
- 投稿日: 2025/06/18
- 更新日: 2025/06/24
賃貸でお風呂の排水溝がつまったときの対処法|費用負担や注意点も解説
賃貸物件に住んでいて、お風呂の排水溝がつまってしまった経験はありませんか?水が流れにくくなったり、完全に流れなくなったりすると、日常生活に大きな支障をきたします。しかし、賃貸物件の場合、勝手に修理業者を呼んでいいのか、費用は誰が負担するのかなど、分からないことも多いでしょう。
この記事では、賃貸物件でお風呂の排水溝がつまった際の対処法や、費用負担について詳しく解説します。
お風呂の排水溝がつまる主な原因
目次
髪の毛の蓄積
お風呂の排水溝つまりの最も一般的な原因は髪の毛です。シャンプー時に抜け落ちた髪の毛が排水口に蓄積し、石鹸カスや皮脂汚れと絡まって大きな塊を形成します。特に髪の長い方や家族の人数が多い場合は、髪の毛によるつまりが起こりやすくなります。
石鹸カスや皮脂汚れ
ボディソープやシャンプーの泡、皮脂汚れなども排水溝つまりの原因となります。これらの汚れは排水管の内壁に付着し、徐々に蓄積されて水の流れを妨げます。
固形物の混入
アクセサリーや詰め替え用パウチの切れ端、子どものおもちゃなどの固形物が排水溝に落ちてしまうこともあります。これらは完全に水の流れを遮断してしまう可能性があります。
賃貸でつまりが発生したときの基本的な対応手順
まずは大家さんや管理会社に連絡
賃貸物件でお風呂の排水溝がつまった場合、まず最初に行うべきことは大家さんや管理会社への連絡です。自己判断で修理業者を呼んだり、強力な薬剤を使用したりする前に、必ず相談しましょう。
連絡する際は、以下の内容を伝えます:
- つまりの症状(完全に流れない、流れが悪いなど)
- 発生した時期
- 自分で試した対処法があれば報告
緊急時の応急処置
大家さんや管理会社に連絡がつかない場合や、すぐに対応してもらえない場合は、応急処置を行います。ただし、排水管を傷つけるような無理な作業は避けましょう。
自分でできる安全な対処法
髪の毛や異物の除去
排水口の蓋を外し、目に見える髪の毛や異物を手で取り除きます。ゴム手袋を着用し、割り箸やピンセットなどを使用すると作業しやすくなります。
お湯を使った洗浄
40~50度程度のお湯を大量に流すことで、油分や石鹸カスを溶かして流すことができます。熱湯は排水管を傷める可能性があるため、必ず適温のお湯を使用してください。
重曹とクエン酸を使った清掃
重曹(大さじ2)とクエン酸(大さじ1)を排水口に入れ、コップ1杯程度のぬるま湯を注ぎます。30分ほど放置してから水で流すと、汚れが分解されて流れやすくなります。
ラバーカップ(すっぽん)の使用
排水口の形状に合うラバーカップがあれば、優しく押し引きして詰まりを解消できる場合があります。ただし、強く押しすぎると排水管を傷める可能性があるため注意が必要です。
賃貸における費用負担の考え方
入居者負担となるケース
以下のような場合は、一般的に入居者が費用を負担することになります:
- 日常的な清掃を怠ったことによる髪の毛や汚れの蓄積
- 異物を故意に流したことによるつまり
- 適切でない使用方法によるトラブル
大家さん負担となるケース
以下の場合は、大家さんや管理会社が費用を負担する可能性があります:
- 建物の老朽化による排水管の不具合
- 設備の欠陥によるトラブル
- 前入居者の使用による問題の残存
グレーゾーンの対応
責任の所在が明確でない場合は、大家さんや管理会社と話し合いが必要です。入居時の契約書や重要事項説明書に記載がある場合は、そちらが優先されます。
業者を呼ぶ前にチェックすべきポイント
契約書の確認
賃貸借契約書には、設備の故障や修理に関する条項が記載されています。費用負担や連絡先について事前に確認しておきましょう。
火災保険の適用可能性
加入している火災保険に「水漏れ等原因調査費用」が含まれている場合、排水溝つまりの調査費用が補償される可能性があります。
複数業者からの見積もり
自己負担となる場合は、複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。料金やサービス内容を比較検討しましょう。
今後のトラブル予防策
定期的な清掃
週に1回程度、排水口の髪の毛や汚れを取り除く習慣をつけましょう。こまめな清掃により、大きなつまりを予防できます。
ヘアキャッチャーの使用
市販のヘアキャッチャーを排水口に設置することで、髪の毛が排水管に流れ込むのを防げます。
適切な使用方法の徹底
固形物を落とさないよう注意し、適量の洗剤使用を心がけましょう。
まとめ
賃貸物件でお風呂の排水溝がつまった際は、まず大家さんや管理会社への連絡が基本です。自分でできる安全な対処法を試しつつ、費用負担については契約内容を確認して適切に対応しましょう。日頃からの予防策を講じることで、トラブルの発生を最小限に抑えることができます。
困ったときは一人で悩まず、賃貸物件の管理者に相談することが最も確実で安全な解決方法です。