- 投稿日: 2025/12/22
- 更新日: 2025/12/22
洗濯機の下水臭い原因はこれ!自分でできる対策と業者依頼の基準
「洗面所に入ると、なんとなくドブのような臭いがする……」
「洗濯機のあたりから、下水のようなツンとした臭気が漂ってくる」
毎日使う清潔なはずの場所から不快な臭いがすると、衛生面でも精神面でも大きなストレスになりますよね。「もしかして故障?」「高額な修理代がかかるのでは?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
実は、洗濯機周りの下水臭さは、「排水の仕組み」を理解すれば、その多くが自分で解決可能です。
この記事では、住宅設備のプロが持つ視点をわかりやすく噛み砕き、臭いの原因特定から、誰でもできる解決策、そしてプロに任せるべき判断基準までを徹底解説します。この記事を読み終える頃には、臭いの不安が解消され、清潔な空間を取り戻すための具体的な一歩が踏み出せているはずです。
洗濯機が下水臭い最大の原因は「排水トラップ」の異常
目次
結論から申し上げます。洗濯機周りから下水の臭いがする場合、その原因の9割は「排水トラップ(封水)」の機能不全または「排水ホース接続部の隙間」にあります。
【ここがポイント】
下水管と室内の間には、通常「水によるフタ(封水)」が存在し、臭いや害虫の侵入を防いでいます。この水のフタがなくなったり、接続部に隙間ができたりすると、下水の臭気がそのまま室内に上がってきてしまうのです。
なぜ臭う?主な3つの発生源
- 封水切れ(破封):旅行などで長期間使用しなかったり、気圧の変化で水が吸い出されたりして、トラップ内の水がなくなっている状態。
- 汚れの堆積:排水ホースや排水口内部に、溶け残った洗剤や髪の毛、衣類の糸くずがヘドロ状に溜まり、それ自体が腐敗臭を発している状態。
- 接続部の隙間:排水ホースと排水口をつなぐ部分(エルボなど)が外れていたり、緩んでいたりして、下水の臭いが漏れ出している状態。
【原因の深掘り】素人が見落としがちなNGポイント
ただ掃除をする前に、まずは「どこが原因か」を正しく見極める必要があります。よくある勘違いやNG行動を確認しましょう。
1. 洗濯槽の掃除だけで安心していませんか?
「臭い=洗濯槽のカビ」と思い込み、洗濯槽クリーナーを何度も使っていませんか?もし臭いの質が「カビ臭」ではなく「卵が腐ったような臭い(下水臭)」であれば、原因は洗濯機の中ではなく、その下の「床の排水口」にあります。的はずれな対策を続けても臭いは消えません。
2. 排水ホースの「勾配」は取れていますか?
意外と多いのが、排水ホースが途中で盛り上がっていたり、長すぎてとぐろを巻いていたりするケースです。水がスムーズに流れずホース内に汚水が滞留すると、そこから悪臭が発生します。
【レベル別】下水臭さを消すステップバイステップ対処法
ここからは、自分でできる対処法を難易度別に解説します。まずはLevel 1から試してみてください。
Level 1:誰でもすぐできる「基本のケア」
道具を使わず、今すぐできる対処法です。
- 水をコップ一杯流す(封水切れ対策)
長期間洗濯機を使っていなかった場合は、排水口に水がない可能性があります。洗濯機を通常通り1回運転するか、排水口にコップ1〜2杯の水をゆっくり流し込みましょう。これだけで「水のフタ」が復活し、臭いが止まることがあります。 - 乾燥フィルターと糸くずフィルターの掃除
基本的なことですが、ここに湿ったゴミが溜まっていると雑菌が繁殖し、悪臭の原因になります。これらを取り除き、風通しを良くしてください。
Level 2:道具を使って徹底洗浄「排水口とホース」
Level 1で改善しない場合は、汚れが蓄積しているか、物理的な隙間がある可能性があります。
手順A:パイプクリーナーでヘドロを溶かす
市販の液体パイプクリーナー(水酸化ナトリウムを含むもの)を使用します。
- 洗濯機の排水ホースを排水口から外します(水垂れに注意)。
- 排水口(目皿や筒状のパーツ)が見える状態にします。
- 規定量のクリーナーを流し込み、15〜30分放置します。
- たっぷりの水で洗い流し、ホースを元に戻します。
手順B:接続部の「隙間」を埋める
排水ホースと排水口をつなぐL字型の部品(エルボ)周辺を確認してください。
- 防臭キャップの確認:ホースと床のつなぎ目に被せるゴム製の「防臭キャップ」は付いていますか?劣化してひび割れていたり、外れていたりしませんか?
- ビニールテープで応急処置:隙間がある場合は、隙間埋めパテやビニールテープで密閉することで、物理的に臭いを遮断できます。
Level 3:プロへの依頼判断基準(無理は禁物)
排水口が洗濯機の下に隠れていて手が届かない場合や、トラップ自体が破損している場合は、無理に自分で作業すると水漏れ事故につながる恐れがあります。以下の基準を超えたら、専門業者への依頼を検討しましょう。
| 状況 | 推奨される対応 |
|---|---|
| 排水口に手が届かない | 洗濯機の移動が必要なため、無理せず業者へ依頼(特にドラム式は重量があるため危険)。 |
| 異物が詰まっている | ペンや小銭などが詰まっている場合、専用の器具が必要です。 |
| 排水管の奥から臭う | 高圧洗浄が必要なケース。戸建てなら数年に一度は推奨されます。 |
| 床が湿っている | 水漏れによる腐食の可能性があります。早急にプロに相談を。 |
費用の目安:
軽度の詰まり除去や薬剤洗浄であれば、8,000円〜15,000円程度が相場です。高圧洗浄を行う場合は20,000円〜30,000円程度かかることが一般的です。
今日からできる!下水臭の「予防策」
一度臭いを解消したら、二度と再発させないための習慣を取り入れましょう。
- 月1回のパイプクリーナー:詰まる前に溶かすのが鉄則です。カレンダーの1日など、日を決めて習慣化しましょう。
- 洗濯機のフタは開けておく:使用後は槽内を乾燥させ、カビや雑菌の繁殖を防ぎます(小さなお子様がいるご家庭はチャイルドロック機能を活用しつつ注意してください)。
- お風呂の残り湯使用は「洗い」のみ:「すすぎ」に残り湯を使うと、皮脂汚れや雑菌が排水経路に付着しやすくなります。最後は必ず綺麗な水道水を使いましょう。
まとめ:原因を特定して、爽やかなランドリースペースを
洗濯機周りの下水臭は、決して「我慢しなければならないもの」ではありません。
- まずは「封水切れ」を疑って水を流す。
- 次に「排水トラップの汚れ」をパイプクリーナーで落とす。
- そして「接続部の隙間」がないか確認する。
この手順を踏むことで、ほとんどの臭いは解消できます。もし、洗濯機が重くて動かせない場合や、自分での作業に不安がある場合は、無理をせずプロの手を借りるのも賢い選択です。清潔で快適な空間を取り戻し、毎日の洗濯を気持ちよく行えるようにしましょう。










