更新日
  • 投稿日: 2025/06/20
  • 更新日: 2025/06/24

賃貸で水道がポタポタ音を立てる原因と対処法|修理費用や連絡方法も解説

    賃貸住宅に住んでいて、夜中に「ポタ、ポタ、ポタ…」という水滴の音に悩まされたことはありませんか?この音は思っている以上にストレスになり、睡眠の妨げにもなります。また、水漏れが続くことで水道料金の増加や、最悪の場合は階下への水漏れトラブルに発展する可能性もあります。

    賃貸物件での水道トラブルは、対処方法や費用負担について分からないことが多いものです。この記事では、水道のポタポタ音の原因から対処法、賃貸における責任の所在まで詳しく解説します。

    水道がポタポタする主な原因

    蛇口のパッキンの劣化

    水道のポタポタ音で最も多い原因は、蛇口内部のパッキン(ゴム製のシール部品)の劣化です。パッキンは経年劣化により硬化・収縮し、密閉性が失われて水漏れを起こします。特に築年数の古い賃貸物件では、この問題が頻繁に発生します。

    パッキンの劣化による症状:
    - 蛇口をしっかり締めても水が止まらない
    - 水滴が一定間隔で落ちる
    - 蛇口の付け根から水がにじみ出る

    蛇口本体の故障

    蛇口内部のバルブやカートリッジ、スピンドルなどの部品が故障することでも水漏れが発生します。これらの部品は使用頻度が高いほど摩耗しやすく、特に単身者向けの賃貸物件では前入居者の使用状況も影響します。

    給水管の接続部分の緩み

    蛇口と給水管の接続部分のナットが緩んだり、シールテープが劣化したりすることで水漏れが起こる場合があります。この場合、蛇口の下や壁面から水がポタポタと垂れることがあります。

    水圧の異常

    建物全体の水圧が異常に高い場合、蛇口に過度な負荷がかかり、通常では問題ないはずの部分から水漏れが発生することがあります。

    賃貸での水道トラブル発生時の基本対応

    第一段階:状況の確認と応急処置

    水道のポタポタ音に気づいたら、まず以下の点を確認しましょう:

    - 水漏れの場所(蛇口、配管、接続部など)
    - 水漏れの程度(滴る程度か、流れ出ているか)
    - 水漏れの継続時間
    - 他の水回り設備への影響

    水漏れが激しい場合は、止水栓を閉めて水を止めることが重要です。止水栓は通常、洗面台下やキッチンシンク下にあります。

    第二段階:大家さん・管理会社への連絡

    賃貸物件では、水道トラブルが発生した際は速やかに大家さんまたは管理会社に連絡することが基本です。連絡する際は以下の情報を整理して伝えましょう:

    連絡時に伝える内容:
    - 入居者の氏名・部屋番号
    - トラブルの詳細(場所・症状・発生時期)
    - 緊急性の有無
    - 応急処置の実施状況

    第三段階:記録の保存

    後々のトラブルを避けるため、以下の記録を残しておくことをお勧めします
    - 水漏れ箇所の写真
    - 連絡した日時と対応者
    - 修理業者の情報
    - 修理内容と費用

    自分でできる応急処置

    蛇口の締め直し

    まず最初に試すべきは、蛇口のハンドルをしっかりと締め直すことです。ただし、過度に力を入れすぎると蛇口を破損させる可能性があるため、適度な力で行いましょう

    止水栓の操作

    水漏れが止まらない場合は、該当箇所の止水栓を時計回りに回して水を止めます。止水栓の場所が分からない場合は、水道メーターボックス内の元栓を閉めることも可能です。

    水受けの設置

    修理までの間、バケツやタオルを設置して水漏れによる被害を最小限に抑えましょう。特に階下への水漏れを防ぐため、床に水が溜まらないよう注意が必要です。

    賃貸における修理費用の負担区分

    大家さん負担となるケース

    以下の場合は、一般的に大家さんや管理会社が修理費用を負担します

    【経年劣化による故障】
    - 設備の耐用年数を超えた自然な劣化
    - 通常使用での摩耗による故障
    - 建物構造上の問題による水漏れ

    【設備の初期不良】
    - 入居時から存在していた不具合
    - 設備の製造上の欠陥
    - 施工不良による問題

    入居者負担となるケース

    以下の場合は入居者が費用を負担する可能性があります

    【故意・過失による破損】
    - 無理な力を加えたことによる破損
    - 不適切な使用方法による故障
    - 改造や無断修理による損傷

    【メンテナンス不足】
    - 清掃を怠ったことによる故障
    - 定期的な点検を怠った結果の問題

    グレーゾーンの判定

    責任の所在が明確でない場合は、以下の要素を総合的に判断します:
    - 入居期間
    - 使用頻度
    - 前回の修理歴
    - 契約書の記載内容

    修理業者を選ぶ際の注意点

    事前見積もりの取得

    修理費用を自己負担する場合は、必ず事前に見積もりを取得しましょう。口頭での概算ではなく、書面での正確な見積書を要求することが重要です。

    資格と実績の確認

    水道工事には適切な資格が必要です。以下の資格を持つ業者を選びましょう:
    - 給水装置工事事業者
    - 排水設備工事責任技術者
    - 水道技術管理者

    保証内容の確認

    修理後の保証期間や保証内容について事前に確認しておきましょう。一般的に、部品交換の場合は3ヶ月~1年程度の保証が付きます。

    予防策とメンテナンス

    定期的な点検

    月に1回程度、以下の点をチェックしましょう
    - 蛇口からの水漏れの有無
    - 接続部分の緩み
    - 水圧の異常
    - 異音の発生

    適切な使用方法

    蛇口の寿命を延ばすため、以下の点に注意しましょう:
    - 過度な力での開閉を避ける
    - 定期的な清掃を行う
    - 異常を感じたら早めに報告する

    冬季の凍結対策

    寒冷地では、水道管の凍結による破損を防ぐため、適切な保温対策を行いましょう。

    トラブル時の連絡先リスト

    緊急時に備えて、以下の連絡先を控えておきましょう
    - 大家さん・管理会社の連絡先
    - 水道局(水道メーター周辺のトラブル)
    - 緊急時対応の水道修理業者
    - 火災保険の連絡先

    まとめ

    賃貸住宅での水道のポタポタ音は、放置すると大きなトラブルに発展する可能性があります。発見したら速やかに大家さんや管理会社に連絡し、適切な対処を行うことが重要です。
    多くの場合、経年劣化による水漏れは大家さん負担となりますが、故意・過失による破損は入居者負担となる可能性があります。契約書の内容を確認し、疑問点があれば遠慮なく相談しましょう。
    日頃からの適切な使用とメンテナンスにより、水道トラブルの多くは予防できます。快適な賃貸生活を送るためにも、水回り設備との正しい付き合い方を心がけましょう。

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