
- 投稿日: 2025/09/16
- 更新日: 2025/09/29
賃貸住宅でトイレの水漏れが発生!対処法と注意すべきポイントを完全解説
賃貸住宅でトイレの水漏れが起きた時、どう対処すればよいのか迷ってしまう方は多いでしょう。適切な対処を行わないと、階下への被害や高額な修理費用を請求される可能性があります。この記事では、賃貸住宅でトイレの水漏れが発生した際の正しい対処法と、知っておくべき重要なポイントについて詳しく解説します。
賃貸住宅でトイレが水漏れした時の緊急対処法
目次
まずは応急処置で被害を最小限に
トイレの水漏れを発見したら、まずは慌てずに止水栓を閉めることが最優先です。止水栓はトイレタンクの給水管についているハンドルやレバーで、時計回りに回すと水を止めることができます。止水栓が見つからない場合は、元栓を閉めて家全体の水道を一時的に止めましょう。
次に、漏れた水をタオルやバケツで受け止め、床への浸水を防ぎます。特に集合住宅の場合、階下への水漏れは重大な問題となるため、迅速な対応が必要です。

管理会社・大家への連絡は必須
応急処置が完了したら、速やかに管理会社または大家さんに連絡を入れましょう。賃貸住宅では、設備の故障や水漏れに関する修理は基本的に貸主の責任となります。連絡する際は、以下の情報を整理して伝えると良いでしょう。
・水漏れの発生箇所(タンク、便器、配管など)
・水漏れの程度(滴る程度、流れ出る程度など)
・応急処置の状況
・階下への影響の有無
・緊急性の判断
水漏れの原因と箇所別の特徴
トイレタンクからの水漏れ
トイレタンク内部からの水漏れは最も多いトラブルの一つです。タンク内のフロートバルブやチェーンの故障、パッキンの劣化が主な原因となります。タンクから便器への水が止まらない場合や、タンク外側に水が漏れ出している場合は、内部部品の交換が必要になることが多いです。
便器と床の接続部分からの水漏れ
便器の底部分から水が漏れている場合は、便器と排水管を繋ぐパッキンやワックスリングの劣化が考えられます。この箇所からの水漏れは、汚水が漏れる可能性があるため衛生上の問題も深刻です。発見したら直ちに使用を中止し、管理会社に連絡しましょう。

給水管・排水管からの水漏れ
壁や床から出ている配管からの水漏れは、パイプの老朽化やジョイント部分の緩みが原因となることが多いです。配管工事が必要となるケースが多く、専門業者による修理が不可欠です。
費用負担と責任の所在について
基本的には貸主負担が原則
賃貸住宅における設備の故障や経年劣化による水漏れは、原則として貸主(大家さん)が修理費用を負担することになります。これは民法や借地借家法により定められており、通常の使用による摩耗や劣化は貸主の責任とされています。
借主負担となるケース
ただし、以下のような場合は借主が費用を負担する必要があります:
・故意または重大な過失による破損
・適切な使用方法を守らなかった場合
・報告義務を怠り、被害が拡大した場合
・無断で修理業者を手配し、高額な費用が発生した場合
特に緊急時でも、管理会社への連絡なしに業者を呼ぶことは避けましょう。後々のトラブルの原因となる可能性があります。
予防策と日常のメンテナンス
定期的な点検のポイント
水漏れを未然に防ぐためには、日常的な点検が重要です。月に一度程度、以下の箇所をチェックしましょう:
・タンク内の水位と部品の状態
・便器周りの床の濡れや変色
・給水管接続部分からの水滴
・異音や水の流れる音の変化
正しい使用方法を心がける
トイレットペーパー以外の物を流さない、タンク内に物を入れないなど、基本的な使用ルールを守ることで、故障のリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ
賃貸住宅でトイレの水漏れが発生した際は、応急処置→管理会社への連絡→専門業者による修理という流れを守ることが重要です。慌てて独自に対処しようとせず、適切な手順を踏むことで、費用負担や責任問題でのトラブルを避けることができます。
また、日頃から定期的な点検と正しい使用方法を心がけることで、水漏れのリスクを最小限に抑えることが可能です。賃貸住宅での快適な生活を維持するために、これらのポイントをしっかりと覚えておきましょう。