパッキンの劣化があれば、水漏れが発生します。
最近では給水フィルターと水抜き栓がセットとなっているタイプもあります。
ウォシュレットに内蔵されているノズル部分からも水漏れは発生します。
ウォシュレット自体の交換はできませんが、INAX製のシャワートイレであれば交換ができます。
ウォシュレットを自分で修理する際は、今までの部品の交換とは異なり、注意することがあります。
ウォシュレットは電化製品です。無理に修理をすれば故障します。
そして、止水栓を止めずに作業すると漏電が発生することがあるため、修理の方法を必ず確認して、自己責任で行いましょう。
不安であれば、業者に依頼した方が良いです。
また、ウォシュレットは通常のトイレとは違い電化製品ですので、トイレタンク内のパーツと異なり、細かい部品が多いのが特徴となります。
トラブルが発生する機会も通常のトイレと比べて多いでしょう。
自分でできるウォシュレットの水漏れ解消方法をがあるので、挑戦してみて下さい。
それでも修理ができなければ、専門業者の受付へ電話ご連絡ください。
トイレの水漏れについて、いかがでしたでしょうか。
チョロチョロと水漏れしている場合の原因と解決方法についてご紹介させていただきました。
トイレには様々な部品が用いられています。それぞれの部品は消耗品であり、使用頻度にもよりますが、一般的に5~10年程度で点検・交換を推奨されています。
トイレの構造や部品を知っておくことで、急な水漏れにも慌てずに対応することができます。
トイレタンクの点検・整備はそこまで難しいものではないです。
しかし、そもそもどこが原因が分からなかったり、作業のハードルが高かったりするケースもあります。
DIYやホームメンテナンスに不慣れな人はハードルが高いかもしれません。
また、点検や確認をできたとしても、不具合が見つけられなければ、もっと深刻なトラブルが存在するかもしれません。
知らずにいじってしまうとさらに状況を悪化させるかもしれません。
無理に修理しようとすると、取り返しのつかないことになる可能性もあるので、難しいと感じた場合は無理をせずに専門業者に頼みましょう。
近くにいる信頼が厚い水道工事業者をご紹介します。
素早く直して快適なトイレ生活を取り戻します。
余計な水道料金や漏水もシャットアウトしましょう。
今回の記事が参考になれば幸いです。
DIYでつまりトラブル修理方法は下記をご覧ください
トイレつまり自然に治る?自分で行う薬品スッポンお湯での直し方