かつては「テレビ」「冷蔵庫」と並んで「三種の神器」とまで言われた「洗濯機」。確かに、洗濯機がなかったら、毎日の生活が回っていかないほど、洗濯機は私たちの生活にとって重要な家電の一つになっています。
「最近、家事と仕事が忙しくて、昼間に洗濯ができないから、夜洗って部屋干ししている」
「雨で洗濯物がなかなか乾かないから、乾燥機がフル回転している」
こんなご家庭もきっと少なくないと思います。
しかし、あなたのお宅の洗濯機や洗濯物、最近、この様なことはなかったでしょうか?
- 洗濯機の中や洗濯物からカビ臭いにおいがする
- 洗濯機の中から洗剤のにおいがする
- 洗い上げた洗濯物に、ゴミ等がついている

これはいずれも、洗濯機の中に何らかのトラブルが起きている証拠なのです。
「1」については、長雨が続いたり、お仕事や花粉アレルギーの都合で、外に洗濯物を干さずに部屋干しをされる方も多いかと思います。でも、ただでさえ部屋干しは洗濯物がにおいやすいのに、洗濯機の中から出した瞬間に
すでにくさくなっているとあっては、本当に困ってしまいますね。
「2」についても、洗濯物がにおうからと、より強い香りのする柔軟剤等でごまかされる方もいるかもしれません。確かに、長雨のシーズンになると、たまに電車の中に、生乾き臭のただようカッターシャツを着ている人なんかがいて、隣に来られた場合などは本当に困りますよね。
しかし、あまりにもきつい洗剤や柔軟剤等香りも、周りの人に不快感を与えます。

それに、最近は
「香料アレルギー」や「化学物質過敏症」の方も増えてきています。これらの症状のある人たちは、特定の化学物質に反応して咳がとまらなくなったり、吐き気やめまいがするといった症状が起きることなどが報告されています。
実は、ある調査によると
「人工的な香料のかおりで、頭痛やめまい、吐き気といった体調不良になったことがある」と答えた人は、なんと全体の6割近くもいたそうです。

このような、
いわゆる「香害(こうがい)」の被害者にならないためにも、過剰な香料や添加物の使用は控え、正しい方法でにおいをふせぐことが必要となってきます。
「3」については、なかなか乾かない洗濯物を乾燥機を使って乾かしたあと、次に洗った洗濯物に大量のワカメのような汚れがついていた、なんてことはありませんか? これは、洗濯機や洗濯槽の
なかについていた汚れが、乾燥機の使用により乾燥して剥がれてきたもの。それが洗い上げた洗濯物についてしまったということなんです。
そこまでいかなくても、「洗濯物に変なにおいがついていたので、夫に乾燥機を使ったことがバレた」なんて言われる方もいます(乾燥機は電気代がかかるので、なるべく使うなと言われていたそうなんです)。
そんな困った洗濯機トラブル。どうしてこんなことになるのか、その原因と対策については、
こちらの関連ページで詳しく説明しています。しかし、いずれにしてもこのまま放置しておくと、もっと困ったことになるかもしれません。
毎日、フル回転している洗濯機だからこそ陥りやすいトラブルであるわけですが、実は、これらの困ったトラブル現象には、
共通の原因があるのです。
それは、以下のうちのどれでしょうか?
- 夫から発する加齢臭が、カビの臭いに変化したから
- 洗濯機に、姑がこっそり大量の洗剤を入れたから
- 子どもがポケットの中にゴミを入れたまま洗濯機に入れたから
- 洗濯機や洗濯槽の裏がカビなどで汚れているから
答えと詳しい解説は
こちらのリンクページにあります。
自宅でできる? 洗濯機のトラブル解決
さて、原因が分かったものの、これはもう
洗濯機を買い替えるか、プロの業者に解体・修理をお願いするしかないのでは、とお考えの方はいませんか?
実は、洗濯槽や洗濯機クリーニングは
自宅でも可能なのです。それも、
部品を分解したり、危険や薬物や機材を使ったりすることなく、だれでも簡単にできてしまいますよ。
クリーニング準備 その1
クリーニング作業を始めるにあたり、最初にちょっとした準備が必要です。そして、準備であれば、今、家にあるものだけですぐに取り掛かることができます。
準備段階の1として必要なものとは、次のうちどれでしょうか?
- 高圧洗浄機
- ガムテープ
- 掃除機
※答えと詳しい解説は
下記のリンクページにあります。
ちなみに、このときには、洗濯機の中を
- 水でしっかりとぬらす
- 水でぬらさない
ことが大切です。
※答えと詳しい解説は
こちらの関連ページにあります。
クリーニング準備 その2
次に、準備段階の2としては、
- カビ除去剤
- 中性洗剤
- 台所用洗剤
が必要です。これも、家にあるもので大丈夫です。
※答えと詳しい解説は
<ちらの下記リンクにあります。
いよいよ本格的なクリーニング
さて、いよいよ本格的なクリーニングを開始します。
最初に、洗濯槽の中をつけ置き洗いするのですが、このときの水温は
- なるべく冷たい水で
- 40度から50度程度で
- 100度以上で
がもっともよいでしょう。水を適度な温度に保つことで、より汚れが落ちやすくなりますよ。
この作業で、洗濯槽の裏側についた汚れやカビをふやかすことができるんです。
※答えと詳しい解説は
関連ページで確認できます。
そしてここで、
- 塩素系漂白剤
- 酵素系漂白剤
- 炭酸ソーダ
を投入し、
- 「乾燥モード」で5分ほど
- 「脱水モード」で3分ほど
- 「洗い」モードで10分ほど
洗濯機を動かします。
ちなみに、このときには、
- お気に入りの紅茶でも飲んでリラックスタイム♪
- 浮いてくる汚れをマメに取り除く
- スクワットをして体幹を鍛える
とよいでしょう。
※答えと詳しい解説は
下記のページリンクにあります。
さらに、このまま
- 12時間
- 1時間
- 12日間
ほど放置すると、洗濯槽内に付着した汚れがしっかりと剥がれてくることでしょう。
その後、貯めた水を流し、中をキレイに洗えば、クリーニングは完了です。
なお、洗濯機によっては、
「洗濯槽洗浄モード」「自動お掃除モード」などがついているものもあります。その場合は、
取り扱い説明書に従って、そのやり方に従うことをおススメします。中にはボタンを押すだけで終了!なんて賢い洗濯機もあるようですよ。
ちなみに、このようなクリーニングは
- 1週間に1回
- 3カ月に1回
- 半年に1回
ぐらいの間隔で、定期的に実行すれば、洗濯槽の中のにおいや汚れがつく問題は、きっと解消されることでしょう。
ちなみに、
洗濯機を購入された当初からこのように定期的に掃除をされていれば問題はないのですが、購入後、かなりたってから初めてクリーニングをされる場合は、もう裏側に完全に汚れがこびりついてしまっていて、
すべてのゴミを完全に取り除くことが難しい場合もあります。
今回、
下記リンクページで御紹介したクリーニングを実施されても、どうしても完璧ににおいが取り切れないという方は、やはり
プロの手で、すべてのパーツをばらばらにして、内部も含めて徹底的に磨きあげてもらうのがよいかと思われます。
ただ、たとえ古い洗濯機であっても、このクリーニング法をこまめに実施しておけば、洗濯物にワカメがつく?といった
悲惨な状況は防ぐことができることでしょう。
これから、長雨が続いたり、汗をかきやすい季節がやってくるため、洗濯機もさらにフル回転することでしょうが、その前に、今回御紹介したクリーニングを試されることをおススメします。
関連ページ:
【誰でもできる】自宅で簡単!洗濯機・洗濯槽のクリーニング方法