更新日
  • 投稿日: 2025/11/02
  • 更新日: 2025/11/19

トイレの水位が上がる原因と対処法!緊急時の応急処置から根本解決まで

    トイレの水位が異常に上がってしまい、溢れそうになって慌てた経験はありませんか?この問題は突然発生することが多く、適切な対処法を知らないと大変なことになりかねません。トイレの水位上昇は様々な原因があり、それぞれに適した対処法があります。本記事では、水位が上がる原因から緊急時の対応、根本的な解決方法まで詳しく解説します。

    トイレの水位が上がる主な原因

    排水管の詰まり

    最も一般的な原因は排水管の詰まりです。トイレットペーパーの使いすぎ、異物の流入、尿石や汚れの蓄積などにより排水がスムーズに行われなくなります。特に節水型トイレでは水圧が弱いため、詰まりやすい傾向があります。完全に詰まっていなくても、排水速度が遅くなることで水位上昇の原因となります。

    フロートバルブの不具合

    タンク内のフロートバルブ(ゴムフロート)が正常に機能しないことも水位上昇の原因となります。フロートバルブがタンクの底にしっかり密着しないと、常に水が便器に流れ続けてしまいます。経年劣化によるゴムの変形や、チェーンの絡まりが主な原因です。

    浮き球の調整不良

    タンク内の浮き球(フロート)の位置や調整に問題がある場合、給水が止まらずに水位が上がり続けることがあります。浮き球が壁に当たっていたり、アームが曲がっていたりすると、正常な水位で給水が停止しません。この場合、タンク内だけでなく便器の水位も上昇してしまいます。

    給水弁の故障

    給水弁(ボールタップ)の故障により、水が止まらなくなることがあります。内部のパッキンの劣化や、弁座の摩耗により密閉性が失われ、常に水が供給され続ける状態になります。この故障は水道代の増加にも直結するため、早急な対応が必要です。

    緊急時の応急処置方法

    まず行うべき初期対応

    水位が上がっている状態を発見したら、まずパニックにならずに冷静に対応することが重要です。すぐにトイレの使用を中止し、家族にも使用しないよう伝えましょう。溢れる危険がある場合は、タンクの給水を止めることが最優先です。止水栓を閉めるか、タンク内のフロートバルブを手で押さえて応急処置を行います。

    止水栓の操作方法

    止水栓はトイレの壁や床付近にある水道の元栓です。時計回りに回すことで水を止めることができます。マイナスドライバーが必要な場合もあるため、工具を準備しておきましょう。止水栓が見つからない場合は、家全体の水道メーター付近の元栓を閉めることも選択肢の一つです。

    タンク内での応急処置

    タンクの蓋を開けて内部の状況を確認します。フロートバルブがずれている場合は正しい位置に戻し、浮き球が引っかかっている場合は正常な位置に調整します。チェーンが絡まっている場合は、慎重にほどいて正しい長さに調整することで、一時的に正常な状態に戻すことが可能です。

    詰まりが原因の場合の対処法

    ラバーカップ(プランジャー)の使用

    ラバーカップは詰まり解消の最も基本的な道具です。便器の排水口に密着させ、ゆっくりと押し込んだ後、勢いよく引き上げます。この動作を数回繰り返すことで、詰まりの原因となる物質を移動させることができます。使用時は周囲に水が飛び散らないよう、新聞紙などで養生することをおすすめします。

    お湯を使った詰まり解消法

    40~60度程度のお湯をバケツに用意し、便器に少し高めの位置からゆっくりと注ぎます。お湯の温度と水圧により、トイレットペーパーや排泄物による軽度な詰まりを解消できることがあります。熱湯は便器を破損させる恐れがあるため、必ず適温を守ることが重要です。

    市販の詰まり解消剤の活用

    パイプクリーナーや専用の詰まり解消剤を使用する方法もあります。製品の使用方法に従って適量を便器に投入し、規定時間放置した後に水を流します。化学的に汚れや詰まりを分解する効果があり、定期的な使用で予防効果も期待できます。

    タンク内部品の点検と調整

    フロートバルブの点検方法

    タンクの水を抜いた状態でフロートバルブの状態を確認します。ゴム製のバルブに亀裂や変形がないか、弁座にしっかりと密着するかを点検します。軽度な変形であれば手で形を整えることで改善する場合もありますが、劣化が激しい場合は交換が必要です。

    浮き球の調整と交換

    浮き球とアームの調整は、適切な水位制御に重要な要素です。アームを曲げることで浮き球の位置を調整し、適正な水位で給水が停止するよう設定します。浮き球に穴が開いて水が入っている場合は交換が必要です。新しい浮き球は比較的安価で購入できます。

    チェーンの長さ調整

    フロートバルブとレバーを繋ぐチェーンの長さも重要な調整ポイントです。短すぎるとバルブが完全に閉じず、長すぎるとレバーを押しても開かない状態になります。適正な長さは、レバーが自然な位置にある時にチェーンに少したるみがある状態です。

    専門業者に依頼すべきケース

    自力での解決が困難な場合

    複数の方法を試しても改善しない場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。排水管の奥深くでの詰まり、配管の破損、複雑な部品の故障などは、専門的な知識と道具が必要です。無理な作業により状況を悪化させるリスクを避けるためにも、早めの専門業者依頼が賢明です。

    緊急性が高い場合

    水が溢れ続けている状況や、マンションなど下階への影響が懸念される場合は、緊急対応が可能な業者に連絡します。24時間対応の水道修理業者も多く存在するため、深夜や休日でも対応してもらえる場合があります。

    根本的な配管工事が必要な場合

    配管の老朽化や構造的な問題が原因の場合、大掛かりな工事が必要になることがあります。床下の配管交換、便器の交換、排水システムの改修などは、専門的な技術と許可が必要な工事のため、必ず資格を持った業者に依頼しましょう。

    予防策と日常メンテナンス

    適切な使用方法

    トイレの水位上昇を防ぐには日常の正しい使用が重要です。トイレットペーパーは適量を使用し、一度に大量のペーパーを流さないよう注意しましょう。ティッシュペーパーや生理用品、おむつなどは絶対に流さないことが基本です。

    定期的な清掃とメンテナンス

    月1回程度の定期清掃により、汚れの蓄積を防ぐことができます。便器内だけでなく、タンク内の清掃も重要です。また、半年に1度程度はタンク内の部品点検を行い、異常がないか確認する習慣をつけることをおすすめします。

    早期発見のポイント

    水位の異常は段階的に進行することが多いため、日常的に注意深く観察することで早期発見が可能です。流れが悪くなった、音が変わった、タンクの水が止まるまでの時間が長くなった、などの変化に気づいたら、早めの点検と対応を行うことで大きなトラブルを防げます。

    まとめ

    トイレの水位上昇は、詰まりやタンク内部品の不具合など、様々な原因により発生します。緊急時の応急処置方法を知っておくことで、被害を最小限に抑えることができます。

    軽度な問題であれば自力での解決も可能ですが、無理をせずに専門業者に依頼することも重要な判断です。日常的な適切な使用と定期的なメンテナンスにより、トラブルを未然に防ぎ、快適なトイレ環境を維持しましょう。

    監修者

    監修者 濱本孝一

    濱本 孝一 Koichi Hamamoto
    代表取締役

    資格

    • 管工事施工管理技士 第136353号
    • 給水装置主任技術者
    • 排水設備工事責任技術者
    • ガス消費機器設置工事監督者
    • ガス機器設置スペシャリスト
    • 2級ガソリン自動車整備士
    • 2級ディーゼル自動車整備士
    • 美容師
    • 管理美容師

    趣味

    • ピアノ

    ※代表ご挨拶ページはこちらから確認できます。

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