更新日
  • 投稿日: 2025/12/23
  • 更新日: 2025/12/24

洗濯機取り付け完全ガイド:準備から設置まで安全に行う方法

    新しい洗濯機を購入した際、取り付け作業は多くの方が迷われるポイントです。正しい取り付け方法を理解して安全に作業を行うことで、トラブルを防ぎ長期間快適に洗濯機を使用することができます。一方で、水漏れや電気系統のトラブルなどのリスクもあるため、事前の準備と正しい手順の理解が重要です。本記事では、洗濯機取り付けに必要な準備、具体的な設置手順、注意点、そして業者依頼のメリットについて詳しく解説し、安全で確実な取り付けができるよう実用的な情報をお届けします。

    取り付け前の準備と確認事項

    設置場所の確認と測定

    洗濯機を設置する前に、設置場所の寸法、床の水平、周囲のスペースを詳しく確認する必要があります。洗濯機本体のサイズに加えて、上部には蓋を開けるスペース、側面には振動による移動を考慮したクリアランスを確保することが重要です。一般的には、上部に10cm以上、左右に各2-3cm以上のスペースが必要とされています。

    給水・排水設備の点検

    給水栓の位置とタイプ、排水口の位置と形状、排水ホースの長さなどを事前に確認しておくことが必要です。給水栓には蛇口タイプ、ワンタッチタイプ、ねじ込みタイプなど複数の種類があり、洗濯機に対応した給水ホースや継手が必要になります。また、排水口の高さが適切かどうかも重要なチェックポイントです。

    必要な工具と部品の準備

    基本的な工具として、水平器、レンチ、ドライバー、メジャーなどを用意します。また、給水ホース、排水ホース、継手、クランプ、防振パッドなどの部品も必要に応じて準備します。洗濯機に付属している部品と現場の設備を照らし合わせ、不足している部品がないか確認しておくことが重要です。

    安全対策の準備

    作業中の安全確保のため、滑り止め付きの作業靴、軍手、懐中電灯などを準備します。特に重量のある洗濯機を移動させる際は、腰を痛めないよう正しい姿勢での作業が重要です。また、電気工事が必要な場合は、ブレーカーを落としてから作業を開始する安全対策も必要です。

    洗濯機の設置手順

    洗濯機の搬入と配置

    洗濯機の搬入は最低でも2人以上で行い、腰を落として膝で持ち上げることが重要です。搬入経路の確認を事前に行い、ドアや曲がり角での取り回しを慎重に行う必要があります。設置場所に配置した後は、輸送用の固定ボルトを取り外し、洗濯槽が自由に動くことを確認します。

    水平調整とアジャスターの調整

    洗濯機の正常な動作には、本体が完全に水平であることが不可欠です。水平器を使用して前後左右の水平を確認し、4本の調整脚(アジャスター)を回して微調整を行います。水平が取れていないと、脱水時の異音や振動、洗濯槽の摩耗などの原因となります。調整完了後は、ナットでアジャスターを固定します。

    給水ホースの接続

    給水ホースの接続は、まず水道の元栓を閉めてから作業を開始します。給水栓のタイプに応じて適切な継手を使用し、洗濯機側の給水口にホースを確実に接続します。接続後は、継手部分に水漏れがないことを確認するため、少しずつ水道を開いてテストを行います。ホースに捻れや折れがないことも重要なチェックポイントです。

    排水ホースの設置

    排水ホースは排水口に確実に挿入し、抜け落ちないよう固定することが重要です。ホースの高さは床から60-100cm程度が適切で、高すぎると排水不良、低すぎると逆流の原因となります。また、ホースの途中にたるみや上り勾配があると、排水トラブルの原因となるため注意が必要です。

    電気系統の接続と安全確認

    電源コンセントの確認

    洗濯機専用のコンセントを使用し、延長コードの使用は避けることが重要です。コンセントの容量が洗濯機の消費電力に対応しているか確認し、アース端子の接続も忘れずに行います。アース線の接続により、万一の漏電時の感電事故を防ぐことができます。

    アース線の接続方法

    アース線はコンセントのアース端子に確実に接続し、接続部分が緩んでいないことを確認します。アース端子がない場合は、電気工事士による専用アース工事が必要になります。特に水回りでの電気機器使用においては、アース接続は安全上必須の作業です。

    初回動作テスト

    すべての接続が完了したら、電源を入れて初回の動作テストを行います。給水、洗い、すすぎ、脱水の各工程が正常に動作することを確認し、異音や振動、水漏れがないかをチェックします。初回テストでは少量の洗濯物を使用し、各機能が正常に働くことを確認します。

    よくあるトラブルと対処法

    水漏れトラブルの原因と対策

    取り付け後の水漏れの主な原因は、給水ホースの接続不良、継手の緩み、ホース自体の損傷などです。発見した場合は直ちに水道を止め、接続部分を再確認します。継手の締め付けが甘い場合は適切に締め直し、ホースに損傷がある場合は交換が必要です。

    異音・振動の問題

    洗濯機の異音や振動の多くは、水平調整不良や輸送用ボルトの取り外し忘れが原因です。水平器を使用して再度水平を確認し、必要に応じてアジャスターを調整します。また、防振パッドの設置により、床への振動伝達を軽減することも効果的です。

    排水不良の問題

    排水がうまくいかない場合は、排水ホースの高さや勾配を確認します。排水口の詰まりや、ホースの折れ曲がりも排水不良の原因となります。排水口の清掃や、ホースの配置調整により問題を解決できることが多くあります。

    業者依頼のメリットと判断基準

    専門業者に依頼すべきケース

    電気工事が必要な場合、給排水工事が必要な場合、設置場所が特殊な場合は、専門業者への依頼を検討すべきです。また、重量のある大型洗濯機や、ドラム式洗濯機の場合も、安全面を考慮して業者依頼することをお勧めします。マンションの高層階など、搬入が困難な場合も専門業者の技術が必要です。

    業者依頼の費用相場

    洗濯機の標準的な取り付け作業の費用相場は、3,000円~10,000円程度です。追加工事が必要な場合や、特殊な作業が含まれる場合は、別途費用が発生します。給水栓の交換や排水工事が必要な場合は、数万円の追加費用がかかることもあります。

    業者選びのポイント

    信頼できる業者の選定には、実績、保証内容、対応エリア、料金の透明性が重要な判断基準となります。口コミや評価を確認し、見積もりの際に作業内容と料金を詳しく説明してくれる業者を選ぶことが安心につながります。また、アフターサービスの充実度も重要な選択要素です。

    まとめ:安全で確実な洗濯機取り付けのために

    洗濯機の取り付けは、適切な準備と正しい手順により、安全に行うことが可能です。ただし、電気や水道工事が必要な場合や、不安がある場合は、無理をせず専門業者に依頼することが重要です。正しく設置された洗濯機は長期間トラブルなく使用でき、日常の洗濯作業を快適にサポートしてくれます。取り付け後も定期的なメンテナンスを心がけ、安全で快適な洗濯環境を維持しましょう。

    監修者

    監修者 濱本孝一

    濱本 孝一 Koichi Hamamoto
    代表取締役

    資格

    • 管工事施工管理技士 第136353号
    • 給水装置主任技術者
    • 排水設備工事責任技術者
    • ガス消費機器設置工事監督者
    • ガス機器設置スペシャリスト
    • 2級ガソリン自動車整備士
    • 2級ディーゼル自動車整備士
    • 美容師
    • 管理美容師

    趣味

    • ピアノ

    ※代表ご挨拶ページはこちらから確認できます。

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