洗濯機の排水溝詰まり

家庭の中には沢山の排水溝がありますが、つまりが起きてしまった時に最も厄介な排水溝のひとつに、洗濯機の排水口があります。お風呂の排水溝や洗面所、キッチンなどの排水溝と違い、洗濯機の陰に隠れてしまい手が届かない場合もあれば、ホースが取り付けてあり、簡単には中を見ることができないパターンもあります。そんな理由から、洗濯機が警報音を鳴らしたり、排水溝より水が溢れかえってきたりした際、その以外の排水溝だっだら自身で何とかしようと思う人も、諦めて水道業者を呼んで対応することも少なくないようです。しかし、水道業者を呼ぶと時間もかかりますし、お金もかかります。「よくわからないから専門家に頼もう」という気持ちはよくわかりますが、実は案外簡単に洗濯機の排水口のつまりは、素人でも修理することができるのです。
「排水溝が詰まってしまい、水が溢れて困っている」という方や、「排水に関するエラーが出て、洗濯機が動かなくなってしまった」という方などは、今回の記事に書かれている解決方法をよく読み、実施してみることをお奨めします。そこまで難しい作業ではないはずです。 更に、正常に戻す事が出来たらその部分から先の、洗濯機の排水口の目詰まりを予防することに必要な方法をお伝えしますので、こちらも実施してみることをお奨めします。そうすれば多くの場合、つまり自体がほとんど発生しなくなるはずです。

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洗濯機の給水・排水メカニズム

給水のシステム

初めに、洗濯機の排水口の詰まりが発生する原因や改善案を申し上げる前に、基本的な洗濯機の排水構造がどのようになっているのかということをご説明します。ここでは、洗濯機の代表として、最も普及している全自動式洗濯機を例に挙げます。ただ、ドラム式洗濯機や2層式洗濯機でも基本は同じだと考えてください。 まず、蛇口から水が出ます。多くの方が不思議に思っている、「洗濯機につなぐ蛇口は開けたままでいいのか?」という疑問ですが、洗濯機内部のバルブが故障していなければ、開けたままでも大丈夫です。どうしてかというと、洗濯機の中において「ソレノイドバルブ」と言われている、コイルを用いた電磁弁が使われていて、そのソレノイドバルブが閉じていれば水は流れず、開いていれば水が流れる仕組みになっているからです。ただし、何らかの理由でソレノイドバルブが故障してしまい、水が流れっぱなしになったり、逆に閉じたまま開かなくなり水が流れなくなったりといったトラブルが起こってしまう事もあります。そんな時に、蛇口に大きな圧力がかかり、蛇口とホースをつなぐ給水栓の継ぎ手部分が破損していたり、パッキンが劣化していたりすると、そこから水が触漏れてしまうケースがあります。これは排水溝のつまりというよりは、そもそも給水段階での水漏れということになりますので、もし洗濯機周りの床がびしょ濡れになっていたとしても、すぐに「排水溝が詰まっているからだ」と早合点せずに、給水栓を疑ってみる視点も必要です。

排水のシステム

それから、洗濯機の中に入っている水は、洗濯槽の中に蓄積されています。設定された量まで水がたまると、センサーがその水の量を感知し、自動的にソレノイドバブルが閉じ、水が止まります。そして、洗濯槽の底の部分にあるモーターが回転することによって衣類を洗濯するために最も適した水流が作り出されます。ここで、洗剤の混ざった水と洗濯機が作り出した水流の2つの効果によって効率よく衣類の汚れが落とされていくのです。
最近は、さまざまなセンサーが搭載された洗濯機が発売されており、自動的に中に入っている衣類の量を感知し、水の量を決めてくれる洗濯機や、洗濯物の材質を判断して洗濯時間を決定する洗濯機、光センサーを使って水の透明度を計測することによって、衣類がどの程度汚れているのかを判断し、洗濯終了までの時間を調整するという洗濯機まで存在します。
洗濯が終了すると、コンピュータが自動的にモーターで排水弁を開け、洗濯槽の中にある水を抜きます。その状態で洗濯槽を回転させ、遠心力によって脱水します。脱水された水は、排水パイプを通り排水溝へと到達します。そして、排水溝の中から排出された。水は「排水トラップ」と言われている水の蓋を経由して下水道へと排水されていくのです。

排水トラップ

この排水トラップは、お風呂の排水溝や、流し台にある排水溝と同じシステムです。 排水トラップはこのような仕組みになっており、下水道の嫌な臭いを居住空間に逆流させないため、水の蓋をするという役割を持っています。役割としては、洗面台の下の棚を開けると見えるS字にカーブした排水管と同じです。途中に溜まった水が下水の空間と居住空間を隔ててくれるので、空気が物理的に遮断されるのです。ここで水の流れが停滞したり、渦を巻いたりすることが多く、排水口のつまりは、このトラップ部分で発生するケースが多いです。
洗濯機に使われる水は、このようなルートを通って、注水され、排水されていくのです。

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洗濯機の排水溝の種類

洗濯機の排水口には、大きく分けると2つの種類があります。一つ目が、防水パンの上に設置された排水溝、もう一つが床に直接設置された排水溝です。マンションなどの共同住宅の場合はまず間違いなく防水パンの上に設置されているタイプの排水溝です。一戸建てのご家庭で、1階に洗濯機がある場合は、床に直接排水溝が設置されているという場合もあるでしょう。排水溝が詰まりを起こしてしまった場合、その排水溝がどちらのタイプなのかによって対応が変わってきます。では、それぞれの特徴をお伝えしていきます。

防水パンの上に排水溝が設置されているタイプ

防水パンと言っても、どのようなものかピンとこない方も多いと思いますが、簡単に言えば「白いプラスチックでできた洗濯機置き場」です。この言い方でピンときた方も多いのではないでしょうか。ほとんどすべてのマンションには、洗濯機置き場にこの防水パンが備え付けてあるのではないでしょうか。 防水パンが設置される目的は、その名前の通り、洗濯機の排水溝が詰まってしまった際に水が溢れるのを防止することです。とりわけマンションなどに於いては、洗濯機からの水漏れに寄っては床下をつたって下の階の住居の天井から水漏れを引き起こし、住人間のトラブルに発展しかねない致命的な出来事です。家族で2階建ての家に住んでいて2階から一階に水が漏れたとしても、それは同じ家族の間での出来事なので、トラブルにはなりにくいです。そのような特徴の違いから、防水パンは一戸建てには少なく、マンションではほとんどの場合取り付けられているのです。
防水パンには2つの種類があります。
1つ目は、洗濯機の脚を置く部分と、水漏れを防ぐフチの部分の高さが同じになっているものです。このタイプは防水パンの中でも一般的であり、ほとんどの防水パンがこのタイプと言っても良いでしょう。
2つ目は、かさ上げしているタイプの防水パンです。これは、通常の防水パンから洗濯機の脚を置く部分だけ高さが上がっており、その分、洗濯機自体の高さも高くなっているというタイプです。それ以外の点については通常の防水パンと一緒です。かさ上げしている理由は、洗濯機の下になって掃除やお手入れがしにくい排水溝に手を届きやすくするためです。 さらに、近年では全然見なくなったのですが、以前は大多数であった2層式洗濯機を設置する為の長方形の防水パンといった物もあります。

床に直接排水溝が設置されているタイプ

一戸建て住宅の場合、防水パンをあえて取り付けず、床に直接洗濯機の排水溝が取り付けてあるパターンがあります。洗濯機が1階にある場合、そもそも水が漏れて階下に漏水するという心配がないということと、防水トラップを取り付けると、壁と防水とラップの間の掃除が面倒になってしまうというデメリットがあるため、そのデメリットをなくし、シンプルにした形です。多くの場合は、防水パンがあるかないかの違いだけで、その先には排水トラップが設置してありますが、築年数の古い住宅の場合、洗濯機から伸びるホースを直接排水管に差し込むというタイプのものも存在します。この場合、排水トラップが存在しないのでつまりが発生しにくいというメリットはありますが、排水トラップ本来の用途とされる下水の臭気を防止するといったことが出来ないため、事と次第によると、部屋中に下水の臭気が充満してしまうことになりかねません。費用はかかりますが、排水トラップを新たに設置するか、排水エルボと防臭ゴムを組み合わせて、悪臭が確実にあがってくることがない様に対策を実施した専門の排水溝を自身で製作すると良いかもしれません。

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排水溝の詰まりの原因

では、なぜ洗濯機の排水溝が詰まりを起こしてしまうのでしょうか。流し台の排水溝やお風呂の排水溝と違い、基本的には水しか流れないはずの排水溝がつまり起こすということに違和感を覚える人もいるかもしれません。しかし実は、洗濯機から排出される水はただの水ではないのです。さらに、洗濯機の排水溝という少し特殊な事情も、つまりの起こりやすさの一因になっています。

水に混ざっている不純物

洗濯機の排水メカニズムの項目でお話したように、洗濯機から排出される水は、洗剤自体や、洗剤によって浮いた衣類に付いている垢や泥、髪の毛、糸くずなど、様々な詰まりの原因物質が混ざっています。ほとんどの人が、洗濯機から排出される水が何色をしているのか、間近で見たことがないと思います。実は驚くほど茶色く、濁っていることが多いです。気になる方は、1日着た洋服やズボンなど一式をバケツに入れ、水と洗剤を混ぜて手洗いしてみてください。しばらく洗っているうちに、最初は洗剤で白く濁っているだけだった水が、茶色く変色してくるはずです。水を茶色くしている原因は、衣服についた垢や汚れ、泥などです。これに、糸くずや髪の毛などが混ざり、詰まりの原因となります。セーターをよく選択する方などは、糸くずが排出される水の中に大量に混ざっているケースがあります。また、犬や猫などの動物を飼っている場合、その動物の毛が衣類に着き、それが排出される水の中に大量に混ざっているケースもあります。これらの不純物が水の中で固まったり、ホースや排水トラップの中にこびりついたりして、徐々に大きくなっていき、さらに糸くずや髪の毛などといった固形物が絡み付くことによって、加速度的に大きくなり、最終的には水が詰まるほどの大きなつまりの原因物質となるのです。

洗濯機の排水溝は掃除しにくい

また、洗濯機の排水口が詰まりを起こす原因としてあげられるのは、洗濯機の排水溝の掃除のしにくさです。 お風呂場の排水溝やキッチンの流しに設置されている排水溝は、蓋を開けるとそのまま排水トラップになっているので、掃除が簡単です。「流れが悪くなってきた」と思えば、簡単に中を開けて掃除することができます。しかし、洗濯機の排水口の場合そうはいきません。洗濯機から出ている排水ホースの先に取り付けられている。エルボが排水トラップに固定されており、まずはそれを外さなければいけません。外す作業自体はそこまで難しくありませんが、見た目的にホースと排水溝が固定されているので、「簡単には掃除できない」という印象を与えます。
また、固定されていたとしても排水溝が目に見えるところにあればまだマシです。中には排水溝の位置が洗濯機の真下にあるものも存在します。最近シェアを拡大しているドラム式洗濯機などは、サイズが大きいので排水溝を隠してしまう形になってしまうことが多いようです。こうなってしまうと簡単には排水溝の掃除ができません。洗濯機は重ければ80キロ近くありますので、女性一人で運ぶのはもちろん不可能ですし、男性1人でも難しいでしょう。可能であれば2人で両側から持って動かすなどのように、自分以外の誰かの協力が必要になります。気軽に洗濯機の移動を頼める同居人がいれば別ですが、そうでない場合、定期的なメンテナンスをすることが難しく、つまりが発生しやすくなってしまいます。

洗濯機の種類によってつまりやすさが違う?

洗濯機のタイプによって排水溝のつまりやすさが変わってきます。現在使用している人はほとんどいないので、2層式洗濯機については省きます。現在メインで使われているのは全自動式洗濯機と、ドラム式洗濯機です。結論から言えば、ドラム式洗濯機の方が詰まりやすいです。ドラム式洗濯機は、少ない水で洗濯することができ、水道代が節約できるうえに乾燥までしてくれるので便利な反面、水が少ない分、排水の中の不純物の濃度が高くなってしまいます。これは詰まりを引き起こしやすいということを意味します。また、排出される水の勢いも弱いのでこれも詰まりを起こしやすい理由の一つです。逆に全自動式洗濯機は水を大量に使って洗濯するので、不純物の濃度が低く、さらに水の勢いも強いので多少不純物が排水トラップにこびり付いても、水の勢いで流してしまうことができます。そのため、タイプとしてはドラム式洗濯機の方が新しいのですが、排水口の詰まりという部分にフォーカスを当ててみると従来の全自動式洗濯機の方が優れていると言えます。

洗濯機の排水経路の中が詰まっている

洗濯がすすぎの段階や脱水の段階になって警告音を出す場合があります。エラーの表示を見てみると、排水に関するトラブルのようです。この場合、まず排水溝の詰まりを疑ってしまいますが、実は洗濯機内部の排水経路の中に詰まりの原因が存在するという可能性も無視できません。特に、使用する水の量が少ないという理由でドラム式洗濯機はつまりやすいメカニズムになっています。
排水溝のトラブルであれば自分で解決する事も可能ですが、洗濯機内部の排水経路の中でトラブルが起きてしまうと、持ち主が個人で修理するのは難しくなります。この場合、水道業者さんを呼ぶよりは、保証期間内であればその洗濯機を購入した販売店に連絡をする方が良いでしょう。

排水ホースや排水トラップが凍結している

日本国内でも、東北や北海道など、気温の低い地域で起こりやすいつまりの原因が、凍結です。暖かい家の中に洗濯機を置いている場合はほとんど起きませんが、屋外に洗濯機を設置している場合などは、冬の寒い日に起こりやすいトラブルです。凍結していると、当然ながら水は流れませんので、洗濯機はエラーとなります。

排水ホースが長すぎる

排水ホースは、洗濯機から排水溝までを結ぶ長さピッタリになるのが望ましいです。短いと、ホースが届かないので、そもそも洗濯自体ができなくなってしまいますが、長すぎる場合は「繋がっているし大丈夫だ」と思ってしまうケースがあるようです。しかし、排水ホースが長すぎて途中で折れている場合、そこで詰まりが発生する可能性が高くなります。単純にホースの折れている部分に水が詰まるというケースもあれば、排水の中の不純物がそのカーブの部分に溜まってしまい、ホースの内部で詰まりを発生させるというケースもあります。また、ホースが途中で10センチ以上の高さまで立ち上がったり、逆に下がっていたりと、不自然な高低差が生まれる場合、うまく排水されず不純物が溜まりやすくなってしまいます。

床が斜めになっている。

家の床自体が斜めになっているということはあまりないかもしれませんが、防水パンの高さにズレがあったり、洗濯機自体の脚の下に何か物が挟まっていたりすることによって、洗濯機が水平でなくなってしまうことがあります。洗濯機は基本的に水平な状態で使用されることが想定されているため、どこかに重心が偏ってしまうと、正常な排水が行われなくなってしまいます。すると、予期しない部分に水がたまったり、詰まりが起きたりする可能性があります。これも洗濯機内部のつまりの一種です。

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洗濯機の排水溝が詰まった時の症状

洗濯機がエラーで止まる

洗濯機の排水口が詰まり起こすと、排水の段階で洗濯機がエラー音を鳴らし、動作をストップします。 エラーの際に画面に表示されるアルファベットや数字は、その機種によって異なりますので取扱説明書を確認すると良いでしょう。ちなみに洗濯機のシェアナンバーワンであるパナソニックの全自動洗濯機で言えば、「U11」というエラー表示が出た場合は、排水に関するトラブルになります。排水に関するトラブルは、洗濯機内部の排水経路の詰まりや、排水ホースの詰まり、排水トラップや排水口の詰まりなどが考えられます。中でも最も可能性として高いのは、排水口の詰まりです。特に、すすぎの段階ではエラーが表示されなかったにもかかわらず、脱水の段階になり、エラーが表示されるという場合、排水溝を通過する水量のキャパシティーをオーバーしているという可能性が高いので、排水口の詰まりであると見られます。

排水溝から水が溢れる

洗濯機の排水溝から水があふれていれば、それは間違いなく排水口の詰まりです。多少の溢れであれば、防水パンが設置してあるご家庭なら床への漏水は防いでくれるでしょう。防水パンがなく、床に直接排水溝が設置してある場合は、床が水浸しになってしまう可能性があります。そのため、排水溝はこまめにメンテナンスをする必要が出てきます。
ただしこの場合、洗濯機内部の排水経路が詰まっているという厄介なつまりではないので、比較的簡単にセルフで修理することができます。また、排水口が詰まり、水が溢れる際は、音にも変化が出ます。通常であれば「サー」という音がして水が流れていきますが、つまりが発生しているときは「ボコボコ」という、中に空気が入っているような音が鳴ります。

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洗濯機のつまりの場所を特定する方法

排水溝から水があふれていれば、排水口が目詰りしているとわかりますが、洗濯機からエラー音が鳴り、排水のトラブルであると表示された時に、排水溝から水が溢れていなければ、排水溝に不具合があるのか、排水の蛇腹ホースに原因があるのか、または洗濯機の内部に問題があるのか判断できません。そこで、自身で修理をしようと思う前に、目詰りしている箇所を特定するための方法をお伝えします。

排水溝を確認する

防水パンが設置されている場合でも、床に直接排水溝が設置されている場合でも、まずは、排水溝の様子を確認してください。できれば水が流れているときのことに注意して、ゴボゴボと空気を含んだような音がしてないかを確認します。 そういった異音がしている時は、排水口が目詰りしている確率が高いです。洗濯機のタイプや排水溝の位置によっては外側から排水溝の様子が確認できない場合があります。その場合は、洗濯機を移動させなければいけません。 1人で動かすのが難しいという場合は、誰かに手伝ってもらい、2人がかりで動かしましょう。

排水ホースを取り外す

次に、排水溝から排水ホースを取り外します。排水溝に接続されているエルボのネジを外せば、簡単に取り外すことができます。ちなみに、「エルボ」というのは英語の「エルボー」と同じ意味で、肘のように直角に曲がったプラスチック製のパイプのことです。ゴム製の排水ホースの先端に付いているパーツのことですね。エルボを取り外すことができれば、排水溝と排水ホースの接続が切れている状態なので、排水溝側と洗濯機側のいずれにかに目詰まりの要因があるのかを、はっきりさせる事が可能です。
ただし、この状態で水を流してしまうと、床に直接排水溝が接着している場合、床に水をまき散らしてしまうことになりますので注意が必要です。

耐水テストを行う

防水パンが設置してある場合は、その状態でそのまま排水テストを行っても問題はありません。排水テストは、洗濯機のモードを脱水のみにしてスタートすればOKです。勢いよくホースから水が出てきますので、そのまま排水溝に流れるようにセッティングしておいてください。「ホースから勢いよく水が出てくるのに、排水溝の流れが悪い」という場合は排水溝側にトラブルがあり、「ホースから出る水の勢いが弱い」という場合は洗濯機側にトラブルがあるということがわかります。防水パンがなく、直接床の排水溝に排水ホースが接続されている場合、大きめのバケツを複数用意し、排水テストを行う際にはその中に水を出して行ってあげてください。
最も良いのは、お風呂場まで排水ホースを伸ばすことですが、そこまで長い排水ホースを使っているご家庭はほとんどないでしょう。ちなみに予備のホースとコネクターがあれば、排水ホースを延長してお風呂場まで伸ばすことも可能です。可能であれば、この状態で排水テストを行ってみてください。

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洗濯機の排水口の詰まりを取り除く方法

では、この記事の本題である洗濯機の排水口の詰まりを取り除く方法をお伝えします。その他の排水溝に比べて一見手間がかかるように見えるかもしれませんが、基本的に同じなので難しいことはありません。

排水溝を見える状態にする

まず、防水パンが設置されている場合でも、床に直接排水溝が設置されている場合でも、排水口がよく見えて作業がしやすい状態を作りましょう。 所定の位置に洗濯機があったとしても、排水溝が見えていればそのままで問題はありません。しかし、洗濯機の下に排水溝が来ていて、その状態では排水溝が見えないし作業もできないという場合は、洗濯機を動かさなければいけません。女性1人だけでは動かすのが難しいケースも多いので、この部分だけ誰かに手伝ってもらうと良いでしょう。

排水溝の掃除

洗濯機から出ているホースの先端にあるエルボと呼ばれるプラスチックの管を排水溝から外します。 ネジを緩めれば簡単に取り外されるケースがほとんどです。排水ホースを取り外したら、排水口の蓋を取り外します。その中にあるのが「排水トラップ」と呼ばれる、下水の臭いが居住空間に流れてくるのを防ぐシステムです。非常によくできたシステムなのですが、水が滞留するため、もっとも詰まりやすいポイントに水ではないと言えます。まずはここをよく掃除しましょう。
衣類から出た垢や汚れ、髪の毛などはここにこびり付いていることがあります。排水トラップは持ち上げれば簡単に外すことができます。排水トラップを外すと、中には多くの場合、汚れがたまっています。ゴム手袋などを使って奥に手を突っ込み、内部を丁寧に掃除しましょう。細かい部分は歯ブラシなどを使って汚れを落としていくのも一つの方法です。

排水溝内部の掃除

排水溝の奥の手が届かない場所に詰まりが発生している場合は、パイプユニッシュを使用するのが効果的です。パイプユニッシュは、お風呂や洗面所の排水溝だけではなく、洗濯機の排水溝にも効果があります。お手元にパイプユニッシュがない場合は、お酢と重曹でも代用することができます。手順としては、まず排水溝の蓋や周りについている汚れを、重曹をふりかけて歯ブラシでこすります。その後、排水溝の中に重曹を多めに入れ、その後からお酢をふりかけていきます。すると泡が出てくるので、15分から30分ほど放置してください。しばらくすると、排水溝内部に詰まっていた汚れが溶け出して、スムーズに水が流れるようになります。最後にたっぷりバケツに水を汲んできて、上から流してあげればスムーズに排水できるようになるはずです。

元に戻す

排水溝の掃除が完了したら、ここまでと逆の手順で元に戻していきます。排水トラップを戻す際にカップの中に水をしっかり入れておきましょう。そうしないと、下水の臭いが上がってきてしまうケースがあります。すべて元に戻し終わったら、再度脱水モードにして排水テストを行ってください。これでスムーズに水が流れていればOKです。

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洗濯機の排水口のつまりを予防する方法

ここまでは、洗濯機の排水溝が詰まったあとで対処する方法をお伝えしてきました。しかし、最初から詰まらないようにするのが最も良い方法ですよね。そこで、洗濯機の排水口のつまりを予防するためのいくつかのポイントをお伝えします。

洗濯槽のメンテナンス

最近販売されているほとんどの全自動式洗濯機は、洗濯槽の洗浄や洗濯槽のカビ予防などのコースが最初から備わっています。そのため、手間はかからないので、定期的にこのコースを使用し、洗濯槽の洗浄やカビ予防を行いましょう。
通常の洗濯に比べると時間がかかるため、丸一日家を空ける日に、家を出発する直前のタイミングでスイッチを入れると良いでしょう。また、洗濯槽の中の糸くずフィルターは定期的に中身を取り出し捨てるようにしましょう。たったこれだけのメンテナンスでも、排水口の詰まりを防ぐことができます。

排水ホースを交換する

排水ホースを定期的に交換するとつまりにくくなります。多くの人は水漏れを起こしたり穴があいたりと、実際にトラブルが表面化してからホースを交換しますが、実際にはトラブルが表面化する前の段階で排水ホースの内部がかなり汚れています。そこで、半年に1回程度のペースで定期的に排水ホースを交換してあげるのが良いでしょう。ホームセンターなどに行けば、長い排水ホースが安い価格で売られているので、それを購入し、ご自宅の洗濯機の排水溝のポジションに合わせてカットし使用すれば、1回の購入で何度も使用することができます。また、排水ホースに糸くずボックスと呼ばれるフィルターを取り付けることによって、糸くずなどの固形物が排水溝に詰まるのを防ぐことができます。排水口の詰まりが気になる方は、糸くずボックスを設置しても良いでしょう。

お風呂の残り湯を使用しない

水道代の節約のため、前日のお風呂の残り湯を洗濯用の水に充てるというご家庭が多いようです。しかし、お風呂のお湯は当然のことながら入浴した人の体から出る垢や汗などが混ざっています。それらが毎日のように積もり積もっていくと、排水ホースや排水トラップ、さらには洗濯機の排水経路の中にこびり付き、つまりの原因になってしまいます。節水という意味では魅力的ですが、排水口のつまりを予防するのであれば、お風呂の残り湯は使用しないようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。洗濯機の排水溝が詰まる原因や、つまりを取り除く方法がおわかりいただけたと思います。まず、洗濯機が排水に関するエラーで止まってしまったら、本当に排水溝が原因なのかどうかを確認してください。そして排水溝が原因なのであれば、ここに書いた方法で対応し、排水溝の掃除をしてあげることで再び水がスムーズに流れてくれるはずです。水道業者さんを呼ぶのもひとつの方法ですが、まずは自身で試してみましょう。

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