"浦和競馬場周辺を巡回中、携帯に連絡があり直ちにさいたま市南区の御依頼主の元へと車を走らせました。
南区は図書館や公園、市民プールなど市民がくつろげる施設が多くある町並みです。一方で超高層マンションも駅の周辺にはそびえ立っており、近代的な一面も窺えます。
お客様はマンションにお住まいで水道の水漏れで困っているということでした。こちらからも連絡をしてみると築15年以上のマンションで蛇口もだいぶ古くなっているということでした。そのマンションに到着し、その外観を眺めてみると外壁にも亀裂が入っている箇所が見られました。オートロックを解除してもらい部屋へと向かうと高齢のご夫婦が揃って出迎えてくださいました。お二人とも大変物腰が柔らかく、とても接しやすい雰囲気をお持ちでした。問題となっている蛇口は洗面所の方にあり、そちらへと案内していただきました。奥さまが蛇口のハンドルを捻ると水がハンドル下から漏れているのが確認されました。混合栓式の蛇口は見た目はそこまで古くなっている印象はありませんでした。しかし、水を出すと水漏れと同時に異音も少々聞こえていたので、老朽化は進んでいると判断できました。右のハンドルのキャップをマイナスドライバーで開き、そこから見えてきたネジをプラスドライバーで回し抜きました。ハンドルが外れる状態になったので、真上に引き抜くと露出したスピンドルとキャップナットが確認できました。キャップナットの方をモンキーレンチで挟み回転させると、水漏れの原因となった三角パッキンを取り出すことに成功しました。すでに原型とはほど遠い状態に変化していたので、新品の三角パッキンへの交換作業に進みました。スピンドル周辺の汚れ落としも入念に行い、新品への交換は終了となりました。依頼主のお二人も水漏れが解消されたことをとても喜んでおられ、わざわざ1階まで見送りに来てくださり大変恐縮いたしました。こちらも律儀なご夫婦に挨拶をして現場から去りました。"
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