いやああああ! トイレがつまっちゃったわ!
急いで水道業者さんを呼ばないと…。
あーあ、お金が掛かるわ
奥さん! ちょっと待った!
水道業者を呼ぶ前に、この【トイレつまり自力での解決方法】のマンガを読んでください!
あなたは水道業者さん!
えっ、水道業者さんにとってはトイレつまりですぐに呼ばれた方が儲けられて嬉しいでしょ?
私には痛い出費だけど
そんなことはありません。
業者を呼ぶとお金も掛かるし、業者が来るまで長い時間待たなければならないこともありますよね。
簡単なトイレつまりならご家庭での対応をおすすめしているんです。
何でもかんでも業者を呼んでくださいと言うのは、決してお客様のメリットになりませんから
水道業者さん…なんだか頼もしいわ!
もちろん業者を呼ばなければならないときもありますが、まずはご家庭で解決できるか試してみてください。
目次
トイレの後、スッキリした気持ちでタンクのレバーを動かすあなた。
ところが、ふと気がつくと何だかいつもと音や水の流れが違う…。あれ? と思っている間に、便器の中の水位がどんどん上がってきて、気がつくとあふれる寸前!
こんな経験をしたことはありませんか。
トイレがつまってしまい、トイレの水が便器からあふれるかも! という時に覚える感情はまさしく恐怖そのものですよね。
そして、水があふれる寸前で止まってくれればまだマシ。場合によっては、汚水が便器のキャパシティを超えて床まであふれてしまうことも…。
考えただけで憂鬱なシチュエーションですよね。
トイレつまりの原因を知ることがつまりを解消する第一歩になります。なので、急がば回れでなぜトイレのつまりが発生するのかをまず初めにお教えします。
今まさにトイレが詰まっていて困っているという人も、一度この項目に目を通してからつまり解消法を試されることをおすすめします。
トイレがつまる原因は大きく2種類に分けられます。
トイレットペーパーや排せつ物などのトイレに本来流してもいいものと、おもちゃや小物、ティッシュペーパーなどのトイレに流すことができないものです。
例えばティッシュペーパーは水に溶けないので水洗トイレに流すとつまりの原因になってしまいます。
よくトイレや公共スペースのトイレには「ティッシュは流さないでください」なんて掲示がありますよね。
水洗トイレはトイレットペーパーや汚物を大量の水の力で押し流す構造になっています。
とはいえ、どんなものでも水の勢いで下水まで流せるかといえばそうではありません。
トイレットペーパーが水に溶けやすい構造になっているのはそのためです。
裏を返せば水の力以上の量のトイレットペーパーや排せつ物が便器に入ってしまうと流しきれず、トイレがつまってしまいます。お腹が下っているときなど、普段よりトイレットペーパーを多く使いますよね。
油断しがちなのがトイレットペーパーです。
もちろん通常使用する分には問題はありませんが、問題は水に流れる許容量を超えてしまった時。大量のトイレットペーパーって、案外簡単に詰まってしまうんですよ。
そんな時は用を足している最中でも水を流すようにするとトイレがつまりにくくなります。
またトイレに慣れない小さなお子さんが大量にトイレットペーパーを使用した結果、トイレがつまってしまったというケースもままあります。
最近は使い心地がいいという理由で厚みのある外国製のトイレットペーパーの人気が高いようです。
しかし、その厚さのためかトイレつまりの原因になりがちです。同じ理由で女性用ナプキンなどもうっかり流してしまうとトイレのつまりを引き起こす原因になりかねません。
また、一昔前に比べて節水効果が高いトイレが増えました。
節水効果が高いということはどうしても水圧が低くなってしまいます。
メーカー各社は少ない水でしっかり流せるように工夫した便器を販売していますが、少し気を付けて使わないとつまりが発生することも。
さらに掃除のしやすさからタンクレストイレを取り入れるご家庭も多いですよね。
実はタンクレストイレも水圧が低いというデメリットがあります。
タンクレストイレを使っている場合は流れやすいトイレットペーパーを使う、こまめに水を流すなど工夫しましょう。
うっかり小物やおもちゃなどを便器に落としてしまい、気が付かないまま流して奥の方でひっかかってしまうというのもよくあるトイレつまりの原因です。
落としたものが便器内に確認できるなら、ゴム手袋などをはめた手で引っ張り出せばつまりが解消することもあります。
しかし異物が奥まで流れ込んでしまった場合、トイレのどの位置でつまりが発生しているかは素人では判断が難しいことも。
小物がひっかかった位置によっては便器を外したり、浄化槽や下水管まで確認したりする必要があります。
こうなるとプロにしかつまりの解消作業はできません。
また設備自体に異常が起こった結果、トイレつまりが発生することもあり得ます。
例えば経年劣化などで水洗トイレの排水の勢いが弱くなってしまうと汚物やペーパーが流れきれずに配管や便器内にとどまってしまうことも。
トイレの水が溢れてしまったとき、間違った対応をすると状況が悪化することがあります。
以下の行動は避けましょう。
レバーを何度も押して水を流そうとするのはNGです。
詰まっている状態で水を流すと、さらに水が溢れ出し、トラブルが拡大する可能性があります。
ウォシュレットなどの電化製品が設置されている場合、溢れた水がコンセントに触れることで感電の危険があります。
ゴム手袋を着用するなど、安全を確保した上で対応しましょう。
トイレの水には多くの雑菌が含まれているため、素手で処理すると感染症のリスクがあります。
ゴム手袋やマスクを着用し、消毒液を用いた掃除を徹底しましょう。
トイレの水が溢れてしまった時はパニックになりやすいですが、落ち着いて下記の対応をするようにしましょう。
ご自身での作業が難しい場合はすぐに専門の業者を呼ぶようにしましょう。
トイレの給水を止めることで、これ以上水が流れ出るのを防ぎます。
止水栓は便器の近くや壁際にあるので、すぐに閉めましょう。
便器の詰まりが原因の場合、ラバーカップを使って圧力をかけることで詰まりを解消できます。
ただし、異物が原因の場合は、逆に奥へ押し込んでしまう可能性があるため注意が必要です。
尿石が原因で詰まっている場合、重曹とクエン酸を使うことで分解できます。
また、ホームセンターなどで販売されている尿石除去専用の洗剤を使用するのも効果的です。
屋外の排水枡が詰まっている場合、異物を取り除いたり、水圧を利用して詰まりを解消したりすることで改善することがあります。
ただし、重度の詰まりは専門業者に依頼しましょう。
集合住宅では、自分の部屋だけでなく他の住人にも影響を与える可能性があるため、以下の点を確認しましょう。
修理費用の負担者が誰なのかを確認するために、まず賃貸契約書をチェックしましょう。
経年劣化による不具合なら管理会社が負担するケースもあります。
勝手に修理業者を呼ぶと、修理費用が自己負担になる可能性があるため、まずは管理会社や大家に相談しましょう。
トイレの水漏れや詰まりが原因で水浸しになった場合、火災保険が適用されることがあります。
保険の契約内容を確認し、補償を受けられるか確認しておきましょう。
火災保険に関しては下記記事をご覧ください。
漏水など水漏れ被害で火災保険は使えるのか?具体例も併せて解説
トイレの水が溢れる原因は、便器や排水枡、排水管の詰まりが主な要因です。
水が溢れてしまった際は、無理に流そうとせず、まず止水栓を閉め、適切な方法で対処しましょう。
マンションやアパートの場合は、管理会社に相談し、保険の適用も確認することが大切です。
正しい対応をすることで、トラブルを最小限に抑え、スムーズに解決できるでしょう。