更新日
  • 投稿日: 2026/07/13
  • 更新日: 2026/07/29

給排水管工事とは?工事内容・費用相場・業者選びのポイントを徹底解説

住宅の中で普段は目にすることのない「給排水管」。しかし、この配管こそがキッチン、お風呂、トイレ、洗面所など水回りすべてを支える重要なインフラです。経年劣化や水漏れ、リフォームに伴って給排水管工事が必要になる場面は意外と多いもの。今回は、給排水管工事の種類や費用相場、業者選びのポイントまで詳しく解説します。

給排水管工事とは何か

まずは、給排水管工事の基本的な内容を理解しましょう。

給水管と排水管の違い

給排水管工事は、大きく分けて「給水管工事」と「排水管工事」の2種類があります。

給水管:水道から蛇口へきれいな水を運ぶ配管
排水管:使用後の汚水を下水道へ排出する配管
給湯管:給湯器からお湯を運ぶ配管(給水管の一種)

それぞれ役割と構造が異なり、使用される素材や施工方法も違います

給排水管工事が必要になる主なケース

給排水管工事が必要になるのは、以下のようなケースです。

・新築住宅の建築時
・水回りリフォーム時
配管の経年劣化による水漏れ
・水質悪化(赤水など)
・配管の詰まり・破損
・キッチンやトイレの増設
・配管の凍結破損

配管の寿命

給排水管の寿命は素材によって異なります。

鉄管(亜鉛メッキ鋼管):15〜20年
銅管:20〜30年
ステンレス管:30〜40年
塩ビ管(VP管)30〜40年
ポリブテン管・架橋ポリエチレン管:30〜40年

築30年以上の住宅は、そろそろ配管交換の検討時期に入っています。

給排水管工事の種類と内容

1. 新設工事

新築住宅の建築時や増築時に、ゼロから配管を敷設する工事です。設計段階から配管ルートを計画し、床下や壁内、天井裏を通して配管を設置します。工期は住宅の規模によって数日〜1週間程度かかります。

2. 配管交換工事(更新工事)

古くなった配管を新しいものに交換する工事です。既存の配管を撤去して新しい配管を設置するため、壁や床を一部解体する必要があります。工期は3日〜1週間程度が一般的です。

3. 部分修理工事

水漏れや破損した箇所のみを部分的に修理する工事です。比較的短時間・低費用で対応できるため、応急処置として選ばれることが多いです。ただし、他の箇所も同時期に劣化している可能性があるため、根本的な解決にはならないこともあります。

4. 高圧洗浄工事

詰まりや汚れが蓄積した排水管を、高圧の水流で洗浄する工事です。配管自体を交換するのではなく、内部の汚れを除去して機能を回復させる工事で、比較的手軽に実施できます。

5. ライニング工事

配管の内側に樹脂を塗布して配管を再生する工事です。壁や床を解体する必要がないため、マンションや大規模建物で採用されることが多い方法です。

給排水管工事の費用相場

戸建て住宅の場合

戸建て住宅の給排水管工事の費用相場は以下の通りです。

部分的な配管修理:30,000〜100,000円
キッチン周りの配管交換:100,000〜300,000円
浴室周りの配管交換:150,000〜400,000円
トイレ周りの配管交換:100,000〜250,000円
家全体の配管総入れ替え100〜300万円

家全体の入れ替えは高額ですが、築30年以上の家では避けられない工事です。

マンションの場合

マンションでは、専有部分と共有部分で扱いが異なります。

専有部分の配管修理:50,000〜200,000円
専有部分の配管交換300,000〜800,000円
共有部分の配管工事:管理組合が負担

マンションのリフォームでは、管理組合への申請が必要な場合があるので事前確認しましょう。

費用を左右する要因

工事費用は以下の要因によって変動します。

・配管の長さ
・使用する配管の素材
・壁や床の解体範囲
・工事のアクセス難易度
復旧工事(内装工事)の範囲
・地域による人件費の違い

工事の流れとポイント

1. 現地調査と見積もり

まずは業者による現地調査です。配管の状態、劣化具合、工事範囲を確認し、詳細な見積もりを作成してもらいます。複数社から相見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。

2. 工事プランの決定

予算と要望に合わせて、工事内容を決定します。全面交換か部分修理か、使用する配管素材、内装の復旧範囲など、細かい点まで打ち合わせしましょう。

3. 工事期間中の生活

大規模な工事では、数日〜1週間程度水が使えなくなることがあります。工事期間中の生活について、業者と事前に相談しておきましょう。仮設の水回りを準備してくれる業者もあります。

4. 工事の実施

着工から完了までの流れは以下の通りです。

1. 養生(家具や床の保護)
2. 既存配管の撤去
3. 新規配管の敷設
4. 水圧テスト
5. 内装の復旧
6. 最終検査と引き渡し

5. アフターフォロー

工事完了後は、必ず保証書を受け取りましょう。優良業者なら5〜10年の保証が付くことが一般的です。工事内容や使用部品の詳細も記録しておくと、将来のメンテナンスに役立ちます。

業者選びのポイント

1. 水道局指定工事店を選ぶ

給排水管工事は、水道局指定工事店でなければ施工できない工事があります。指定工事店の資格を持つ業者を選ぶことが大前提です。

2. 実績と経験

過去の施工実績が豊富で、類似案件を多く手掛けている業者を選びましょう。ホームページに施工事例が掲載されているかチェックすることが有効です。

3. 見積書の内容

見積書には以下の項目が明確に記載されているべきです。

・工事内容の詳細
・使用部材と数量
・工事費用の内訳
・工期
保証内容
・支払条件

「一式」とだけ書かれた曖昧な見積書は避けましょう。

4. 相見積もりで比較

2〜3社から見積もりを取り、価格だけでなく提案内容や対応の丁寧さを比較しましょう。極端に安すぎる、または高すぎる見積もりには理由があるはずです。

5. 資格と保険

給水装置工事主任技術者」「排水設備工事責任技術者」などの資格を持つスタッフがいるか、賠償責任保険に加入しているかを確認しましょう。

6. 地域密着型がおすすめ

地域に根差した業者は、アフターフォローが充実していることが多いです。何かあった時にすぐ駆けつけてくれる安心感があります。

工事のタイミングと注意点

早めの対応がコスト削減の鍵

水漏れや詰まりの兆候を感じたら、早めに対応することで結果的にコストを抑えられます。放置すると床下や壁の内部にまで被害が広がり、修理費用が数倍になることも。

リフォームと同時に検討

キッチンやお風呂のリフォームを検討している場合は、同時に給排水管工事も行うのが効率的です。壁や床を開けるタイミングを利用でき、追加の工事費用を抑えられます。

火災保険の適用可否を確認

水漏れによる被害は、火災保険で補償されるケースがあります。契約内容を確認し、保険会社に問い合わせてみましょう。

まとめ:計画的な給排水管工事で快適な暮らしを

給排水管工事は、住宅の寿命と快適な暮らしを左右する重要な工事です。配管には寿命があり、築20〜30年を超えたら本格的な交換を検討する時期に入ります。放置して重大な水漏れ被害が発生する前に、計画的な工事を心がけましょう。

業者選びでは、水道局指定工事店であること、実績が豊富で見積書が明瞭であることを重視してください。複数社から相見積もりを取ることで、適正価格での工事が可能になります。給排水管は普段目に見えないインフラですが、日々の生活を支える大切な存在です。適切なタイミングでのメンテナンスと工事で、いつまでも快適な水回り環境を保ちましょう。

監修者

監修者 濱本孝一

濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役

資格

  • 管工事施工管理技士 第136353号
  • 給水装置主任技術者
  • 排水設備工事責任技術者
  • ガス消費機器設置工事監督者
  • ガス機器設置スペシャリスト
  • 2級ガソリン自動車整備士
  • 2級ディーゼル自動車整備士
  • 美容師
  • 管理美容師

趣味

  • ピアノ

※代表ご挨拶ページはこちらから確認できます。

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