- 投稿日: 2025/12/22
- 更新日: 2025/12/22
換気扇から音がする原因は?異音の種類でわかる対処法・修理費用・賃貸の注意点まで完全解説
「最近、換気扇を回すと『ゴーッ』という爆音がして会話もままならない…」
「深夜に『キーン』という金属音が響いて、近所迷惑になっていないか不安」
「突然『カラカラ』と鳴り出したけれど、これって故障?それとも爆発の前兆?」
毎日使う換気扇から聞き慣れない異音がすると、火災のリスクや高額な修理代が頭をよぎり、大きなストレスになりますよね。
結論から言うと、換気扇の異音は「音の種類」によって「自分で直せるか」「業者を呼ぶべきか」が明確に分かれます。また、お住まいが「持ち家」か「賃貸」かによっても、最初に取るべき行動は異なります。
この記事では、換気扇の異音原因を特定するフローチャートから、自分でできる掃除・注油の手順、さらに業者に依頼した場合のリアルな費用相場まで、必要な情報をすべて網羅しました。この記事を読み終わる頃には、不快な音を解消するための具体的な「次の一手」が決まっているはずです。
1. まずは診断!換気扇の異音の種類と原因早見表
目次
換気扇の構造は意外とシンプルです。異音の正体は、大きく分けて「汚れ」「油切れ」「破損・寿命」の3つしかありません。まずは今の音がどれに当てはまるかを確認しましょう。
異音の原因・緊急度チェックリスト
| 音の種類(擬音) | 考えられる原因 | 緊急度 | 対処法 |
|---|---|---|---|
| 「ゴー」「ブォー」 | 油汚れ・ホコリの付着による回転バランスの乱れ | 低 | 徹底的な掃除 |
| 「キュルキュル」「キー」 | 回転軸(ベアリング)の潤滑油(オイル)不足 | 中 | 注油または修理 |
| 「カラカラ」「カチカチ」 | モーター軸の変形・破損・異物混入 | 高 | 点検・交換 |
| 「ジー」「ブーン」 | 内部のサビ・モーターの劣化・湿気による腐食 | 高 | 交換推奨 |
2. 【音別】なぜその音が鳴るのか?詳細解説
「ゴー」「ブォー」:換気扇が悲鳴を上げている(汚れ)
最も一般的なケースです。プロペラやシロッコファン(筒状のファン)に、料理の油煙や空気中のホコリが分厚く付着しています。汚れでファンが重くなると、モーターが無理やり回そうとして唸り声を上げたり、重心がズレて風切り音が大きくなったりします。
「キュルキュル」「キー」:油切れのサイン(経年劣化の初期)
金属同士が擦れ合う高い音は、モーターの軸受け(ベアリング)のオイルが乾いている証拠です。いわゆる「油切れ」です。このまま使い続けると摩擦熱で軸が焼き付き、完全に動かなくなる恐れがあります。
「カラカラ」「カチカチ」:何かが接触している(破損・異物)
回転に合わせて何かが当たる音がする場合、以下の可能性が高いです。
- モーターの軸が歪んで、ファンが本体カバーに接触している。
- 破損した部品の破片が内部で転がっている。
- 屋外の排気口(ウェザーカバー)から、鳥の巣の材料や虫、枯れ葉が侵入している。
「ジー」:寿命が近いサイン(サビ・電気系統)
特に浴室の換気扇で多い症状です。湿気によって内部のモーターが錆びつき、スムーズに回転できなくなっています。また、コンデンサなどの電気部品が劣化している場合にもこの音が鳴ることがあります。
3. 【実践編】自分でできる異音対策ステップ
「ゴー」や「キュルキュル」といった音であれば、自分で改善できる可能性があります。以下の手順を試してみてください。
重要:作業前は必ず電源を切り、ブレーカーを落としてください。感電や怪我を防ぐためです。
Level 1:フィルターとファンの徹底洗浄
油汚れが原因の「ゴー」音は、掃除で解決します。
- 分解する: カバーとファンを取り外します。ネジは無くさないように小皿などに保管しましょう。
- つけ置き洗い(重要): バケツやシンクに40〜50度のお湯を張り、重曹またはセスキ炭酸ソーダ、油汚れ用洗剤を濃いめに溶かします。そこにファンを20〜30分つけ置きます。
- 擦り洗い: 浮いてきた汚れを歯ブラシなどで落とします。ファンの羽の1枚1枚まで丁寧に。
- 完全乾燥: 水分が残るとサビの原因になります。半日ほど陰干しして完全に乾かします。
Level 2:モーター軸への注油(裏技)
「キュルキュル」音の場合、一時的な延命措置として注油が有効です。
- 使用するオイル: シリコンスプレーや機械用オイル(ミシン油など)。
※「KURE 5-56」などの浸透潤滑剤は、一時的には音が止まりますが、揮発性が高くすぐに効果が切れるだけでなく、元々あったグリスまで溶かしてしまうため、長期的にはNGです。 - 場所: ファンの中心にあるモーターの軸の根元に、少量スプレーします。
Level 3:プロへの依頼判断ライン
以下のような状況なら、迷わずプロに連絡してください。自力修理は危険です。
- 掃除と注油をしても音が消えない。
- 設置から10年以上経過している(寿命)。
- 高い位置や天井裏など、手が届かない場所にある。
- 焦げ臭いにおいがする(発火の危険あり)。
4. 【属性別対応】賃貸 vs 持ち家で異なる「次の一手」
換気扇のトラブルで意外と見落としがちなのが、「誰が費用を負担するか」「誰に連絡するか」という権利関係の問題です。
賃貸アパート・マンションにお住まいの方
絶対にやってはいけないこと: 大家さんや管理会社に無断で修理業者を呼ぶこと、自分で分解して壊してしまうこと。
- 連絡先: 管理会社または大家さん。
- 費用負担:
- 経年劣化(自然故障): 原則として「貸主(大家)」の負担です。入居者が払う必要はありません。
- 入居者の過失: 掃除を全くせずに油汚れで壊した、物をぶつけて壊した等の場合は「入居者」負担になることがあります。
- ポイント: 「通常通り使用していたら異音がし始めた」と伝えましょう。
持ち家(戸建て・分譲マンション)にお住まいの方
すべての判断と費用は自己責任となります。保証期間内であればメーカーへ、それ以外であればリフォーム会社や電気工事業者へ依頼します。
5. 【費用相場】修理・交換にかかるお金はいくら?
業者に依頼する場合、最も気になるのが費用です。換気扇のタイプ(プロペラかシロッコか)によって相場は異なります。
| 作業内容 | プロペラファン (壁付けタイプ) |
シロッコファン (レンジフード・ダクトタイプ) |
|---|---|---|
| 修理(部品交換など) | 8,000円 〜 15,000円 | 10,000円 〜 20,000円 |
| 本体交換(工事費込) | 15,000円 〜 30,000円 | 40,000円 〜 100,000円 (機能により幅あり) |
注意点: 上記はあくまで目安です。古い機種で交換部品がない場合は、修理ではなく「本体交換」しか選択肢がないケースが大半です。特に製造から10年を超えている場合は、修理してもすぐに別の場所が壊れるため、交換を勧められることが多いでしょう。
6. 国内主要メーカー別の確認ポイントと寿命
換気扇の標準使用期間は、メーカー問わず約10年〜15年と設計されています。本体に貼られているシールに「製造年」や「設計上の標準使用期間」が記載されているので確認してみましょう。
主要メーカーの傾向とチェックポイント
- Panasonic(パナソニック):
「エコナビ」などの高機能センサーを搭載している機種が多いです。エラー表示(ランプの点滅など)が出ていないか確認してください。公式サイトの「サポート・お問い合わせ」ページが非常に充実しています。 - 三菱電機:
「ロスナイ」換気扇などが有名です。フィルターのお手入れランプが点灯している場合は、リセット操作をするだけで異音(誤作動)が直るケースもあります。 - 東芝(TOSHIBA):
「静音」にこだわった機種が多いですが、経年劣化で「ジー」という異音が報告されることがあります。交換用モーターの供給状況を型番で検索してみましょう。
7. まとめ:異音は「限界サイン」。早めの対処で出費を抑える
換気扇の異音について解説してきました。最後に重要なポイントを整理します。
- まずは音を聞き分ける: 「ゴー(汚れ)」「キュルキュル(油切れ)」「カラカラ(故障)」のどれか特定する。
- 自分でできるのは掃除まで: 徹底洗浄しても直らなければ、内部故障の可能性大。
- 10年選手は交換時期: 修理代を払うより、最新の省エネ機種に買い替えた方が長期的なコスパは良い。
- 賃貸ならすぐ管理会社へ: 自分でいじらず、まずは電話一本入れるのが正解。
換気扇の異音は、「もう限界だよ!」という機械からの悲鳴です。これを放置すると、ある日突然動かなくなったり、最悪の場合は火災につながったりするリスクがあります。
掃除で直ればラッキー、もしダメでも「寿命が来たんだな」と割り切って交換することで、静かで快適なキッチンやバスタイムを取り戻せます。まずは今すぐ、換気扇のスイッチを入れて「音の種類」を再確認することから始めてみてください。
【次のアクション】
もし10年以上前の機種をお使いで異音が止まらない場合は、お近くのホームセンターやリフォーム会社の無料見積もりを利用して、交換費用の概算だけでも把握しておくことをおすすめします。










