とある昼過ぎに修理依頼の電話が
「風呂場の水道詰まりを早急に直して欲しい」との事。前のお客様のトラブルを解決した直後でしたが、近郊エリアという事もあり早速車を飛ばし、現場へと向かいました。
依頼はわたらせ渓谷を中心に観光スポット豊富なみどり市内でしたが、お客様の自宅は両毛線が近くを通る平野部の住宅街にありました。素敵な庭やガレージに囲まれたお宅は築10年程の2階建て住宅。外装もインテリアも美しく羨ましさも覚えましたが、問題の風呂場に通されると詰まり独特の生臭さと共に、排水が一部溢れ汚れた床面が目に飛び込んできました。
立ち合い中のお客様にお話を伺うと「家族全員風呂やシャワーが好きで頻繁にバスルームを利用しているが、まさかこんなに早くトラブルが起きてしまうとは・・・」とかなり困惑している様子。溜まった汚水を取り除き点検してみると、排水トラップの中から更に奥まで長い髪の毛がまさにてんこ盛り状態。水垢や皮脂汚れも絡まり酷い状態となっています。「排水周りのクリーニングはあまり真剣にやっていなかった」という事で、原因もスムーズに特定出来ました。
問題はこの状態が排水管のどれ位奥まで続いているか？という点でしたが、柔軟に曲がるファイバースコープを挿入し確認した結果、殆どが1メートル以内に滞留している事が判明。排水口表面付近の異物はポンプで浮かせて除去する一方、奥の部分は溶解させる薬剤を投入の後圧力洗浄で貫通するプランを纏め、お客様に提案しました。
快諾を頂き早速作業を開始。とにかく髪の毛の量が多く、最後のクリーニングが終わるまで1時間を大きく超えてしまいました。提案したプランより時間が掛かり申し訳無かったのですが、そんな事を全く気にせず感謝・感激しているお客様の様子を見て、こちらもようやくホッとする事が出来ました。
風呂場で頻繁に洗髪すると、想像以上のペースで排水口に抜け毛が流れ込み溜まっていきます。通常のトラップだけでは詰まりを防ぎ切れないケースもある為、市販の外付けネットを追加したり、意識して定期的な洗浄剤投入を行ったりするのが良いと思います。
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