台所の排水溝つまりにはコレ

台所で洗い物をしていると、急に排水溝から水が逆流してきたことはありますか?
また、最近台所の水を流していると、水の流れが悪くなってるように感じたことはありませんか?
これらのトラブルは、排水溝が詰まっていることが原因だと考えられます。
排水溝のつまりを自力で解消するためには一体どうしたらいいのか?
また、自力では解消することができない場合、最終的には水道業者に依頼しなければならないのか?
などというような、頭を悩ませている方もいらっしゃることと思います。ただ、排水溝がつまり、水が流れなくなってしまうことは、日本中多くの家庭で起こりうることなの、そんなに心配されなくても大丈夫です。
排水溝の配管が詰まってしまう場合、徐々につまりが悪くなっているな、という予兆があるパターンと、突然つまりが悪くなるパターンがあります。水の流れるスピードがだんだん遅くなってきたり、ボコボコと変な音が鳴るようになれば、それは汚れでつまり始めている証拠です。一方で、急に水が詰まってしまった場合、もしくは急に水が逆流してくる場合は、大きな固形物が排水管や排水ホースに流れてしまい、排水ホース内でつまりが発生してしまっているなどが原因として考えられます。特に普段、料理をしている人は、このような台所の排水溝のつまりを経験している方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、排水溝が詰まってしまった時の解決法を詳しく紹介します。また、つまりの原因やその予防策についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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台所の排水口の仕組みを理解しよう

まずはじめに、台所で使われてる排水溝の構造について簡単に説明します。一般的な家庭で使われている排水口の構造は、写真のような形になっているケースがほとんどです。

排水トラップ分解

食器やフライパンなど、洗い物で流した水は、シンクから流れ落ち、まず排水溝に流れ込みます。ここで、きちんとゴミ受けカゴやネットをつけていれば、大きめのゴミや食べかすなどは引っかかってくれるに違いありません。もちろん、水はこのネットを通り越していきます。そして、その先には、多くの家庭で、「ワントラップ」といわれる部材があるというわけです。
見たことはあるけど、これはいったい何のために付いているのだろう?と思っている方もいるかもしれませんが、このワントラップという装置は、排水溝の中の悪臭を、台所全体に立ち上らせることを防ぐという、とても重要な役割を担ってくれている、大切な器具です。排水管内側にあるエアーと台所の空気を、流れてくる水を使って隔てている、という仕組みです。そのため、排水溝内に流れてくる水は、一度このワントラップの外側にたまり、その後内側から溢れかえり始めるといった形で排水管の内側に入っていくことになります。

台所排水トラップ

このワントラップが正しく機能していない場合、排水管内からの嫌な匂いが台所全体に広がってしまい、「生臭い、カビ臭いキッチン」になるかもしれません。ちなみに、このワントラップも、長期間使用していると汚れやカビがついてしまうことがあります。簡単に取り外すことができますので、このワントラップも定期的に歯ブラシやスポンジを使ってきれいに掃除しましょう。話を元に戻すと、このワントラップを通過した水が、その下にある排水管を通り、最終的に下水道へと流れていく仕組みになっています。

台所の排水口つまりの症状

台所の排水口は、油分を含んだ汁や食べもののカスが流れていくため、つまりが発生しやすい場所です。
つまりの原因はさまざまで、すぐにものがつまるわけではなく段々と排水経路内の状態が変わっていき、水が流れにくくなります。
ここからは、排水口つまりの症状について確認していきましょう。

水が抜けるのが遅い

排水口つまりの症状に多くみられるのが、水の流れにくさです。排水経路内が通常よりも狭くなっているために、水を流したときに抜けにくく、いつまでもシンク内に水が溜まったままの状態になります。
通常であれば、蛇口から水を流したタイミングで水は下へ流れるため、シンク内に留まることはありません。しかし、水が抜けずに留まるようであれば、排水口から排水管へと至る途中で何らかの問題が発生している可能性があります。
水が抜けないときはすぐに排水口の状態を確認し、つまりの原因をチェックしましょう。

逆流してくる

水が抜けないだけではなく、流したはずの水が逆流するケースもあります。ただし、台所で発生する逆流にはいくつかのパターンがあり、何に該当するかを確認しましょう。
「今までは問題なく流れていたのに突然逆流した」場合は、何かがつまったために逆流が起きたと考えられます。「以前から水が流れにくく、シンク内から水が抜けなくなっていたが、ついに逆流するようになった」という場合は、汚れや細かい食材かすなどが徐々に蓄積し、逆流している可能性が考えられます。
その他の原因として、屋外の排水枡のつまり・屋外の下水道のつまり・屋外の排水管の劣化が考えられますが、いずれも屋外のケースのため、室内の排水口〜排水管に問題がないことを確認してから屋外の確認を行います。

水がまったく流れない

水が滞留してまったく流れなくなるケースも、逆流と同じくものがつまっていると考えられます。
シンク内に水が溜まったまま動く気配がなければ、排水口から先が異物や汚れによって完全につまっているかもしれません。
水が溢れそうになったときはバケツで水を汲み出し、台所以外の場所に排水してください。ただし、下水道のつまりによってトイレなど他の水回りも同時につまっており水が流れなくなっている場合もあります。状況によっては、対処を一切行わずにすぐに修理業者へ連絡してください。

水漏れする

シンクからの水漏れは、排水口や排水管の部品・接続部の劣化やゆるみが考えられます。地震によって接続部がずれてしまい、そこから水が漏れ出しやすくなるケースもみられます。
水漏れをしているときは、本来水が漏れるはずのない部分でトラブルが起きている可能性が高いため、すぐに修理業者に確認を依頼してください。
排水管自体が破損するケースはあまり多くはありませんが、寒冷地では凍結によるトラブルが報告されています。万が一排水管にトラブルがある場合は交換が必要です。

悪臭がする

排水口からいやな臭いがするときは、つまっているものが臭いを発している可能性があります。
油汚れや食べものの汁が腐って悪臭に繋がるほか、雑菌が食べものの栄養分をえさに繁殖して臭いを発しているケースです。
排水口まわりが普段から汚れている場合は、掃除不足がつまりの原因になっている可能性があるため、中のつまりを取り除かなければなりません。

台所の排水口つまりの原因とは?

台所の排水溝につまりをもたらす、最大の原因は、排水パイプ内の汚れです。一度台所のシンクの下を見てみてください。排水パイプが下に向かって通っていると思います。この排水パイプを通って水が下に流れていき、下水道へとつながっていくのですが、この内部に汚れがたまり、つまりを引き起こすのです。
もちろん新築の家に住む場合は、この排水パイプも全く汚れてない綺麗な状態ですが、しばらく住み続けると、また、築数年以上経った賃貸の家に住む場合、すでに排水パイプの中には汚れが蓄積されているケースがほとんどです。引越しをしてすぐ、外から排水パイプを見てみると、一見綺麗に掃除されているように見えるかもしれませんが、実は排水管の外側を綺麗にクリーニングしただけであり、根本的な問題である、排水パイプの内部まではきれいに掃除されていないケースがほとんどです。残念ながら、不動産会社は見た目を重視し、外側の目に見える箇所だけをきれいに掃除しているのです。
そのため、あなたが住み始めた段階から、すでに排水パイプの中に汚れは蓄積されています。この汚れが徐々に溜まっていくと、水の流れが段々悪くなり、排水処理能力を失っていきます。特につまりが起きやすいのは、トラップやL 字の曲がりの部分です。本来このトラップやL字の曲がりの部分は、ゴキブリなどの虫の侵入や悪臭の侵入を防ぐために設けられていますが、実はつまりが起きやすい場所でもあるのです。それでは早速、台所の排水溝のつまりの原因となっている、代表的なものを詳しくみていきましょう。

台所の排水口つまりの原因①「油汚れ」

油が詰まった排水管の写真

台所の排水溝が詰まってしまう原因の、最も代表的なものが、排水管の中に溜まってしまった「油汚れ」です。もちろん家庭によっては、台所の排水溝に直接油を流さないように気を付け、鍋やフライパンなどで使った余分な油を拭き取ってから洗い物をしたり、揚げ物をした後に残った油はきちんと固め、分別して捨てている方もいると思います。しかし、油汚れはあらゆるところに残っています。食事を終えたお皿はもちろん、フライパンや鍋などの調理器具にも、綺麗に拭き取ったつもりでも油は残っており、それらをシンクで洗っているときにも、少しずつ油が排水溝へと流れていっています。
もちろん、一度油を排水溝に流したからといって、排水管内が急に詰まる、というケースはあまりありません。最初は、排水管の内側に少しずつこびりついていき、徐々にその油が固まっていきます。そして、その上に新しい油が流れてきて、固まった油の上にさらに重なって付着していきます。これらが繰り返されることで、何層にもわたった油汚れが排水管の内部にこびり付き、徐々に水が通る道が細くなっていきます。最終的に、排水管の中いっぱいに油汚れが広がってしまうと、完全に水が通る道がなくなり、つまりの原因となるかもしれません。
この油汚れによるつまりは、非常に頑固です。汚れが付着してまだ真新しく、油が柔らかい状態であれば、このあと紹介する方法で除去する事もできるのですが、長い間、油汚れを放置しておくと、油が硬く固まり、簡単に除去することができなくなるかもしれません。そうなると、業務用の機材や薬品を使ったり、専門の業者に依頼をしなければ、汚れを除去することができなくなるかもしれません。すると、必要以上のコストもかかってしまうため、予防の意味合いも込めて、定期的に排水管や排水溝の掃除をしていくことをお勧めします。

台所の排水口つまりの原因②「食材」

カバーを外す写真

油汚れの次に多い、台所の排水溝つまりの原因となるのが、調理をした時に出てくる食材のカスなどです。例えば、ニンジンやジャガイモ、リンゴなどの野菜や果物の皮を剥いたときの切れ端や、きれいにくりぬいたピーマンの種、切り落としたお肉の余分な油部分など、本来であればゴミ箱に捨てているはずのものが、台所のシンクに残り、流した水と共に排水溝に流れてしまった場合、つまりの原因となることが多々あります。
ちょっとくらいなら、そのまま流しても大丈夫!と思われる方もいるかもしれませんが、そのちょっとくらいが何度も重なると、排水溝の内部を食材のカスが埋め尽くし、つまりの原因となるかもしれません。基本的には、台所の排水溝にはゴミ受けカゴが付いており、またはネットをはっている家庭がほとんどだと思います。そのため、大きな食べかすについては、排水溝の奥までたどり着かないようになってはいますが、そもそも構造上ゴミ受けが設置されていない場合や、ゴミ受けを設置はしていたものの、少しずれてしまい隙間が開いていた場合など、ほんの些細なきっかけで、排水管が詰まってしまう可能性があります。面倒くさいかもしれませんが、調理をする際は、このような皮や脂などの切れ端や残りかすが排水口に流れてしまわないように丁寧に取り除き、きちんとゴミ箱に捨てることをお勧めします。誰でも出来るような、地道な努力の積み重ねで、台所の排水溝のつまりは、未然に防ぐことが出来るのです。

台所の排水口つまりの原因③「その他の固形物」

スプーン・フォーク・箸・ナイフ

今までご紹介した油汚れや食べかすが、台所の排水溝のつまりの主な原因ではありますが、他にも台所のつまりを生み出すものがあります。それは、スプーンやフォーク、爪楊枝などの食材以外の固形物です。そんなものが排水管のなかに落ちるなんてありえない!と思われる方もいるかもしれませんが、スプーンやフォークなどの固形物が排水口に入ってしまうとかなり厄介です。
上記で説明した油や食材のカスや汚れであれば、この後ご紹介する台所の排水溝のつまりを取り除く方法で解決することができるのですが、例えば鉄製のスプーンやナイフなどの食器類は、薬剤で溶かすこともできなければ、ある程度の重量もあるため、水圧や空気圧で取り除くことも難しいケースがあります。そのため、最悪のケースは、台所の床を全て外して、排水管ごと変えなければならないという、手間も時間も費用も最悪な結果を招くことも想定されます。そうなってしまえば、ただの台所の排水溝が詰まって水が流れにくくなった、などという糧の身近なトラブルでは済まされなくなるかもしれません。
この固形物が排水管の中に落ちてしまう代表的なケースとしては、排水口の中を歯ブラシなどを使って掃除をしているときがあげられます。目で見ることはできない、手では届かないところを歯ブラシを使って掃除をしているそんな時に、少し歯ブラシの先が排水管内部のくぼみに引っかかってしまい、ふと手を離して、歯ブラシが落っことしてしまう…。想像することは難しくないと思います。単なるドジでは済ますことのできない、大きなトラブルにつながる可能性もあるので、歯ブラシなどを使って排水管の中を掃除をする際は、細心の注意を払って行いましょう。また作業する際に、近くに穴の中に入ってしまうようなものは行いで置くようにしましょう。

台所の排水口つまりの原因④「不十分な掃除」

油分を含んだスープなどをそのまま流したり、排水口の中までをこまめに掃除していなかったりするケースでは、排水口の中に雑菌が発生しやすく悪臭の原因になります。
洗剤でなければ落とせない油汚れに洗剤のカスや残りが付着し、細かい食べカスや水垢・カビが繁殖すると、下水のような臭いの元になります。細かく入り込んだ汚れはしっかりとこびりつき、放置するほど状態は悪化。掃除をせずに台所を使い続けるほど、水の逆流や排水管がつまりやすくなります。
普段からきれいに使うことはもちろんですが、ゴミ受けや排水トラップまで確認し、細かく入り込んだ汚れを洗い落とすように心掛けたいところです。

排水口のつまりを解消する8つの方法

それでは本題に入っていきます。台所の排水溝が詰まってしまった場合、そのつまりを解消する方法ご紹介します。水が詰まったからといって、すぐに業者に依頼をする必要はありません。まずは自宅にあるものを使ってでも充分に代用することができますので、順番に試してみてください。ポイントとしては、水の流れが悪くなってきたな.遅くなってきたな、そう感じた時がタイミングです。先ほども少しお伝えしましたが、汚れが溜まれば溜まるほど排水管内の水の通り道は細くなり、最終的に完全に詰まってしまいます。そうなる前に水の通りが悪くなったなと感じた段階で今から紹介する方法を行えば、自分で解消することがあるできます。

方法①タオルとお湯を使う

タオルと水をはったバケツ

台所の排水溝のつまりを直す薬品や機材は数多くあります。詳しい説明は後ほど行いますが、急に水が詰まってしまった!今すぐにでも水がきちんと流れるようにしたい!でも、薬品も機材もいま、手元に無い!そんな方のために、誰でも最も簡単にできる方法を最初にお伝えします。準備するものは、いらなくなったタオルと、お湯だけです。これだけで、一発水のつまりが解消される場合もあり、また、最も簡単な方法・解決策でもあるので、ぜひ一番最初に試してみてはいかがでしょうか。

排水口の穴をタオルで塞ぐ

排水管にタオルを詰めた写真

まずは排水溝を覆っているカバーやワントラップを外し、排水管の口が見える状態に行いましょう。そして、その排水管の穴にタオルを詰め込み、栓を行いましょう。タオルをすべて穴の中に入れてしまうのではなく、片方の端はきちんとシンクの外に出しておきましょう。全部入れてしまって、タオルが取れなくなってしまっては大変です。それこそ水つまりの原因になります。もちろん、排水管の中は汚れていますので、汚れてもいい、捨ててもいいタオルを用意したほうが良いと思います。

シンクの中にお湯をはる

シンクの中いっぱいにお湯をはっている

排水溝の穴をタオルできちんと蓋をすることができれば、次にシンクの中に熱いお湯をためてください。この時に、きちんと排水管の穴がタオルでふさげていないと、お湯が排水管のなかに流れてしまい、シンクの中にお湯がたまらないので、しっかり確認行いましょう。目安としては、シンクの中の6から7割程度お湯を張ってもらえれば大丈夫です。もちろん水でも問題はないのですが、温度が高ければ高いほど、汚れをそぎ落とす効果もあるので、お湯をためることをお勧めします。やけどには十分気をつけてくださいね。

タオルの栓を抜いてお湯を流し込む

シンクの中にお湯が十分たまったら、先ほどシンクの外に出していたタオルの反対側を一気に引き抜いてください。すると、先ほどシンクにためていたお湯が一気に排水溝から流れていくため、排水管の中に強力な水圧がかかることになります。この水圧によって、排水溝内部のつまりを解消することができるのです。
完全に詰まってしまっていて、全く水が流れない台所ではこの方法を利用することができませんが、水の通りが悪くなってきた気がするなど、つまりの初期の状態であれば、十分に利用することができるはずです。
それではひとつ、頭に入れておいて貰いたい事があります。この方法は、水の流れる力で汚れを削ぎ落とすため、排水管の中に先程お話したスプーンや爪楊枝などの固形物が詰まっている場合、さらにそれらを排水管・排水ホースの奥まで進めてしまうことになり、余計に取り除くことが困難になるかもしれません。それでは、状況を悪化させるだけになるかもしれませんので、固形物によってつまりが起きているのかなと、少しでも感じる要素があるのであれば、このタオルとお湯を使った方法はあまりお勧めできません。

方法②ペットボトルを使う

空のペットボトルが3~4本並んでいる

もう一つ、どこの家庭にもあるものを使って、台所の排水溝つまりを解消する方法をお伝えします。それは、ペットボトルを使う方法です。まず、空のペットボトルを用意行いましょう。ペットボトルのサイズは、どの大きさでも問題ありません。一番オススメなのは、2リットルのペットボトルです。もし自宅になければ、500ml のペットボトルでも問題ありません。
手順を紹介します。まずは、排水溝のふたやゴミ受けカゴ、ワントラップなどのパーツを全て外し、排水管の穴が見える状態に行いましょう。そして、その排水管の穴にペットボトルの口を差し込んでください。その時に、排水管の穴とペットボトルの内部に隙間が生まれないように注意を行いましょう。

排水管の穴とペットボトルの口がうまくはまったら、ペットボトルを両手で挟み、ベコベコと押しつぶして、排水管の中にペットボトルの中の空気を送り込んでください。何回か空気を送り込むことができたら、一度ペットボトルを抜いてください。そして、もう一度ペットボトルを穴に指し、同じ作業を数回繰り返行いましょう。この作業を繰り返していくうちに、排水管内の水圧が上がり、詰まっていた固形物が取れるという仕組みです。記事の後半でも紹介しますが、本来は専門の器具を使って排水管内の水圧を調整し、つまりの原因になっている固形物を取り除きますが、そのようなものが自宅にない場合、ペットボトルを使っても代用することができますので、タオルとお湯を使った方法と合わせて、一度試してみてはいかがでしょうか。タオルとお湯、ペットボトルでつまりを解消することが出来れば、最も安上がりで、簡単ですね。

方法③パイプユニッシュを使う

パイプユニッシュアップ

つまりの原因の代表例として、油汚れの説明でもお伝えしましたが、完全に固まりきっていない油汚れなどの場合は、家庭用のパイプクリーナーを使って溶かすことができます。排水溝の汚れを溶かしてキレイにする、と聞いた場合、「あ、パイプユニッシュのことか」と、商品名を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。ジョンソンのパイプユニッシュに代表される、家庭用のパイプクリーナーを使えば、完全に固まっていない汚れの場合、汚れを溶かして水通りを良くすることができます。完全に固まってしまったケースについては、これら市販のパイプクリーナーでは解消されにくいため、大切なのは早めの対策です。それでは、順を追って説明していきます。

排水管の口が見えるようにする

まずは、今まで紹介したタオルやペットボトルを使って水のつまりを解消する方法の時と同様、排水管を覆っているフタやゴミ受け、ワントラップを取り外し、排水管の口が見える状態に行いましょう。

排水管の穴にパイプクリーナーを注ぎ入れる

パイプクリーナーを注ぐ写真

排水管の穴の中心に、パイプクリーナーを注ぎ入れてください。パイプクリーナーの力で、排水パイプ内の汚れが分解されていきます。また、パイプクリーナーには、漂白除菌の効果もあるため、嫌な臭いや粘り、黒ずみなども落としてくれる効果もあります。
使い方の目安としては、ボトルから直接300から500ml ほどのクリーナーを直接穴に注いでみてください。注いだ後は30分から1時間ほど放置しておきましょう。パイプクリーナーは粘り気のある液体なので、徐々に排水パイプの中を伝っていき、内側に付いた汚れを分解していきます。ここで、変に急いでしまい、パイプクリーナーを注いでからすぐ水で流してしまっては、あまり効果がありません。十分にパイプクリーナーが排水パイプ内を伝い、汚れを分解してくれる時間を待ちましょう。

時間を置いてから水で流す

30分から1時間程度時間をおいた後に、一気に水で排水パイプ内を流せば完了です。パイプクリーナーのアルカリの力によって、壁から浮いた汚れは水で一気に下水道まで流されていきます。
この方法は、特に磨いたり擦ったりする作業も必要ありませんので、簡単に行うことができます。そのため、オススメするのが、このパイプクリーナーを流し入れ、しばらく放置してから水で流す、という作業を1ヶ月に1回程度行うことで、常に排水パイプの中をきれいに保つことができますので、高い確率で水つまりを防止することができます。定期的な掃除をすることをお勧めします。

高い効果が期待できるパイプクリーナーとは?

ちなみに、家庭用パイプクリーナーは、もちろんジョンソンのパイプユニッシュ以外にも、たくさん販売されています。より高い効果を期待できるパイプクリーナーの条件を、3つ紹介しておきます。

  • 液状
  • ジェルタイプ
  • 粘土性が高い

上記3点を満たすパイプクリーナーがお勧めです。基本的に粉末のものは避けてください。粉末のものはそのまま溶け残ったりすると、排水管の中で沈殿し、水を流すたびに他の汚れを吸収してしまいます。汚れをキレイにするはずのパイプクリーナーが原因で、排水管の中が余計汚くなってしまっては、元も子もありません。粘度性が高く、ジェルタイプの、液体のものが圧倒的にお勧めです。ゆっくりと排水パイプ内を浸透していき、汚れを確実に落としていってくれます。

方法④薬剤を使う

ピーピースルーの写真

一つ前の段落では、市販のパイプクリーナーを使った、汚れの除去方法を紹介しました。しかし、排水パイプ内が完全に油汚れや食材のカス等で詰まってしまうと、家庭用パイプクリーナーではあまり効果が期待できません。そこで次におすすめなのが、業務用の強力な薬剤です。排水管内の汚れを落とす、強力な薬剤の代表的なものの一つに、「ピーピースルー」という商品があげられます。これは、水道業者の方も使っている強力な「業務用配水管洗浄剤」で、コンビニはもちろん、残念ながらホームセンターやドラックストアなどでは販売されていません。一般の方がピーピースルーを購入するには、ネット通販を利用することをお勧めします。
このピーピースルーという、洗浄剤にはタイプが何種類かあります。一例を上げると、即効性が高くつまりを解消するもの、主にメンテナンスの時に使用するもの、寒冷地用のものなんかもあります。状況によって使い分ける必要はありますが、このピーピースルーはパイプユニッシュなどの家庭用パイプクリーナーなどに比べると、圧倒的に即効性が高く、排水管内部の汚れを落とすのに効果的です。
ちなみに、このピーピースルーは、台所の排水溝のつまりだけではなく、お風呂の排水溝やトイレ、洗濯機のつまりなど、様々な水回りのトラブルの時に使うことができるので、一つ持っておいても損はありません。ただし、効果が強力な分、危険な薬品であるので、十分注意が必要です。

ピーピースルーの使い方

ピーピースルー使用時の写真

基本的な使用方法は、家庭用のパイプクリーナーの時と大きくは変わりません。ただ、家庭用パイプクリーナーに比べ強力な薬剤ですので、扱いには注意が必要です。当然ではありますが、直接皮膚にかからないように、また目などに飛んでしまわないように細心の注意を払ってください。
ピーピースルーの使い方は、まず排水溝のゴミ受けやカバーワントラップを全て取り外行いましょう。ここまでは家庭用パイプクリーナーの時と同じです。ここでポイントになってくるのが、パイプクリーナーとは違い、このピーピースルーは粉末状の薬剤だということです。そのため直接排水管の中に入れるだけでは、効果があまりありません。排水溝の周りに、ピーピースルーを適量撒いてください。そして、まいたピーピースルーに40度から50度ほどの熱いのお湯で溶かしながら、排水溝の中に流し込んでください。お湯の量の目安は、ペットボトル1本分、500ml 程度で良いと思います。排水溝の周りに巻いたピーピースルーを全て排水管の中に流すことができたら。30分かた1時間程度寝かしておきましょう。心配な方がいれば、一晩中寝かせておいてもかまいません。ピーピースルーの成分が溶け出し、排水管内の汚れを洗浄してくれます。一定時間放置が終われば、水道しばらく出しっぱなしにして、排水管内で浮いた汚れを、一気に下水道まで流してしまいましょう。これで家庭用パイプクリーナーでは除去することができなかった、排水管内部のしつこい汚れを綺麗に流し出してくれます。

方法⑤ラバーカップを使う

ラバーカップ

ラバーカップと言われると、一見何のことだかわからない方もいるかもしれませんが、写真をみることをオススメします。皆さんも一度はどこかで見たことがあるのではないでしょうか。トイレの横に置いて存在していることも少ないと思います。ちなみに、もしこのラバーカップが自宅にない場合は、近くのホームセンターなので買ってみましょう。ホームセンターでは1,000円から2,000円もあれば買うことができますし、また最近では100円均一などで購入することもできるため、かなり安く手に入れることができます。また、このラバーカップには様々なタイプのものがあり、大きさや形もバラバラです。今回のような、台所の排水溝のつまりを解消するときに使うものとしては、小さめのラバーカップを購入されることをお勧めします。あまり大きすぎると、きっちり密閉することが出来ず、役に立たなくなってしまうからです。それでは、使い方について説明していきます。ちなみにこのラバーカップも、油汚れや食べかすによる汚れの除去には効果がありますが、フォークや割り箸、爪楊枝などの固形物がつまりの原因となっている場合には、全く意味がないので覚えておいてください。

ラバーカップの使い方

台所ラバーカップの写真

ラバーカップの取り扱い方はそれ程やっかいなものじゃありません。家庭用パイプクリーナーやピーピースルーを使用する際と同様に、まずは排水口の蓋やゴミ受け、ワントラップなどを全て外し、排水管の口がむき出しになる状態に行いましょう。その状態で、ラバーカップを排水溝にぴったりと当ててください。この作業をしているということは、排水溝が詰まっている時ですから、穴をふさいでいることもあり、そのまま水を流せば、シンクの中にたまっていくと思います。ラバーカップを排水溝にぴったりとつけた状態のまま、ラバーカップが半分くらい水で埋まるくらいまで水を一気にためていきましょう。十分に水がたまれば、ゆっくりとラバーカップを下に押し付けてください。最も下がるところまで押しつけた後、一気に引き上げてください。こうすることで、パイプ内の水が引き上げられる流れが発生します。排水管の中で詰まっていたものが剥がれたり、位置が変わったりし、上まで吸い上げられることによって、水のつまりが解消されるという仕組みです。この作業を数回繰り返すことで、台所の排水管のつまりを解消できるケースも数多くあります。ちなみにラバーカップには、強い力は必要ありませんので、女性や子供でも行うことができます。

方法⑥真空式ポンプクリーナーを使う

真空式ポンプクリーナー

写真をご覧ください。真空式ポンプクリーナーは、一見するとラバーカップと同じような形状をしていますが、ラバーカップよりも強力で効果は抜群なつまり解消アイテムです。ラバーカップと同様に、この真空式ポンプクリーナーも、台所の排水溝のつまりだけではなく、トイレや洗面所、お風呂のつまりなど、あらゆる水回りのつまりを解消することができる万能道具です。ラバーカップでは何度吸い上げても解消できなかった水つまりが、真空式ポンプクリーナーに代えたとたん、すぐに解決できるなんていうケースも存在します。ちなみにつまりを除去する仕組みとしては、先ほどご紹介したペットボトルを使った場合と同様です。

真空式ポンプクリーナーの使い方

真空式パイプクリーナーを使う

真空式ポンプクリーナーの使い方は、まずシンクにお湯を張ってください。排水管が詰まっているはずなので、お湯が流れることはなく、シンクの中にお湯がどんどん溜まっていくと思います。その後、排水口に真空式ポンプクリーナーのカップの部分を押し当ててください。そのままの状態を維持しながら、ハンドルを上下させることによって水圧を変化させて、ハンドルを引くことによって一気に水を引き上げることができます。この水を引き上げる力によって、排水管の中で詰まっていたものが剥がれ落ち、水が綺麗に流れるようになるという仕組みです。
注意するポイントとしては、きちんとカップの部分で排水管の穴を密閉できていないと、排水管内に圧力をかけることができず、何度ハンドルを上下させても、効果がありません。もちろん、この真空式ポンプクリーナーを使う場合も、排水溝を覆っている蓋やゴミ受け、ワンカップはあらかじめ外しておいてください。
真空式ポンプクリーナーも、強い力は必要ありませんので、女性の方にもおすすめの方法になっています。ただ、この真空式ポンプクリーナーをいつも自宅に置いてある、という方もあまり多くはないと思いますので、順序としては、まずペットボトルを使って試していただき、その方法では解決することができない場合、ホームセンターなどにおいて入手する事をご提案いたします。 ちなみに、ラバーカップや真空式ポンプクリーナーは、ホームセンターなので簡単に購入することができますが、更にこれらよりも強力な力を発揮するのが、業務用ローポンプと呼ばれているものです。ラバーカップや真空式ポンプクリーナーに比べると、圧倒的な圧力を簡単にかけることができるため、素晴らしい効果が期待できますが、あくまでも業務用で、プロの業者の方が愛用するアイテムであり、どの家庭にでも置いてあるものでは決してないため、今回の記事の中では名前の紹介だけに留めさせていただきます。

方法⑦ワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシを使う

今まで紹介してきた、水圧や薬剤を使ってつまりを解消する方法を全て試してみたにもかかわらず、それでも台所の排水溝のつまりが解消できない場合、かなり頑固なつまりである可能性が高いです。そこで、最後に紹介する方法が、ワイヤーブラシを使って直接つまりの原因となっている部分を削ることによって、排水管の中に存在する排水の動きを改善する、というようなやり方です。 汚れを直接削る、と聞くと一見難しいように聞こえるかもしれませんが、排水管用のワイヤーブラシは、一般の方でも簡単にホームセンターで買うことができますし、ワイヤーブラシの使い方はそんなに難しくはありません。ワイヤーブラシの先端部分は、らせん状になっています。このらせん状の部分をつまりの原因となっている汚れの部分に直接当て、かき出していきます。ちなみにワイヤーブラシの反対側は、文字通りブラシになっており、ワイヤー状の先端でかき出した排水パイプ内を、このブラシを使ってきれいに掃除していく、という流れになっています。それでは簡単に、ワイヤーブラシの使い方についてご説明します。

排水管の口にブラシを入れる

ワイヤーブラシを排水管に差し込んでいる写真

何度もご説明してきましたが、まずは排水溝の蓋やゴミよけ、ワンカップを取り外して、排水管の口が見えるように行いましょう。そして排水管の口に、ワイヤーブラシを押し込んでいってください。排水管のつくりは、家庭によって異なりますが、途中でカーブをしているものもあると思います。その時は、ワイヤーブラシが一度止まってしまうかもしれませんが、角度を変えながら押し込んでいき、きちんと排水管の奥まで差し込んでいきましょう。何度かやり直せば、簡単に進んでいきます。
ワイヤーブラシを押し込める限界、そこがつまりの原因となっている箇所の可能性が高いです。この地点まで到達したら、ワイヤーブラシのハンドルを回行いましょう。このハンドルを回すことによって、ワイヤーの先端がグルグルと回転しだします。らせん状のワイヤーが回転することで、汚れを削り取っていくという仕組みです。これらの作業を繰り返すことによって、汚れで詰まっていた部分に、水の通り道の穴をあけることができます。一度通り道を作ることができれば、ワイヤーブラシのもう一方、先端がブラシになっている方を差し込み、汚れを除去した排水管の内側に残っている汚れをそぎ落とすように掃除していきます。これで、薬品や水圧では除去することができなかった、汚れで詰まっていた部分を直接そぎ落とすことが可能になるのです。排水管の中は、もちろん直接め目で見ることができないので、感覚で進めていくしか方法はありませんが、完全に汚れで水が詰まってしまっているのであれば、つまりの位置までワイヤーを押し込み、そこで回転させ、汚れを直接削り落とす。この作業ができ、水の通り道を少しでもあけることができれば、そこで改めてパイプクリーナーやラバーカップ、真空式ポンプクリーナーを組み合わせれば、効率よく台所の排水溝の汚れを取り除くことが出来ます。

方法⑧重曹・クエン酸を使う

重曹は弱アルカリ性の性質をもつ物質で、酸性の汚れを中和する作用があります。クエン酸は酸性の性質をもち、重曹とは反対にアルカリ性の汚れに対して効果を発揮する物質です。
ワイヤーブラシでこする必要がない汚れや、日常的な掃除には、重曹とクエン酸の組み合わせを試してみてください。
排水口の掃除には、重曹とクエン酸を3:1の割合で用意します。重曹大さじ3、クエン酸大さじ1に40〜50℃のお湯をカップ1杯(200ml)用意します。
粉末を混ぜ合わせてお湯をかけると、化学反応により発泡が始まります。そのまま30分程度放置し、時間が経過してから蛇口から水を出して洗い流します。
汚れが蓄積し、しっかりと密着している場合は汚れが落としきれないため、発泡が終わってからこすり洗いを行ってください。
使い捨てのスポンジや柄のついたスポンジで汚れがこびりついている部分をこすり落とします。その際、スポンジの先などを排水口の中に落とさないように注意してください。

排水口つまりを自分で改善する際の注意点

排水口つまりに自分で対処するときは、3つのポイントに注意が必要です。
つまりを解消するための方法は正しく実践しましょう。薬剤の扱い方はパッケージや説明書きを確認し、誤った使い方をしないようにしてください。作業は無理に行わず、難しいと思ったときはすぐに専門業者に連絡してください。

注意点①つまりを解消する方法は正しく実施する

つまりを解消する方法は、素手でつまっているものを取り除く以外にもさまざまな方法があります。
ラバーカップや真空式パイプクリーナー、薬品の使用など、つまっているものの状態や種類に合わせて対処法が選べますが、正しい方法で実施することが大切です。
部屋はドアを閉め切らずに窓や扉をすべて開けて換気し、止水栓を閉めてから作業を実施しましょう。水の逆流や水漏れに備えて床や壁も養生し、つまりを取り除く用具は正しい持ち方や方法で使用してください。
ワイヤーハンガーを分解してつまりを取り除く方法もありますが、正規の対処法ではないため注意が必要です。排水経路に傷や破損を与えるおそれがある方法は避けて、安全が確保できる対処法を優先してください。

注意点②薬剤の扱い方を守る

薬品を使うときは混ぜ合わせるものに注意し、有毒ガスの発生には十分注意が必要です。用量も目分量ではなく決められた量を守らなければなりません。
一定時間放置してもつまっているものが溶けない・状況に変化がないからといって、薬剤を過剰に足し入れてはいけません。変化がなければ薬剤による効果は期待できないと判断し、しっかりと換気をしてから修理業者に連絡を入れてください。
万が一の事態に備えて換気をしっかりと行い、不安な場合は一人で作業するのを避けて複数名で対処しましょう。

注意点③無理に行わない

つまっているものが奥のほうに見えると、なんとか取り出そうと無理をするケースがみられます。しかし、無理な作業はかえってつまりを奥に押し込む可能性があるため、結果として取り出すのに手間と費用がかかる可能性があります。
つまっているものが目視できる軽度な状態は問題ありませんが、それ以上のつまりは慎重に対処しなければなりません。
自分一人では無理だと判断したときは、すぐに修理業者にご依頼ください。

台所の排水口のつまり<予防法>

ここまで、台所の排水溝が詰まった場合の解消法について説明してきましたが、最も良い方法は、台所の排水溝が、そもそも詰まらないように日々の生活の中から「予防」しておくことです。記事の中でも何度か触れてはきましたが、最後に改めて、台所の排水溝が詰まらないよう、予防のために必要なことをおさらいしておきます。

台所の排水口つまりを予防するために注意するべきこと

台所の水栓蛇口

排水口つまりを防ぐためには、普段からきれいに使うことを意識しましょう。
「固形物を流さない」「油を流さない」「ネットを使用する」「定期的に掃除する」「台所では料理以外を行わない」などの心掛けがつまり防止に役立ちます。

固形物を流さない

食べカスも含めて、固形物は排水口つまりの直接の原因になります。ゴミ受けを使わず、排水口をむき出しにしていると固形物が流れていってしまいますので、必ずゴミ受けカゴは上に乗せて使いましょう。
バターやマーガリンのように手の上で滑りやすい固形物も注意が必要です。ゴミ受けカゴがなければそのまま排水口の中に落ちていき、冷やされて固まってしまいつまりの原因になるおそれがあります。
ゴミ受けをきれいにしないまま溜め込んでいると、ゴミ受けの網目から少しずつ食べカスが流れていき、排水管の中でつまる場合もあります。

油を流さない

食用油やバター、その他の油分を含むものは一切流さないようにしましょう。
ラーメンやスープ類の汁が残ったときは、油を固める粉末や薬品などの油処理剤を使うか、油の吸収にすぐれたキッチンペーパー類に染み込ませて処分すると良いでしょう。

ネットを使用する

ゴミ受けカゴには、皿やカゴの深さに合うネットを被せて使いましょう。ネットは100円ショップでも手に入る市販品で問題ありません。
ネットを使うと、ゴミ受けカゴの網目から飛び出しやすい食べカスを受け止め、留めてくれます。それでもネットの網目から細かいカスが出ていく場合がありますので、ネットをかけたあとも定期的に中身を取り除き、新しいものと交換してください。

定期的に掃除する

排水口とその周りは定期的に掃除し、汚れを残さないことが大切です。
掃除は一見面倒に感じられますが、雑菌やゴミを残さないだけで悪臭が軽減され、いろいろなものが排水口から排水管に溜まるリスクを減らせるので、台所を長く使い続けられます。

台所では料理以外を行わない

台所で料理以外のことを行わないようにするのも、つまりの予防に役立ちます。
たとえば、歯磨きをしていて歯磨き粉の塊が排水口に流れていき、溶けずに残ってつまりの原因になる可能性があります。
歯磨き以外にも、ペットのシャンプーやブラッシングをしたり、その他の行動によって排水管内に食材以外のものがつまったりするリスクが高くなります。
基本的に台所では料理以外のことを行わないように心掛けましょう。

排水口つまりの修理を業者に依頼する場合のポイント

排水口つまりの修理を業者に依頼する際、「豊富な実績があるか確認する」「見積もり金額が明確かどうかチェックする」「水道指定業者を選ぶ」という3つのポイントを確認していきましょう。

ポイント①豊富な実績があるか確認する

排水口つまりの修理に実績をもっているか確認しましょう。水回りの修理工事のうち、つまりの除去にどの程度強みをもっているかをチェックしてみてください。

ポイント②見積もり金額が明確かどうかチェックする

見積もりの金額にわかりづらい点はないか、他の業者と相見積もりを取ってみて伏せられている作業内容がないか、不明瞭な点はないかを確認しましょう。

ポイント③水道指定業者を選ぶ

「水道局指定工事店」とは、各自治体から水道工事について適切に実施できると認められている業者です。「指定給水装置工事事業者」「指定排水設備工事事業者」と呼び分けられている自治体が多く、お住まいの自治体のホームページから登録業者が検索できます。
工事中のリスクを避け、スピーディにトラブルを解消したいときは、お近くの水道指定業者をチェックしてみてください。

排水口つまりをの修理業者に依頼する際の費用の相場

台所で発生した排水口つまりの費用相場は、軽度なもので3,000円台から1万円程度です。
基本料金が設定されている業者は、基本料金にプラスして発生した作業内容や作業員の人数分の人件費が加わります。土日祝日や夜間帯の出張費用、遠方や作業の難しい環境での作業料金を別にしているケースもあるため、事前に見積もりをとっておくと安心です。
作業人数が多く、作業時間がかかるほど費用が高額になります。器具のみで取り除けるつまりは比較的低額ですが、高圧洗浄やトーラー作業が発生すると3万円以上が相場となり、集合住宅では5万円を超える場合もあります。

台所の排水口つまりのまとめ

いかがでしたでしょうか。今回の記事で紹介した、7つの方法を使えばある程度の台所の排水溝つまりの問題を解消することはできると思います。詰まってしまったら、すぐにお手上げで、業者の方に依頼をしないといけない、と考えるのではなく、まずは一度自分の力で解消できるかどうか試してみることをおすすめします。意外と自分の力で何とかできるものです。
しかし、これらの方法ではどうしても解消できないつまりの問題も出てくると思います。そんな時は、多少お金はかかってしまいますが、水道業者を呼び、専門器具を用いて作業してもらうことが最も確実な方法です。手間はかけたくない、これ以上トラブルを拡大させたくない、とにかく面倒くさいなど、少しお金がかかってでもプロに任せた方が良いと考えられる方は、水道業者に連絡することももちろん正しい選択です。

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