- 投稿日: 2025/10/31
- 更新日: 2025/10/31
台所下の臭いの原因5つと対処法!自分でできる解消方法から予防策まで徹底解説
台所下の収納を開けたとき、不快な臭いが漂ってきた経験はありませんか。カビ臭さ、ドブのような臭い、何とも言えないこもった臭い——台所下から発生する悪臭は、料理や家事のやる気を削いでしまう厄介な問題です。
毎日使うキッチンだからこそ、清潔で快適な環境を保ちたいものです。しかし、台所下の臭いは目に見えない場所で発生することが多く、原因の特定が難しいケースも少なくありません。「掃除をしているのになぜ臭うのか」「どこから臭いが発生しているのか分からない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、台所下の臭いの原因を5つに分類し、それぞれの原因に応じた具体的な対処法をステップバイステップで解説します。自分で実践できる解消方法から、業者に依頼すべきケースの判断基準、さらには臭いを予防するための日常的な対策まで、台所下の臭い問題を根本から解決するための情報をお届けします。
台所下の臭いの主な原因5つ
目次
台所下から発生する不快な臭いには、いくつかの明確な原因があります。臭いの種類によって原因が異なるため、まずはどのような臭いがするのかを確認することが重要です。ここでは、台所下で発生しやすい臭いの原因を5つに分類し、それぞれの特徴と発生メカニズムを詳しく解説します。原因を正しく理解することで、適切な対処法を選択でき、効果的に臭いを解消できるようになります。
👉 このパートをまとめると!
台所下の臭いは5つの原因に分類でき、臭いの種類で原因を特定できる
原因①カビや雑菌の繁殖によるカビ臭
台所下からカビ臭さや雑巾のような臭いがする場合、カビや雑菌が繁殖している可能性が高いと考えられます。台所下は排水管が通っているため湿度が高く、さらに扉で閉め切られているため通気性が悪い環境です。このような条件は、カビや雑菌にとって絶好の繁殖場所となります。
特に以下のような状況では、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
- 洗った調理器具や鍋を十分に乾かさずに収納している
- 冬場にお湯を使用することで排水管が温められ、温度差により結露が発生している
- 台所下の収納に物を詰め込みすぎて、空気の流れが悪くなっている
- こぼれた調味料や水滴を放置している
カビは胞子を飛ばすため、扉を開けるたびに他の部屋に広がったり、吸い込んでしまったりする可能性があります。健康面への影響も懸念されるため、早めの対処が必要です。
原因②排水管内の汚れや詰まりによる悪臭
台所下からドブのような臭いや油臭い臭いがする場合は、排水管内部に蓄積した汚れが原因と考えられます。長年キッチンを使用していると、調理の際に流れ出た油や食材のカス、石鹸カスなどが排水管の内側に少しずつこびりついていきます。
特に油汚れは冷えると固まる性質があるため、排水管の内側に付着しやすく、そこに食材のカスが絡みつくことで層状に汚れが蓄積します。この汚れが雑菌の温床となり、分解される過程で悪臭が発生するのです。
排水管の汚れが進行すると、以下のような問題が発生します。
- 悪臭がさらに強くなる
- 水の流れが悪くなる
- 完全に詰まって水が流れなくなる
- 排水管から水が逆流する可能性がある
臭いが気になり始めた段階で対処することで、より深刻なトラブルを予防できます。
原因③配管の隙間からの臭いの漏れ
台所下から下水のような強い臭いがする場合、床下の排水管と台所下の排水ホース・パイプの接続部分に隙間がある可能性があります。この隙間から下水道の臭いが直接漏れ出してくるため、非常に不快な悪臭となります。
配管の隙間が生じる主な原因は以下の通りです。
- 防臭キャップ(防臭ゴム)が取り付けられていない
- 防臭キャップが経年劣化で縮んだり、ひび割れたりしている
- 排水ホースが正しく接続されていない
- 地震などの振動で接続部分がずれている
特に古い建物では、最初から防臭キャップが取り付けられていないケースもあります。台所下の収納を開けて排水管の接続部分を確認し、隙間がないかチェックしてみましょう。隙間があれば、そこから臭いが漏れている可能性が高いと言えます。
原因④封水の不足による下水臭の逆流
排水口から下水の臭いが上がってくる場合、封水(ふうすい)が不足している可能性があります。封水とは、排水トラップと呼ばれる排水管の曲がった部分に常に溜まっている水のことで、この水が下水道からの臭いや害虫の侵入を防ぐ「ふた」の役割を果たしています。
封水が不足する主な原因は以下の通りです。
- 長期間キッチンを使用せず、封水が蒸発してしまった
- 排水管内に詰まりがあり、毛細管現象で封水が引っ張られて流れ出てしまった
- 強風や換気扇の使用で気圧が変化し、封水が吸い出された
- 排水トラップが正しく設置されていない
排水口のふたやゴミ受けを外し、防臭ワン(お椀型のパーツ)を取り外して確認してみましょう。排水トラップ内に水が十分に溜まっていない場合は、封水不足が臭いの原因です。
原因⑤収納物の臭いがこもっている
台所下から何とも言えない混ざったような臭いや「もわっ」とした空気がこもったような臭いがする場合、収納している物の臭いが原因かもしれません。台所下には調味料、乾物、缶詰、レトルト食品、洗剤、掃除用具など、様々なものを収納することが多く、それぞれが発する微量な臭いが混ざり合って不快な臭いになることがあります。
特に以下のような状況では、臭いがこもりやすくなります。
- 開封済みの調味料をそのまま収納している
- 密閉されていない乾物や香辛料を保管している
- 台所用洗剤やゴミ袋など、臭いを発するものと食品を一緒に保管している
- 収納スペースに物を詰め込みすぎて、空気の流れがない
- 長期間扉を開けず、換気をしていない
このケースでは、カビや排水管のトラブルではないため、換気と収納方法の改善で解決できる場合が多いです。
原因別の対処法:自分でできる臭い解消方法
台所下の臭いの原因が特定できたら、次は具体的な対処法を実践していきましょう。ここでは、先ほど解説した5つの原因それぞれに対応する、自分で実践できる効果的な対処法を詳しく紹介します。必要な道具や具体的な手順、作業時の注意点まで、初めての方でも安心して取り組めるよう、ステップバイステップで解説します。多くのケースでは、適切な対処を行うことで臭いを解消できます。
👉 このパートをまとめると!
原因に合わせた適切な対処法を実践すれば、自分で臭いを解消できる
対処法①カビや雑菌を除去する掃除方法
カビ臭さや雑菌による臭いを解消するには、塩素系漂白剤を使用した徹底的な掃除と除菌が効果的です。カビは目に見える部分だけでなく、見えない胞子も飛散しているため、しっかりと除菌することが重要です。
【必要なもの】
- ゴム手袋
- マスク
- 雑巾(数枚)
- 塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)
- バケツ
- アルコール除菌スプレー
【掃除の手順】
- 窓を開けてしっかりと換気をする
- 台所下の収納物をすべて取り出す
- ゴム手袋とマスクを着用する
- 塩素系漂白剤を規定濃度に薄める(製品の説明書に従う)
- 雑巾に漂白剤を含ませ、台所下の床面・壁面・扉の裏側を丁寧に拭く
- 排水管や給水管の表面も忘れずに拭く
- 15分ほど放置して除菌効果を高める
- 別の清潔な雑巾で水拭きをして漂白剤を拭き取る
- 最後に乾いた雑巾で水気を完全に拭き取る
- 扉を開けたまま半日~1日しっかり乾燥させる
作業後の乾燥が非常に重要です。湿気が残っているとカビが再発生してしまうため、扇風機やサーキュレーターで風を送り込むとより効果的です。
対処法②排水管の汚れを洗浄する方法
排水管内部の汚れによる臭いには、液体パイプクリーナーを使用した洗浄が最も効果的です。市販のパイプクリーナーは、油汚れや食材のカス、ヌメリなどを化学的に分解して除去できます。
【液体パイプクリーナーを使う方法】
必要なもの 液体パイプクリーナー(パイプユニッシュなど)、ゴム手袋
- 窓を開けて換気をする
- ゴム手袋を着用する
- 排水口のゴミ受けを外す
- 排水口に直接パイプクリーナーを注ぐ(詰まりの程度に応じて使用量を調整)
- 製品に記載された時間(通常15~30分)放置する
- たっぷりの水で十分に洗い流す
放置時間を守ることが重要です。長く放置すればよいというわけではなく、剥がれ落ちた汚れがその先で詰まってしまうことがあります。必ず製品の説明書に記載された時間を守りましょう。
【お湯を使った洗浄方法】
パイプクリーナーがない場合や、軽度の汚れの場合は、お湯を使った方法も効果的です。
- 排水口のフタ、ゴミ受け、防臭ワンを外す
- 排水口をフェイスタオルで塞ぐ
- シンクに40~50℃のお湯を張る(熱湯は絶対に使用しない)
- タオルを引き抜き、お湯の勢いで一気に汚れを押し流す
お湯の温度は50℃を超えないように注意してください。熱すぎるお湯は排水管を傷める原因となります。
【重曹とクエン酸を使う方法】
環境に優しい方法として、重曹とクエン酸を使った洗浄もあります。
- 排水口に重曹100gを振りかける
- その上からクエン酸50gを振りかける
- コップ1杯程度のぬるま湯を注ぐ
- 発泡して汚れを浮かせるので、30分ほど放置する
- たっぷりの水で洗い流す
対処法③配管の隙間を埋める方法
配管の接続部分に隙間があり、そこから下水の臭いが漏れている場合は、防臭キャップの取り付けまたはパテでの補修が必要です。
【防臭キャップを取り付ける方法】
必要なもの 防臭キャップ(防臭ゴム)、雑巾またはタオル
- 台所下の収納物を取り出す
- 排水管の接続部分を確認し、必要なサイズの防臭キャップを購入する
- 水漏れに備えて雑巾やタオルを用意する
- 排水ホースを排水管から一旦外す
- 防臭キャップを排水管の差し込み口に装着する
- 排水ホースを再び排水管に差し込む
- しっかりと接続されているか確認する
- 水を流して水漏れがないか確認する
防臭キャップのサイズ選びが最重要です。排水管の直径を測り、適合するサイズを選びましょう。
【パテで隙間を埋める方法】
必要なもの 配管用パテ(固まらないタイプ)
- 接続部分の汚れを拭き取る
- パテを適量取り、手でこねて柔らかくする
- 隙間にパテを詰め込む
- 表面を指でなめらかに整える
- 24時間乾燥させる
賃貸住宅にお住まいの方は注意してください。配管の改修は大家さんや管理会社の承認が必要な場合があります。作業前に必ず相談しましょう。
対処法④封水を補充する方法
封水不足による下水臭の逆流は、最も簡単に対処できるケースです。封水が蒸発している場合は、水を補充するだけで解決します。
【封水補充の手順】
- 排水口にコップ1杯程度の水をゆっくり注ぐ
- 5分ほど待って臭いが改善されるか確認する
- 改善されない場合は、排水管の詰まりが原因の可能性がある
長期間家を空ける場合や、使用頻度の低いキッチンでは、定期的に水を流して封水を保つことが予防になります。
封水を補充しても臭いが改善されない場合は、排水トラップの破損や排水管の詰まりが考えられます。その場合は、対処法②の排水管洗浄を試すか、専門業者に相談することをおすすめします。
対処法⑤収納物の臭いを解消する方法
収納物の臭いがこもっているケースでは、換気と収納方法の見直しで解消できます。
【臭いを解消する手順】
- 台所下の扉を全開にして換気する
- 収納物をすべて取り出す
- 開封済みの調味料や乾物は密閉容器に移し替える
- 台所下の内部を乾いた布で拭く
- 晴れた日に半日~1日、扉を開けたまま空気を入れ替える
- 重曹を小皿や瓶に入れてシンク下の隅に設置する(消臭効果)
- 収納物を戻す際は、余裕を持たせて配置する
【重曹スプレーを使う方法】
より手軽に消臭したい場合は、重曹スプレーが便利です。
- 水100mlに重曹小さじ1杯を混ぜて重曹水を作る
- スプレーボトルに入れる
- 台所下全体に吹きかける
- 乾いた布で拭き取る
重曹は湿気を吸収し、消臭効果もあるため、予防目的で常設しておくのもおすすめです。
| 臭いの種類 | 原因 | 対処法 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| カビ臭・雑巾臭 | カビや雑菌の繁殖 | 塩素系漂白剤で掃除・除菌 | ★★☆ |
| ドブ臭・油臭 | 排水管内の汚れ | パイプクリーナーで洗浄 | ★☆☆ |
| 強い下水臭 | 配管の隙間 | 防臭キャップ取り付け・パテ補修 | ★★★ |
| 下水臭の逆流 | 封水不足 | 水を補充 | ★☆☆ |
| こもった臭い | 収納物の臭い | 換気・重曹で消臭 | ★☆☆ |
台所下の臭いを予防する日常的な対策
台所下の臭いを一度解消しても、同じ環境のままでは再び臭いが発生してしまいます。臭いの原因となる湿気やカビ、排水管の汚れを発生させないための予防策を日常的に実践することが重要です。ここでは、毎日の生活の中で無理なく続けられる、効果的な予防方法を7つ紹介します。これらの対策を習慣化することで、台所下を清潔で快適な状態に保つことができます。
👉 このパートをまとめると!
日常的な予防対策を習慣化すれば、臭いの再発を防げる
定期的な換気で湿気を逃がす
台所下は排水管が通っているため、どうしても湿度が高くなりがちです。定期的に扉を開放して換気することで、湿気を外に逃がし、カビや雑菌の繁殖を防げます。
効果的な換気方法
- 週に2~3回、晴れた日に30分~1時間ほど扉を開放する
- 梅雨時期や夏場は換気頻度を増やす
- 冬場も結露が発生しやすいため、週1回は換気する
- 小型の扇風機やサーキュレーターで風を送り込むとより効果的
- 料理後や食器洗い後など、湿気が多い時間帯は特に意識して換気する
時間がない場合でも、扉を少し開けておくだけでも湿気対策になります。
収納に余裕を持たせて通気性を確保
台所下に物を詰め込みすぎると、空気の流れが悪くなり、湿気がこもってカビが発生しやすくなります。収納スペースの70~80%程度を目安に、余裕を持たせて収納しましょう。
通気性を確保する収納のコツ
- 本当に必要なもの以外は別の場所に移すか処分する
- ラックやスタンドを活用して2段収納にし、空間を有効活用する
- 調理器具同士のすき間を確保する
- 紙パッケージの食品は避ける(湿気を吸ってカビが生えやすい)
- 壁面や床面に直接物を置かず、少し浮かせて配置する
除湿剤を設置する
換気だけでは湿気対策が不十分な場合は、除湿剤を設置することで効果を高められます。除湿剤には、シリカゲル、生石灰、塩化カルシウムを使用したものがあり、中でも塩化カルシウム系は水分吸収力が高くおすすめです。
除湿剤設置のポイント
- 台所下の隅に設置する(湿気は空気の流れが悪い場所に溜まる)
- 梅雨・夏だけでなく、冬場も設置する(結露対策)
- 満水になる前に交換する
- 重曹を小皿に入れて置くのも除湿・消臭効果がある
油や食品カスを排水管に流さない
排水管の汚れを防ぐには、油や食品カスをできるだけ流さないことが最も効果的です。日々の心がけで、排水管内の汚れの蓄積を大幅に減らせます。
排水管を汚さない工夫
- 食器や調理器具についた油は、キッチンペーパーで拭き取ってから洗う
- 揚げ物の油は市販の凝固剤で固めて可燃ゴミとして処分する
- 冷えた油はキッチンペーパーを敷いたビニール袋に流し込んで処分する
- 排水口に水切りネットを設置して食品カスをキャッチする
- 排水口のゴミ受けをこまめに掃除する(週2~3回)
調理器具は完全に乾かしてから収納
濡れたままの調理器具や鍋を台所下に収納すると、水滴が湿気の原因となります。必ず乾かしてから収納する習慣をつけましょう。
- 洗った調理器具は水切りラックでしっかり水を切る
- 布巾で水気を拭き取ってから収納する
- 特に鍋やフライパンの裏側も忘れずに拭く
月1回の排水管メンテナンス
汚れが蓄積する前に、月に1回程度の予防的なメンテナンスを行うことで、排水管を清潔に保てます。
- 月1回、パイプクリーナーで予防洗浄する
- または、週1回、40~50℃のお湯を一気に流す
- 重曹とクエン酸での洗浄も月1回行うと効果的
消臭剤・脱臭剤の活用
根本的な対策に加えて、消臭剤や脱臭剤を併用することで、臭いをより効果的に抑えられます。
- 脱臭剤(据え置きタイプ)を常設する
- 臭いが気になるときに消臭剤(スプレータイプ)を使用する
- 重曹200gをコップに入れて台所下の隅に設置する(2~3ヶ月で交換)
ただし、消臭剤や脱臭剤は臭いを一時的に抑えるものであり、根本的な原因解決にはなりません。換気や清掃などの基本的な対策と併用することが重要です。
業者に依頼すべきケースと判断基準
自分で対処法を試しても臭いが改善されない場合や、作業が難しいと感じる場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。ここでは、業者に依頼すべきケースの判断基準、業者に依頼するメリット、費用相場について詳しく解説します。無理に自分で対処しようとすると、かえって状況を悪化させたり、設備を傷めたりする可能性もあります。適切なタイミングで専門家の力を借りることが、結果的に時間とコストの節約にもつながります。
👉 このパートをまとめると!
自分で解決できない場合は無理せず専門業者に相談するのが安全
業者に依頼すべきケース
以下のような状況では、専門業者への依頼を検討することをおすすめします。
- ✅ 対処法をすべて試しても臭いが改善されない
- ✅ 排水管から水漏れしている
- ✅ 排水の流れが非常に悪い、または完全に詰まっている
- ✅ 排水トラップや配管に破損が見られる
- ✅ 配管の接続部分がずれている、または外れている
- ✅ 床下の排水管や排水マスに問題がありそう
- ✅ 自分で作業するのが不安、または難しい
- ✅ 賃貸物件で設備に問題がある(大家さん・管理会社への相談も必要)
特に水漏れや排水管の破損が疑われる場合は、放置すると建物全体に被害が及ぶ可能性があるため、速やかに専門業者に相談してください。
専門業者に依頼するメリット
専門業者に依頼することで、以下のようなメリットがあります。
- 原因の正確な特定 専門的な知識と経験で、臭いの根本原因を正確に特定できる
- 徹底的な洗浄 高圧洗浄機などの専門機器を使い、排水管の奥深くまで徹底的に洗浄できる
- 配管トラブルの発見 目に見えない床下の配管異常や、建物の構造的な問題も発見できる
- 適切な修理・交換 破損した部品の交換や、配管の修理を適切に行える
- 再発防止のアドバイス 専門家の視点から、臭いを再発させないための具体的なアドバイスがもらえる
- 時間と労力の節約 自分で試行錯誤するよりも、短時間で確実に問題を解決できる
業者依頼時の費用相場
台所下の臭い対策を業者に依頼する場合の費用相場は、作業内容によって異なります。以下を参考にしてください。
| 作業内容 | 費用相場(税込) | 作業時間の目安 |
|---|---|---|
| 排水口・排水管の簡易清掃 | 8,000円~15,000円 | 30分~1時間 |
| 排水管の高圧洗浄 | 17,000円~30,000円 | 1~2時間 |
| 防臭作業・隙間補修 | 8,000円~22,000円 | 30分~1時間 |
| 排水管部品の交換 | 15,000円~35,000円 | 1~2時間 |
| キッチン全体のクリーニング | 15,000円~30,000円 | 2~3時間 |
| 排水マスの清掃 | 20,000円~40,000円 | 2~3時間 |
※費用は業者や地域、作業の難易度によって変動します。必ず事前に見積もりを取りましょう。
多くの水道工事業者では、無料点検や無料見積もりを実施しています。作業をしなければ費用は発生しないため、まずは相談してみることをおすすめします。
賃貸物件の場合の注意点
賃貸物件にお住まいの方は、業者に依頼する前に必ず大家さんまたは管理会社に連絡してください。
賃貸物件での対応ポイント
- 水回りトラブルは大家さん・管理会社に対応義務がある
- 通常使用による設備の劣化や故障は、貸主負担で修理してもらえる
- 勝手に業者を呼んだり、配管を改造したりすると退去時にトラブルになる可能性がある
- まずは状況を報告し、対応を依頼する
- 対応してもらえない場合は、自分で業者を手配し、費用を請求できるケースもある
- 自分で業者を手配する場合も、事前に報告しておくと安心
ただし、自分の過失による故障や破損(蛇口の閉め忘れによる水漏れなど)は、借主の自己責任となるため注意しましょう。
台所下の臭いに関するよくある質問
台所下の臭いについて、多くの方が疑問に思うポイントをまとめました。ここでは、実際によく寄せられる質問とその回答を紹介します。臭いの原因特定から対処法の選び方、予防方法まで、具体的で実用的な情報を提供します。これらの質問と回答を参考にすることで、ご自身の状況に最適な対処法を見つける手がかりになるでしょう。
👉 このパートをまとめると!
よくある疑問への回答で、具体的な対処のヒントが得られる
Q1:台所下の臭いが消えない場合、どうすればよいですか?
複数の対処法を試しても臭いが消えない場合は、以下の可能性が考えられます。
- 複数の原因が同時に発生している
- 床下の排水管や排水マスに問題がある
- 排水トラップや配管が破損している
- 建物の構造的な問題がある
このような場合は、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。自分では見えない部分に原因があることも多く、専門的な診断が必要です。
Q2:パイプクリーナーはどのくらいの頻度で使えばよいですか?
予防目的であれば、月に1回程度の使用が目安です。臭いが気になる場合や、水の流れが悪くなってきた場合は、週に1回使用しても問題ありません。
ただし、製品の使用方法を必ず守ることが重要です。過度な使用は排水管を傷める可能性があるため、適切な頻度と使用量を心がけましょう。
Q3:重曹とクエン酸での掃除は効果がありますか?
重曹とクエン酸の組み合わせは、軽度から中度の汚れには効果的です。環境に優しく、安全に使用できるメリットもあります。
ただし、頑固な油汚れや長年蓄積した汚れには、市販のパイプクリーナーの方が効果が高い場合があります。状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
Q4:新築なのに台所下が臭います。なぜですか?
新築でも臭いが発生する場合、以下の原因が考えられます。
- 排水トラップが正しく設置されていない
- 防臭キャップが取り付けられていない、またはサイズが合っていない
- 配管の接続に問題がある
- 長期間水を流していないため封水が不足している
新築の場合は施工不良の可能性もあるため、施工業者や住宅メーカーに早めに連絡し、点検・修理を依頼しましょう。
Q5:冬場に台所下の臭いが強くなる理由は?
冬場は以下の理由で臭いが強くなることがあります。
- 窓を閉め切るため換気不足になりやすい
- お湯を使うことで排水管が温められ、温度差で結露が発生する
- 結露によって湿度が上がり、カビや雑菌が繁殖しやすくなる
- 暖房で室内と台所下の温度差が大きくなる
冬場も定期的な換気を心がけ、除湿剤を設置することで対策できます。
Q6:台所下に食品を保管しても大丈夫ですか?
台所下は湿度が高く、温度変化も大きいため、食品保管には向いていません。特に以下の食品は避けましょう。
- 開封済みの調味料(密閉容器に入れても湿気の影響を受ける)
- 乾物や粉物(湿気を吸いやすく、カビが生えやすい)
- 缶詰以外の食品
どうしても保管する場合は、密閉容器に入れる、除湿剤を置く、定期的に換気するなどの対策を徹底しましょう。
Q7:塩素系漂白剤を使う際の注意点は?
塩素系漂白剤は効果的ですが、以下の点に注意が必要です。
- 他の洗剤と絶対に混ぜない(特に酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生)
- 必ず換気をする
- ゴム手袋とマスクを着用する
- 素材によっては変色する可能性があるため、目立たない場所で試す
- 使用後は十分に水拭きして成分を残さない
まとめ:台所下の臭いは原因に合わせた対処で解決できる
台所下の臭いは、原因を正しく特定し、適切な対処法を実践することで解決できます。この記事で解説した内容を、以下にまとめます。
✅ 台所下の臭いの主な原因5つ
- カビや雑菌の繁殖によるカビ臭
- 排水管内の汚れや詰まりによる悪臭
- 配管の隙間からの臭いの漏れ
- 封水の不足による下水臭の逆流
- 収納物の臭いがこもっている
✅ 原因別の効果的な対処法
- カビ臭→塩素系漂白剤で徹底除菌
- 排水管の汚れ→パイプクリーナーまたはお湯で洗浄
- 配管の隙間→防臭キャップ取り付けまたはパテ補修
- 封水不足→水を補充
- 収納物の臭い→換気と重曹で消臭
✅ 臭いを予防する7つの習慣
- 定期的な換気で湿気を逃がす
- 収納に余裕を持たせて通気性を確保
- 除湿剤を設置する
- 油や食品カスを排水管に流さない
- 調理器具は完全に乾かしてから収納
- 月1回の排水管メンテナンス
- 消臭剤・脱臭剤の活用
自分で対処しても臭いが改善されない場合や、排水管の水漏れ・破損が疑われる場合は、無理をせず専門業者に相談することが大切です。特に賃貸物件にお住まいの方は、作業前に必ず大家さんや管理会社に連絡しましょう。
台所下の臭い問題は、適切な知識と対策があれば必ず解決できます。この記事で紹介した方法を実践し、清潔で快適なキッチン環境を取り戻してください。それでも解決しない場合は、専門家の力を借りることで、安心して快適な生活を送れるようになります。










