
- 投稿日: 2019/09/19
- 更新日: 2025/04/30
自宅作業でトラブル撃退!洗濯機クリーニング
かつては「テレビ」「冷蔵庫」と並んで 「三種の神器」 とまで言われた「洗濯機」。
確かに、洗濯機がなかったら、毎日の生活が回っていかないほど、洗濯機は私たちの生活にとって重要な家電の一つになっています。
「最近、家事と仕事が忙しくて、昼間に洗濯ができないから、夜洗って部屋干ししている」 「雨で洗濯物がなかなか乾かないから、乾燥機がフル回転している」
こんなご家庭もきっと少なくないと思います。
しかし、あなたのお宅の洗濯機や洗濯物、最近、この様なことはなかったでしょうか?
- 洗濯機の中や洗濯物からカビ臭いにおいがする
- 洗濯機の中から洗剤のにおいがする
- 洗い上げた洗濯物に、ゴミ等がついている
これはいずれも、洗濯機の中に何らかのトラブルが起きている証拠なのです。
「1」については、長雨が続いたり、お仕事や花粉アレルギー の都合で、外に洗濯物を干さずに部屋干しをされる方も多いかと思います。
でも、ただでさえ部屋干しは洗濯物がにおいやすいのに、洗濯機の中から出した瞬間に すでにくさくなっている とあっては、本当に困ってしまいますね。
「2」 についても、洗濯物がにおうからと、より強い香りのする柔軟剤等でごまかされる方もいるかもしれません。
確かに、長雨のシーズンになると、たまに電車の中に、生乾き臭のただようカッターシャツを着ている人なんかがいて、隣に来られた場合などは本当に困りますよね。
しかし、あまりにもきつい洗剤や柔軟剤等香りも、周りの人に不快感を与えます。
それに、最近は 「香料アレルギー」や「化学物質過敏症」 の方も増えてきています。
これらの症状のある人たちは、特定の化学物質に反応して咳がとまらなくなったり、吐き気やめまいがするといった症状が起きることなどが報告されています。
実は、ある調査によると 「人工的な香料のかおりで、頭痛やめまい、吐き気といった体調不良になったことがある」と答えた人は、なんと全体の6割近く もいたそうです。
このような、 いわゆる「香害(こうがい)」の被害者にならないため にも、過剰な香料や添加物の使用は控え、正しい方法でにおいをふせぐことが必要となってきます。
「3」については、なかなか乾かない洗濯物を乾燥機を使って乾かしたあと、次に洗った洗濯物に大量のワカメのような汚れがついていた、 なんてことはありませんか?
これは、洗濯機や洗濯槽の なかについていた汚れが、乾燥機の使用により乾燥して剥がれてきたもの。 それが洗い上げた洗濯物についてしまったということなんです。
そこまでいかなくても、「洗濯物に変なにおいがついていたので、夫に乾燥機を使ったことがバレた」なんて言われる方もいます(乾燥機は電気代がかかるので、なるべく使うなと言われていたそうなんです)。
そんな困った洗濯機トラブル。どうしてこんなことになるのか、その原因と対策について本記事で詳しく解説いたします。
しかし、いずれにしてもこのまま放置しておくと、もっと困ったことになるかもしれません。
毎日、フル回転している洗濯機だからこそ陥りやすいトラブルであるわけですが、実は、これらの困ったトラブル現象には、 共通の原因があるのです。
洗濯機トラブルの原因とは
目次
① 洗濯機の中や洗濯物からカビ臭いにおいがする
主な原因は洗濯層の裏側に繁殖した黒カビになります。
洗濯槽の外側(内槽と外槽の間)は水分が残りやすく、カビの温床になりやすい場所で、湿気・洗剤カス・皮脂などを栄養にカビが繁殖します。
また、洗濯槽の洗浄の頻度が不足することで、見えない部分にカビが蓄積しにおいの原因になります。
② 洗濯機の中から洗剤のにおいがする
主な原因
・洗剤や柔軟剤の使いすぎ
適量を超えて使用すると、洗濯中に完全に溶けずに残留し、においの元になります。
・洗剤カスの蓄積
特に粉末洗剤を使っていると、溶け残った洗剤が配管や洗濯槽に付着し、腐敗・においの原因に。
・低温水での洗濯
冷たい水では洗剤が溶けにくく、洗剤カスが残りやすくなります。
③ 洗い上げた洗濯物にゴミ等がついている
主な原因
・洗濯槽のカビや汚れの剥がれ
洗濯中に剥がれたカビや汚れが衣類に付着することがあります。これは、洗濯槽の裏に蓄積したバイオフィルム(雑菌やカビの膜)がはがれてきた証拠です。
・ゴミフィルターの目詰まり
糸くずフィルターや排水フィルターが詰まっていると、ゴミが再度洗濯物に戻ってしまいます。
自宅でできる洗濯機クリーニングの手順
さて、原因が分かったものの、これはもう 洗濯機を買い替えるか、プロの業者に解体・修理をお願いするしかない のでは、とお考えの方はいませんか?
実は、洗濯槽や洗濯機クリーニングは 自宅でも可能なのです。
それも、 部品を分解したり、危険や薬物や機材を使ったりすることなく、だれでも簡単にできてしまいますよ 。
1. 準備するもの
・酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
・40〜50℃のお湯
・ゴミ取りネット
・古い歯ブラシやスポンジ
2. 洗濯槽のつけ置き洗浄
1.洗濯機に高水位まで40〜50℃のお湯を入れます。
2.酸素系漂白剤を適量(製品の指示に従う)投入します。
3.「洗い」モードで5〜10分間運転し、洗剤を溶かします。
4.そのまま数時間(6〜12時間)放置して、汚れを浮かせます。
3. 汚れの除去とすすぎ
1.浮いてきた汚れをゴミ取りネットで取り除きます。
2.「洗い」「すすぎ」「脱水」モードで1サイクル運転し、洗濯槽をすすぎます。
3.必要に応じて、もう一度すすぎを行います。
4. 洗濯機の外部と部品の清掃
・ゴミ受けやフィルター、洗剤投入口などの部品を取り外し、歯ブラシやスポンジで清掃します。
・洗濯機の外側も拭き掃除を行い、清潔に保ちます。
洗濯機クリーニングの頻度と注意点
・クリーニングは3ヶ月に1回程度が目安です。
・使用頻度が高い場合や、部屋干しが多い季節は、1〜2ヶ月に1回のクリーニングをおすすめします。
・洗濯機の取扱説明書を確認し、推奨されているクリーニング方法に従ってください。
・塩素系漂白剤は、洗濯機の材質によっては使用を避ける必要があります。
自宅でのクリーニングで改善しない場合や、洗濯機の内部に頑固な汚れが蓄積している場合は、専門業者による分解洗浄を検討しましょう。
プロのクリーニングでは、洗濯槽を取り外して徹底的に洗浄するため、内部のカビや汚れを根本から除去できます。
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監修者
濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任
- < 資格 >
- 管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト - 2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
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