更新日
  • 投稿日: 2023/08/18
  • 更新日: 2024/02/27

シャワーヘッドの交換方法6選と製品の選び方・準備について

シャワーヘッドを交換したいと考えている方に向けて、交換方法について詳しく解説いたします。

「シャワーヘッドを交換したいが全然外れない」「ヘッドだけ交換できる?」など…。

慣れないヘッド部分の交換方法について、疑問を持っている方はとても多いものです。

そこで今回の記事では、シャワーヘッドだけの交換方法や、ホースも含めた交換の仕方などについてご紹介します。

参考にしていただければ、コストをかけずご自身でヘッド部分の交換をする方法がおわかりいただけるはずです。

まずはシャワーの仕組みから


シャワーヘッドの交換方法の前に、まずはシャワーの仕組みについて、使われている部品と機能から見ていきましょう。

【使われている部品と機能】

  • ・水栓本体:シャワーホースから排出するための水を出すための水栓
  • ・シャワーホース:水栓とヘッド部分をつなぐホースのこと
  • ・パッキン:シャワーホースとヘッド部分の連携部分に設置され、水漏れを防ぐ役割のある部品
  • ・シャワーヘッド:シャワーから最終的に水を噴射するための部品

 

シャワーは以上のように水栓・シャワーホース・パッキン・ヘッド部分の4つの部品により構成されています。

シャワーヘッドの4つのタイプ


それでは続いて、ヘッド部分の4つのタイプについて解説します。

タイプ1:ストップシャワーヘッド

「ストップシャワーヘッド」とは、手元に水を止めるためのボタンがついている製品です。

一般的なシャワーでは、水道の蛇口をひねらなければ水を止められません。

しかしストップシャワーヘッドは手元のボタンで簡単に水が止められ使いやすく、節水効果も発揮します。

タイプ2:浄水シャワーヘッド

次にご紹介する「浄水シャワーヘッド」は、水が出る部分内に浄水のためのカートリッジを搭載する製品です。

水道水の中にはカルキや残留塩素、細菌、水便やカドミウム、ベンゼン、クロロホルムなどの残留物が微量に含まれています[1]。

しかし水道水の中の残留物は、浄水カートリッジを通せば除去されるものも少なくありません。

浄水シャワーヘッドは水を通すことにより、水道水の中の特定の残留物を除去するものです。

タイプ3:節水シャワーヘッド

「節水シャワーヘッド」は、その名の通り、節水機能を持つヘッド部分のことです。

シャワーの水が出る穴を小さくして霧状にしたり、回転する羽によって適度に水量を抑えたりするなどの工夫が施されています。

「節水=出る水の量が少ない」と考えると、シャワーの水圧が足りなくなるのではとお考えの方もいるでしょう。

しかし節水タイプの製品は、少量の水でも十分な水圧が感じられる仕組みとなっています。 以上のように節水型の製品は、シャワーの水圧を保ちながら、節水効果をもたらしてくれる製品のことです。

タイプ4:マッサージシャワーヘッド

最後にご紹介する「マッサージシャワーヘッド」は、水流によるマッサージ効果をもたらします。

噴出される水の勢いは強く、強力な水流を肌にあてることでマッサージのような効果が得られる製品です。

シャワーから出るお湯を肩や首にあてると、コリがほぐれたように感じたことはありませんか?

さらにマッサージ効果を高く感じられるようにしたものが、マッサージシャワーヘッドです。

シャワーヘッドのみの交換はできる?


ヘッド部分のみの交換は、「独立しているタイプ」のみで可能です。

シャワーヘッドにはホースと分離しているタイプと、一体化されているタイプの2種類があります。

ホースと一体化しているなら、ヘッド部分のみの交換はできません。ホースも含めて交換する必要があります。

 

しかしホースと分離させられる製品であれば、ヘッド部分のみの交換も可能です。

もし水が出る部分を回してみてはずれなさそうなら、ホースとヘッドが一体化していると考えられます。

ヘッド部分のみの交換方法が知りたい場合、まずはご自宅のシャワーがどちらのタイプかを見極めてください。

シャワーヘッドが劣化すると起こりやすい症状


シャワーヘッドの交換方法を知りたい方は、なにかしらシャワーに問題があることが多いはずです。

そこでご自宅のシャワーが交換どきであるかどうかの判断のため、古くなると起こりやすい症状を解説します。

ご紹介する3つの症状のいずれかに当てはまるなら、水が出る部分が古くなっていると考えて良いでしょう。

症状1:シャワーヘッドの水が止まらなくなる

もしシャワーヘッドの水が止まらなくなっているなら、古くなり、傷んできていると考えられます。

たとえばシャワーにつながっている蛇口の水を止めても、シャワーから水がポタポタと落ちていることはありませんか?

水がしたたるのが、水が出る部分が下に向いているときの短時間だけであれば、問題ありません。

ヘッド内に残った水が落ちているだけでしょう。

 

しかし水が出る部分を上に向けても水がしたたるなら、故障の可能性が高いと考えられます。

そのため水が出る部分を上向きにしても水が止まらないなら、ヘッド部分を交換するべきときです。

症状2:ヘッドとホースの接続部分から水漏れする

ヘッド部分とホースの接続部分から、ポタポタと水が漏れている場合も交換するべきタイミングです。

接続部には「Oリング」や「Uパッキン」などの接続部品が設置されています。

本来であれば接続部品が水漏れを防ぐ構造となっており、水漏れはありません。

もし接続部分から水漏れがあるようなら、接続部品の傷みが疑われます。

 

ほとんどの接続部品はゴムでできていますので、経年により機能性が失われることも。

接続部品に触ったときに、硬くなってひび割れていたり、黒い色がべたりと手につくようなら古くなっています。

もしヘッド部分とホースの接続部分から水漏れしているなら、部品が傷んでいると考え交換しましょう。

症状3:シャワーヘッド本体から水漏れする

本体から水漏れする場合も、古くなったことによる不具合だと考えられます。

ヘッド部分の水が止まらなくなるケースではなく、本体の別の部分から水漏れするケースについてです。

 

たとえば持ち手部分や止水ボタンから水漏れする場合は、ヘッド本体の故障でしょう。

水が出る部分をどこかにぶつけてしまった場合にも起こり得ます。

ヘッド本体を交換しなければ直りませんので、シャワーヘッドの交換方法を調べて交換を行うべきです。

シャワーヘッドを交換する前の準備


ご紹介した症状にあてはまった場合、交換が必要となります。

それではシャワーヘッドの交換方法を見る前に、まずは準備するべき新しい製品を選ぶときのコツから確認してください。

交換するシャワーヘッドの選び方

シャワーヘッドを交換するには、まず新しい製品を選ばなければなりません。

製品にも多くの種類があります。

どの製品を選ぶべきか、2つの観点から選び方のコツを学びましょう。

機能について

まずは機能面から選ぶときのポイントをご紹介します。

【機能面で選ぶ方法】

  • ・節水効果の高いもの
  • ・ヘッド本体の重さ
  • ・洗浄力の強さ
  • ・肌への刺激性

 

機能面で選ぶ場合は、4つのポイントを把握しておきたいものです。

 

最近では節水効果の高い製品も登場してきています。

ヘッドの穴が小さく水の出る量を少なく設計しているもの、手元で止水できるものなどです。

手元で止水できる節水型製品であれば、年間でCO2削減量が約107.2kg、ガス代が約6,330円の節約になります[2]。

さらに節水効果は約35~48%にも及ぶとの報告です[3]。

 

またヘッド本体が軽く疲れにくいこと、シャワーを当てるだけで肌を洗浄してくれる機能性を持った製品もあります。

肌への刺激を和らげられる、敏感肌の方に向けた製品も販売されています。

 

機能面に優れている製品は、もしかすると製品価格が高いかもしれません。

しかし長期的な視点で見ると、ガス代・水道代の節約が可能です。

入浴・シャワータイムをさらに快適にしてくれる製品もあります。

もし機能面を重視して製品を選びたいと思われているなら、上記の4つのポイントからヘッド部分を選んでみてください。

価格について

続いては価格面を重視して選ぶ際のポイントです。

【価格面で選ぶ方法】

  • ・予算を決める
  • ・予算の範囲内で機能性の良い製品を選ぶ
  • ・価格と機能性のバランスを考える
  • ・浄水シャワーヘッドはカートリッジ交換のコストも含めて考える

 

価格面で考慮する場合、「安いほうが良い」と思いがちではないでしょうか。

しかし重要なことは、予算を決め、予算の範囲内で求める機能性が備わっている製品を選ぶことです。

支払っても良いと思える価格であり、求める機能性が備わっていればベストな製品と言えます。

 

ただし浄水タイプの製品を選びたいと考えている場合は、ランニングコストに注意してください。

浄水カートリッジは定期的な交換が必要です。

交換のたびに費用が必要となるため、長期的な視点でコストを考慮する必要があります。

「価格面重視の選び方」とは言え、導入時の費用だけで考えるのは危険です。

ホースも一緒に交換するときは


ヘッド部分とホースが一体化している製品を交換するときは、次のようなポイントに気をつけて選びましょう。

【選び方】

  • ・ホースの長さが適切であること
  • ・同じメーカーの製品を選ぶこと

 

交換の際に注意したいのは、ホースの長さとメーカーです。

 

ホースが床につくと、カビが発生したり傷みが早まったりする原因となります。

今までと同じ長さを基準として、床や壁に接触しないものを選ぶことが大切です。

 

そして一体型でなくとも、シャワーヘッドとホースの両方を交換する場合は、今までと同じメーカーの製品を選ぶようにしてください。

同じメーカーのものであればアダプターなど、別途部品を購入しなくても済みます。

ヘッド部分とホースの両方を交換する際には、以上の2点に気をつけながら選びましょう。

シャワーヘッドのみ交換する方法


これからシャワーヘッドのみを交換したいと考えている方に、具体的な交換方法についてご紹介していきます。

6つのパターンでシャワーヘッドの交換方法を解説いたしますので、該当する項目を参考にしながら交換してください。

方法1:シャワーヘッドが外れない場合の対処法

まず、もしヘッド部分を外そうとしても外れない場合、ゴム製てぶくろやプライヤーを準備すれば解決できることがあります。 2つのパターンにてヘッドが外れない場合の対処法を見ていきましょう。

ゴム製てぶくろを使う方法

もし外すのに力がいるようであれば、ゴム製てぶくろをはめて回せば解決することがあります。

ゴム製てぶくろをして、力を入れながらシャワーヘッドとホースの間にある銀色の接続部分を回してみてください。

ゴム製てぶくろをすれば素手より力が入りやすく、比較的かんたんに外せるようになるはずです。

プライヤーを使う方法

ゴム製てぶくろをしても外せないようなら、プライヤーを使って回す方法があります。

プライヤーとは物をつかむのに特化した工具のことです。水道管の修理などにも使われます。

「ウォーターポンププライヤー」と呼ばれる、水道工事に使われる種類のプライヤーであればなお良いでしょう。

プライヤーでヘッドとホースの接続部分である銀色のところをつかみ、回してみてください。

銀色の部分に布を巻きつけると、接続部分を傷つけずに外せるようになります。

方法2:同一メーカーのシャワーヘッドに交換する方法

それでは同一メーカーの製品に交換する方法について、順を追って解説します。

【交換方法】

  1. ヘッド部分をホースから取り外す
  2. 丸い形のゴム製部品を交換するヘッド部分に取り付ける
  3. 新しい製品をホースにあわせて回しながら取り付ける
  4. 水漏れしないか確認する

 

同一メーカーのシャワーヘッドへの交換方法は、最もシンプルです。

ヘッド部分を回してホースから取り外したら、丸い形のゴムリングを新たなヘッドに取り付け、またホースに接続するだけ。

ゴムリングは新しいものに交換しておくと安心でしょう。

同一メーカーの製品に交換する場合は、上記の方法を参考にして実践してみてください。

方法3:異なるメーカーのシャワーヘッドに交換する方法

続いては今までとは異なるメーカーのシャワーヘッドへの交換方法です。

【交換方法】

  1. ヘッド部分をホースから取り外す
  2. 用意したアダプターをホース側に取り付ける
  3. 丸い形のゴム製部品を交換するヘッド部分に取り付ける
  4. 新しい製品をホースにあわせて回しながら取り付ける
  5. 水漏れしないか確認する

 

異なるメーカーの製品に交換する場合、「アダプター」を準備しなければなりません。

アダプターは異なるメーカー間の製品を、問題なく連結させるための部品です。

その他の手順は同一メーカーの製品に交換するときと同じですので、特に難なく交換できるでしょう。

方法4:シャワーヘッドをホースごと交換する方法

続いては、シャワーヘッドをホースごと交換する場合の交換方法について見ていきましょう。

ホースごとの交換方法は、新しい製品が同一メーカーであるかどうかにより変わります。

しかしいずれにしても、交換方法はほとんど共通しています。

詳しい方法は後にご紹介しますが、基本的には次のような手順で交換可能です。

【交換方法】

  1. 水栓からシャワーホースを取り外す
  2. 新しいホースを水栓に接続させる
  3. 水漏れがないか確認する
  4. 水圧が弱い場合は流量調節栓をマイナスドライバーで回して調整する

 

シャワーヘッドとホースの交換方法も、基本は「外す」「接続する」の2つの作業だけで完了します。

方法5:同一メーカーの一体型シャワーヘッドに交換する方法

それでは同一メーカーのホース一体型製品に交換する方法についてご紹介します。

【交換方法】

  1. シャワーのホースと水栓の接続部分にあるナットを外す
  2. 新しいホースのナットにゴム製部品を設置する
  3. そのまま新しいホースを水栓に接続させる
  4. ホースと水栓の接続部分にあるナットを締める
  5. 水漏れがないか確認する

 

同一メーカーの一体型シャワーヘッドに交換する場合は、ナットを外さなければなりません。

そのため水道工事に用いられる「ショーターポンププライヤー」があれば安心です。

 

作業自体はそれほど難しくなく、ナットを外したらパッキンを入れ、また水栓とホースを接続し直すだけで完了します。

同一メーカーのホース一体型製品に交換するなら、上記の手順を参考にして実践してください。

方法6:異なるメーカーの一体型シャワーヘッドに交換する方法

次に、今までとは異なるメーカーの一体型製品へと交換する方法です。

【交換方法】

  1. シャワーのホースと水栓の接続部分にあるナットを外す
  2. 接続部分の水栓側にアダプターを取り付ける
  3. 新しいホースのナットにゴム製部品を設置する
  4. そのまま新しいホースを水栓に接続させる
  5. ホースと水栓の接続部分にあるナットを締める
  6. 水漏れがないか確認する

 

一体型の交換の際にも、メーカーが違えばカギとなるのが「アダプター」です。

異なるメーカーの製品へと交換する場合、接続口が合わない可能性があります。

しかしアダプターを取り付ければ、異なるメーカー間での交換でも問題なく行えるはずです。

あとは同一メーカーの製品に交換する場合と同じです。

ナットにパッキンを設置して水栓に接続させたら、ウォーターポンププライヤーでナットを締めてください。

以上の手順で、異なるメーカーの一体型の製品へと交換できます。

シャワーヘッドからの水漏れトラブルを修理する方法


ヘッド部分から水漏れしている場合に、修理をする方法は次の3つです。

【方法】

  • ・パッキンなどの接続部品を新しいものにする
  • ・切替弁を新しいものにする
  • ・切替弁ユニットを新しいものにする

 

ヘッド部分からの水漏れでは、パッキンか切替弁のいずれかが問題である可能性が高いでしょう。

そこで「O」「U」の形をしたゴム製接続部品や、切替弁、切替弁ユニットを交換すれば対処できます。

シャワーヘッドの交換方法は簡単!


いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、シャワーヘッドの交換方法がご理解いただけたと思います。

交換作業はやり方やコツさえわかれば難しくありません。

しかし慣れない方であれば、工具がなかったり交換に不安があったりするでしょう。

 

生活水道センターでは、シャワーヘッドの交換に24時間365日体制で対応しています。

年間実績50,000件の修理実績があり、ご連絡から最短15分で到着可能です。

もしご自身での交換にご不安があるようでしたら、生活水道センターにおまかせください。

 

[1]

参照: 厚生労働省:水質基準項目と基準値(51項目)

[2]

参照: COOL CHOICE:節水型シャワーヘッドへの交換で、お風呂のCOOL CHOICE!

[3]

参照: 環境省:(PDF)CO2削減ポテンシャル診断 実践ガイドライン2019

あらゆる水道トラブルの工事・修理なら生活水道センター
ぜひお問い合わせください。

監修者

濱本 孝一 Koichi Hamamoto
代表取締役
2001 株式会社生活水道センター代表取締役就任

< 資格 >
管工事施工管理技士
給水装置主任技術者
排水設備工事責任技術者
ガス消費機器設置工事監督者
ガス機器設置スペシャリスト
2級ガソリン自動車整備士
2級ディーゼル自動車整備士
美容師
管理美容師
< 趣味 >
ピアノ
ムエタイ

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